京都市勧業館「みやこめっせ」にて、インディーゲームイベント「BitSummit Drift」が7月19日から21日まで開催中です(19日はビジネスデイ)。イベントではさまざまなインディーゲーム開発者やパブリッシャーが集い大盛況となっています。
そんな本イベントでは、ゲーム開発会社「グランディング」も出展。本稿では、今回が初出展となった『CHILDREN in the FLESH(チルドレン・インザフレッシュ)』のプレイレポートをお届けします。
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◆眼前には被験体の少女…指示を出して彼女を導き、施設から脱出させよう
ゲームを開始すると、現れたのはエレベーターの中でうずくまる少女。監視カメラ越しで彼女に話しかけると、怯えながら自信が被検体であること、ここが研究施設であること、そして彼女はこの施設から逃げ出そうとしたことを語ります。
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会話を重ねる中で、彼女は訝しげにこちらを見つめます。聞けばどうやらプレイヤーは、本来は施設の管理AIだった様子。AIながら情が湧いた主人公は、指示を出して実験体「CS-035」である彼女を導き、この研究施設からの脱出を目指します。
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◆信頼と緊張、指示に従ってくれない彼女を説き伏せて怪物から逃げ回る
本作は、怪物蠢く研究施設から逃れる指示脱出ホラー。会話、移動、行動の3択を選んで少女に指示を出しますが、はじめは不信感から上手く指示を聞いてくれません。
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こちら側が彼女に対して情が湧いたとはいえ、彼女にとってプレイヤーは実験施設の管理AI。どれだけ優しい言葉をかけたとしても、そこには恐怖の感情しかないのです。
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そこで、会話を重ねて彼女の“信頼”を得つつ、“緊張”をほぐしていくことが重要となります。会話の中で彼女が明かす「母親に会いたい」など、生きるための目標が攻略のヒントとなることも。そんな話を聞いてしまったら、AIのお節介とは分かっていても助けてあげたくなる…!
そうやって彼女との会話を交わしながら探索を進める中で、あるとき実験施設に潜む「怪物」とばったり遭遇。その異形な姿を前に少女の緊張は一気に跳ね上がります。
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ここまでの会話で信頼が低いと、ロッカーへ隠れたり部屋を移動したりといった行動が上手く出来ず、勝手に逃げ出すなどのパニック状態に。それでも逃げることはできますが、可能であれば隠れたり、なるべく出会わないように避けたいものです。
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少女との会話を通した探索は、本作を進める上の大きなポイント。彼女を生かすための指示の一つ一つが大切で、「ここに隠れるんですか…?」「ここ、通るんですか?」と不審な目を向けられても「分かってくれ…!」と心の声が漏れます。
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ちなみに各部屋のアイテムなどは、まだパターンは少ないもののランダムで出現。ゲームオーバーになる度に変化する部屋と探索は、会話の要素も相まって脱出ホラーとして飽きさせない面白さがありました。
本作は2024年新入社員がメインメンバーとして制作。ゲームプランナーとして参加した1人は、美大出身で本作が初めてのゲーム制作だったとのこと。監視カメラ越しの映像表現など、魅力も光る一本になっています。
プロトタイプのためリリースは未定ですが、今後の展開に期待です。
『CHILDREN in the FLESH(チルドレン・インザフレッシュ)』は、現在リリース未定。7月21日まで開催中の「BitSummit Drift」のBZ-06「グランディング」ブースにて試遊が可能です。ブースでは同社の新作『みんなと街コロ』の試遊スペースも用意されています。訪れる方はぜひ遊んでみてはいかがでしょうか?
「BitSummit Drift」イベント情報について、詳しくは公式サイトをご確認ください。