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国際オリンピック委員会(IOC)は2024年7月24日、第142回IOC総会にて、オリンピックeスポーツ大会「オリンピックeスポーツゲームズ」の創設が全会一致で承認されたと発表しました。第1回大会は、2025年にサウジアラビアにて開催されます。
IOCは7月12日、サウジアラビアの国内オリンピック委員会(NOC)と12年間のパートナーシップを結び、大会開催に向けた動きをスタートしたことを発表していました。今回のIOC総会にて、正式決定が下された形です。
今回の決定を受け、会場や採用競技タイトル選定、大会の具体的な日程、選手の選考などがスタートすると同時に、IOCは組織内に新たな専門部署を設置し、オリンピック競技大会とは明確に区別された運営・財務モデルを構築する予定としています。
IOCのトーマス・バッハ会長は、「これは真にIOCの新時代の幕開けです。オリンピックeスポーツ大会の創設は、デジタル革命のペースに追いつくものです」と述べています。
IOCは、2018年からeスポーツに取り組んできており、2023年にはシンガポールで開催された「オリンピックeスポーツウィーク」を実施。この成功を受け、同年10月のムンバイでの第141回IOC総会にて、バッハ氏がeスポーツ委員会に大会創設の検討を要請しました。
サウジアラビアのアブドゥルアジズ・ビン・トゥルキ・アル・ファイサル王子は、「サウジアラビアのeスポーツはすでに豊かな過去と刺激的な現在、そして有望な未来を迎えています」と述べ、若者への投資の重要性を強調しました。
サウジアラビアのリヤドでは現在、賞金総額6,000万ドルの大型国際大会「eスポーツワールドカップ」が開催中です。