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セガは、オンラインRPG『PSO2 ニュージェネシス ver.2(以下、NGS ver.2)』にて、新コンテンツ「ラインストライク」 を実装します。
本作は、国産の大型オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2』(PSO2)シリーズの最新作です。2023年6月には超進化アップデートとなる『NGS ver.2』の配信が開始され、全世界の総登録ユーザー数は1,100万を突破しています。
この7月には、『PSO2』シリーズの12周年を記念したコンテンツ「ラインストライク」の実装が決定。これに先駆けて、メディア向けのオンライン試遊イベントが開催されました。本稿ではこの「ラインストライク」の詳細と、一足先に体験したプレイレポートをお届けします。
◆12周年記念コンテンツ「ラインストライク」:新感覚カードバトルを楽しもう!
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今回実装される「ラインストライク」はふたりのプレイヤーが手持ちのカードを駆使して戦う、『PSO2』シリーズ12周年を記念した「新感覚カードバトル」です。『ニュージェネシス』では初となる対戦型コンテンツとなっており、本作でおなじみのキャラクターがカードとなって多数登場します。
ゲームの舞台となる盤面は2つの縦3マス×横3マスで構成されており、それぞれの列を「ライン」と呼びます。プレイヤーはターンごとにカードを「場」に出し、縦3マスのラインごとにカードの合計値で対戦します。
ターン終了時には、各ラインの合計値が高い側がそのラインを制圧し、最終的により多くのラインを制圧したプレイヤーが勝利します。このシンプルなルールながら、カードごとの特性や戦略が求められる奥深さが魅力です。
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ゲームの開始時には、各プレイヤーはカードを5枚引き、最初のターンに備えます。ターンが進むごとに、プレイヤーは1枚ずつカードを引き、手札を充実させながら戦略を練ります。
召喚には「PP」と呼ばれるポイントが必要で、毎ターン3ポイントずつ追加されますが、使わなかったPPは次のターンに最大10ポイントまで持ち越すことが可能。カードを召喚する際には、手札から選んで場に出す「通常召喚」と、既存のカードに重ねて強化する「リライト召喚」があり、リライト召喚を活用することで、より強力な布陣を築くことができます。
カードには、固有の属性やスキルが設定されており、これがゲームの戦略性をさらに高めています。スキルには「支援」「妨害」「パッシブ」の三種類があり、それぞれがゲームの流れに大きな影響を与えます。
支援スキルは味方を強化し、妨害スキルは相手の妨害を狙います。パッシブスキルは常に効果を発揮し続けるため、その存在が戦局を大きく左右するほか、場のカードが消費PP分上書きされるときや、一定条件を満たすことでスキルが発動することもあり、これをいかに効果的に活用するかがプレイヤーの腕の見せどころ。
このように、「ラインストライク」は、シンプルなルールながら多彩な戦術と戦略を楽しむことができる、奥深いカードバトルミニゲームとなっています。
◆ラインストライクのカード編成:戦略的にデッキを構築しよう!
「ラインストライク」をプレイする際には、まず自分の持っているカードから好きな15枚を選び、デッキ(山札)を編成する必要があります。
デッキの編成は、ゲーム内の「コミュニケーション」メニューの「ラインストライク」から「デッキリスト」を選択することで行えます。デッキは1シップあたり最大10個まで作成可能で、各デッキは異なる戦略に基づいて構築することが求められます。同じカードは1つのデッキに最大3枚までしか入れられません(ノーマルカードに演出が施された「キラカード」も含めて最大3枚まで)。
「ラインストライク」で使用するカードは、主に「カードスクラッチ」で獲得します。カードスクラッチを引くためには、1回につき「カードスクラッチ補助券」が10枚必要。カードスクラッチ補助券は、ゲームをプレイすることで獲得でき、その獲得枚数は対戦の勝敗によっても変動します。
さらに、一週間で獲得できる枚数には上限が設定されているため、計画的に利用することが大切です。なお、フリーバトルではカードスクラッチ補助券を獲得できません。
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また、カードスクラッチ補助券はゲーム内の「ACショップ」でも購入可能です。獲得したカードは「アイテムパック」から「使う」ことで登録され、ラインストライクで使用可能になります。
デッキに登録できるカードは最大15枚までで 、同じカードを複数枚登録してもデッキ内の全てのカードが使えます。不要になったカードは、ヴィクトリアのカードリサイクルからカードスクラッチ補助券と交換することもできます。このように、カードの収集と管理は「ラインストライク」を楽しむための鍵となります。
「ラインストライク」でのデッキ構築は、単なるカードの収集にとどまらず、戦略的な要素が求められます。各カードの特性やスキルを理解し、それらを最大限に活用するためのデッキを組むことが勝利への道です。デッキのバランスを考慮し、敵の戦略を予測しながら柔軟に対応できる構成を目指しましょう。
◆ラインストライクの対戦ルール:多彩なモードで楽しもう!
「ラインストライク」で対戦するのは至って簡単。メインメニューの「コミュニケーション」から「ラインストライク」を選択するだけでOKです。
また、メインメニューを開く場所によって「ラインストライク」の対戦場所はアークス拠点とクリエイティブスペースに分けられます。それぞれの場所で選択可能な対戦ルールに違いがありますので、自分のプレイスタイルに合わせて選びましょう。
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■アークス拠点でのみ選択可能な対戦ルール
・レートバトル
勝敗によって「レート」が増減します。より高いレートを目指して、実力が近いプレイヤーと白熱したバトルを楽しむことができます。レートの上昇はプレイヤーのステータスやランキングに影響を与えるため、競技性が高いモードです。
・アンレートバトル
勝敗で「レート」が増減しないため、気軽にプレイできます。レートを気にせずに対戦相手とのスキルを磨くことができるこのモードは、初心者やカジュアルプレイヤーにも最適です。
■アークス拠点とクリエイティブスペースで選択可能な対戦ルール
・対NPCバトル
アイテムやスキルを試すためのひとり用の練習モードです。NPC(ノンプレイヤーキャラクター)と対戦することで、デッキの調整や戦術の練習を行うことができます。初心者が基本を学ぶのにも、上級者が戦略を練り直すのにも役立ちます。
・フリーバトル
相手のキャラクターメニューから「ラインストライクを申し込む」を選択し、相手が承認するとプレイヤー指定での対戦が始まります。友人や特定の相手と対戦したい場合に便利なモードで、自由度の高いバトルが楽しめます。
「ラインストライク」では、これら多彩な対戦ルールを活用することで、初心者から上級者まで幅広く楽しむことができます。自分の目的やプレイスタイルに合った対戦ルールを選び、バトルの魅力を存分に味わいましょう。
◆ミニゲームにとどまらない奥深さと中毒性!
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今回の試遊イベントでは一通りのモードを楽しむことができましたが、ルールを把握してからというもの熱中のあまりプレイ時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。初心者から上級者まで幅広く楽しめるカードバトルゲームというと、いかにもアッサリとした内容のミニゲームを想像してしまいがちですが、そこは侮るなかれ。シンプルなルールながらも奥深い戦略性を持ち多彩な対戦モードで楽しめる「ラインストライク」には、ミニゲームの枠にとどまらない、本作の新たなコンテンツとしてのポテンシャルを十二分に感じました。
今回はあらかじめ用意されたデッキでのプレイとなりましたが、デッキの構築やカードの収集要素も大きな魅力の一つ。ぜひ、自分だけの最強デッキを作り上げ、さまざまな対戦モードで腕を磨いてみてください。戦略とスキルを駆使して、勝利の栄冠を手に入れましょう!
『PSO2 ニュージェネシス ver.2』の新コンテンツ「ラインストライク」は2024年7月配信予定です。
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