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中国本土においてKeyとライトフライヤースタジオがおくるRPG『ヘブンバーンズレッド』の配信日が7月17日に決定したそうです。bilibiliだけでも事前予約数が74万人という数字を記録しており、これは中国国内で注目作とされているタイトル『新月同行』のbilibili予約数に並ぶ数値となります。
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これから『ヘブバン』のリリースが近づくにつれて、中国本土でも盛り上がりを見せていってくれると勝手に期待しちゃいます。いちプレイヤーとして、『ヘブバン』がどのように受け入れられるのかが楽しみでなりません。
さらに6月5日には『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』が版号を取得しており、着実に中国上陸の準備を進めているようです。
※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『デジモン:ソースコード』
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東映アニメーションの公式ライセンスを受けて、バンダイナムコ上海とluckyskyが共同開発中の『デジモン:ソースコード』がbilibiliに登場しました。
本作は、2021年にTapTapにおいてしれっと事前予約受付開始となり、2022年の年始挨拶以降全く音沙汰のなかったタイトルです。2024年も6月に入り、恐らくほとんどのユーザーが忘れかけていたであろうタイミングに再び再稼働し始めました。
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現段階ではbilibiliでの登場に合わせて公開された短尺のゲームプレイトレイラーと、簡単なスクリーンショットでしか判断できませんが、どうやら3Dグラフィックでデジモンたちのバトルが楽しめるスマートフォン向けのRPGになりそうです。
しかし、中国では既に『デジモン:新世紀』がサービス運営中です。こちらも『デジモン:ソースコード』と類似したゲームジャンルなので、お互いどのように差別化を図っていくのかが課題でしょう。開発元や時期が違えども、同じIPを原作として同じようなゲームが市場に出回るというのもややこしい気がしています。
◆『異象回声』
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大都会で巻き起こるさまざまな異聞や怪談を解決していくオカルト系都市ファンタジー『異象回声』が、6月下旬からベータテストを実施する予定です。
ストーリーは常人に太刀打ちできない超自然的な力に対抗するため、「封装体」と呼ばれる特殊な装備を持ったエージェントたちが、数々の“異象事件”に立ち向かうというもの。一連の災害や惨事の背後に潜む真犯人を突き止めていく......というのが大筋になっています。
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bilibiliが26万人、TapTapでも24万人とそこそこの事前予約数を集めていますが、6月下旬のベータテストを前に告知も増えてきて、さらにそのユーザー数は伸びていきそうです。
なお、weibo、Baiduでも本作の事前予約は始まっているのですが、そちらはbilibiliやTapTapと比較にならないほどこじんまりとしていました。本筋からは脱線していますが、中国ゲーマーが集うプラットフォームは依然としてbilibili、TapTapの2強といったところでしょうか。
◆『飛躍虹鏡』
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6月5日に新作3DアクションRPG『飛躍虹鏡』が、中国本土でも配信開始となりました。同作は中国本土に先駆けるかたちで今年4月に香港、マカオ、台湾の一部地域にてリリースされたタイトルです。
スマートフォン縦持ちで遊ぶスタイルのため、いささかユーザーを選びそうではありますが、ポップで明るい色使いのカートゥーン調ビジュアルと軽快なプレイフィールが中国ユーザーたちに評価されている様子でした。
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気になったので試しに冒頭部分だけプレイしています。思った以上にキャラクター移動とコンボアクションが両立出来ていて、意外なほど遊びやすかったです。タップ&スワイプの動きに対して各動作のレスポンスも非常に良好。
何よりキャラクター操作を親指の少ないストロークだけで行えるのがとても楽チン。ちゃんと片手だけで楽しめる設計で手軽です。キャラクターの3Dモデルとモーションにも粗がなく、大衆ウケするかは未知数ながら、好きな人は好きそうな手応えを感じられました。