8月28日をもってホロライブを卒業することが発表された湊あくあさん。2024年に入ってからは後輩の兎田ぺこらさんと急速に仲が良くなり、「あくぺこ」の愛称で各方面に愛されています。
その仲の良さは周囲のホロメン（ホロライブメンバー）も驚くほど。卒業が発表された際、ぺこらさんはXに「仲良くならなかったらこんな気持ちにならなかったのかな」と投稿していましたが、その気弱なひと言からもどれだけ大きなショックを受けたか、そしてどれだけあくあさんを大切に想っているかが伝わってきます。
その一方で皆さんは不思議に思ったことはありませんか? ぺこらさんがデビューして丸5年。ライブやコラボユニットで一緒になったことはありましたが、上記のようなポストをするほど親密な関係ではなかったはずだと。いったいいつからお互いを意識するようになったのでしょうか?
そこで本稿では、過去の配信からそのきっかけとなった出来事を調査。2人の気持ちの変化を追ってみようと思います。なお本稿はすべて筆者の推測に基づいており必ずしも事実とは限りません。
◆case01「あくぺこ×沙花叉クロヱ」
あくあさんとぺこらさんが仲良くなるきっかけとなったのはやはり、2023年3月12日に実施された『マイクラ』配信です。
この日、ホロライブサーバーにインしていたのはあくあさん、ぺこらさん、クロヱさんの3名。クロヱさんはholoXアジトの建設中、あくあさんとぺこらさんは周辺観光をしていました。
その中であくあさんとぺこらさんが同じ場所でバッタリと遭遇。クロヱさんを巻き込みながら素材の受け渡しをめぐるバトルに発展し、最終的には角巻わためさん制作のプロレスリングで決着をつけることになります。
互いに人見知りということもあり、初エンカウントした時は距離感を図りつつ様子を探っていたあくあさんとぺこらさん。しかしぺこらさんがあくあさんから所持品を巻き上げるという鬼畜の所業に出たことで一気に距離が縮まり、いわゆる「プロレス」を繰り広げながら意気投合しました。
クロヱさんは当初、素材の相談をするつもりで先輩たちに会いに行っただけだったのですが、そこは「人がいれば何かしらの事件が勃発するホロライブサーバー」。あくあさんに接触したのをきっかけに3名のバトルロイヤルへと発展。一旦は落ち着いた「あくぺこ」突発コラボに新たな燃料が投入され、大きな盛り上がりへとつながりました。
ぺこらさんとあくあさんが協力関係を築いてクロヱさんを騙そうとする様は、まさに息がぴったりと合った「あくぺこ」の真骨頂。これまで1対1のコラボをしたことがなかったとは思えないほどで、その意味で沙花叉クロヱさんが名コンビ誕生のキューピットだったと言えます。
この突発コラボでシンパシーを感じたのか、ぺこらさんは2023年7月16日から7月17日まで実施した「ぺこーら24」で、あくあさんと3度に渡って共演します。
1度目は1枠目で実施された「2期生×3期生 一致するまで終われまテン」。2度目は3枠目に実施した「『Only up』対決&対談企画」。3度目は3Dライブで一緒に歌った「だいしきゅーだいしゅき」などです。
7月20日に実施した「ぺこーら24」の振り返り雑談では、当時の「あくぺこ」について「共演して欲しいという要望がファンからあったのは知っていた。しかしずっと何をしたらいいかわからなかった」という旨の発言をしており、いかに『マイクラ』突発コラボが大きな転機になったかわかります。
しかしこの時はまだ「『マイクラ』突発コラボで好評だった「あくぺこ」を『ぺこーら24』で掘り下げた」程度で今ほど親しくなかった様子。
その後、2023年8月8日に実施した「湊あくあ5周年凸待ち」や、2023年8月15日配信の「湊あくあ5周年ライブ」、2023年8月23日に実施した「47都道府県ご当地を食べまくる」オフコラボ、2023年12月24日実施の「兎田ぺこら主催クリスマスパーティー」オフコラボなどを通じて、さらに仲良くなっていったようでした。
◆case02「あくぺこ×AZKi」
ぺこらさんが少しずつ距離を縮めていったのに対し、急速に想いを膨らませたのがあくあさんでした。
2024年1月12日に配信した「兎田ぺこら誕生日凸待ち」に招かれたあくあさんは、ぺこらさんのLive2D ver.3.0のお披露目配信がお気に入りであることを話します。
「3.0を見てからファンになっちゃった！」と明言しており、注目の配信が実施された2023年8月16日の時点で「もっと仲良くなりたい」と思っていたことは確実です。つまり「ぺこーら24」が実施された約1か月後には、3.0の配信を何度も見返すほど「兎田ぺこら」というタレントにはまっていたようです。
その一方、ぺこらさんがあくあさんに本格的に夢中になったのは、自身の誕生日凸待ちの後、2024年4月4日にAZKiさん主催で実施された『Lethal Company』コラボでのことでした。
このコラボはもともとAZKiさんとあくあさんのコラボ企画としてスタートし、そこに『Lethal Company』のベテランプレイヤーである白上フブキさんと、残り1枠としてぺこらさんにもお誘いがかかった経緯があります。
そしてこのコラボをきっかけに、ぺこらさんはあくあさんとのコラボ企画を色々と考えるようになり、ターニングポイントとなる『The Game of Sisyphus』並走対決を実現させるに至りました。
AZKiさんは普段からぺこらさんと仲が良くプライベートでもお出かけをする仲。『Lethal Company』コラボはAZKiさんが個人的に「ぺこちゃんとゲームがしたい！」と思って声をかけたそうで、それが結果として『The Game of Sisyphus』並走対決へと繋がりました。
AZKiさんとあくあさんも、2024年3月16日から17日にかけて開催された全体ライブ「hololive 5th fes. Capture the Moment」で5年越しにちゃんと話せたという奇跡のような出来事が起こっており、まるで何か大きな力にお膳立てされたかのような状況を経て『Lethal Company』コラボを実施しています。
※「5年越しに話した」というのも仲が悪かったのではなく、所属が異なっていたこともあって、なかなかその機会に恵まれなかったそうです。
まさに不思議な縁。しかもAZKiさんが声をかけなかったら『The Game of Sisyphus』並走対決は行われなかったでしょうし、あくあさんのために前倒ししたという大型箱企画『ホロライブARK』も時期的に実現が難しかったと思われます。
その意味で「あくぺこ」第2のキューピットはAZKiさんだったのではないでしょうか。
◆case03「あくぺこ×桃鈴ねね」
あくあさんとぺこらさんの関係が決定的になったのは、前述した『The Game of Sisyphus』並走対決コラボです。「負けた方が高尾山に登山する」をネタに、2024年5月7日に本配信、翌8日にリベンジ配信を行いました。
2024年6月9日に配信した『Five Nights at Freddy’s』実況プレイの雑談パートでは、ぺこらさんが並走対決のその後のようすをリスナーに報告。高尾山に登るかわりにあくあさんと食事に行ったそうで、LINEを交換したことも楽しそうに語っていました。
ぺこらさんといえば収録後、風のように去ることで有名な人見知りです。そんな彼女自身、ここまで仲良くなるとは思わなかったそうです。
その親密ぶりは2024年5月13日から1週間実施された「ホロ鯖ハードコアマイクラ」でも見て取れ、企画の途中からは主催のぺこらさんをあくあさんがサポートするという「支えあう関係」で企画を成功に導きました。
桃鈴ねねさんはその「ホロ鯖ハードコアマイクラ」で大きな役割をはたした第3のキューピット。それどころか、実はもっと重要な存在だったようです。
あくあさんは元々、ずっとソロでやるつもりで企画に参加していたそうでした。ところが初日に「一緒にやろう」とねねさんに声をかけられたことでソロ志向から脱却。結果として裁判イベントや闘技場イベントなど、何物にも代えがたい楽しい時間を過ごすことになります。
さらに遡れば、すべての発端となったあの『マイクラ』突発コラボ。あの時、あくあさんもぺこらさんも同じ建築物を観光していてバッタリと遭遇しました。
その建築物とは、ねねさんが精魂込めて作り上げた巨大カブトムシ……。あれがなかったら、もしかしたらすれ違ったまま配信を終えていたかもしれません。ここ最近の「あくぺこ」は、元を辿ればねねさんがきっかけだったと言えるのではないでしょうか。
◆その関係性は後輩を幸せに……！
不思議な巡りあわせもあって仲良くなった「あくぺこ」。しかしそれはあくあさんとぺこらさんだけに楽しい思い出を与えたのではありません。
2024年7月23日から7月31日まで9日間実施された大型箱企画「ホロライブARK」は、ぺこらさんが主催として企画を進めていたものです。ぺこらさん主催の箱企画といえば5月に「ホロ鯖ハードコアマイクラ」を実施したばかり。当初はもっと間隔をあけてからやるつもりだったそうです。
ところがグループ内であくあさんの卒業が周知されたことから前倒しで実施することに。周囲の協力を借りながら、どうにか実現した経緯がありました。
それは『ARK』を愛するアキ・ローゼンタールさんをはじめ多くのホロメンを楽しませたばかりか、2024年6月23日にデビューしたばかりのホロライブENの新人「ラオーラ・パンテーラ」さんも幸せにしたようです。
ラオーラさんは日本語が不得意でしたが「ホロライブARK」企画に参加。音乃瀬奏さんや大空スバルさんと交流し、そのあまりの楽しさに「幸せ！」を連発します。そして本来スケジュールになかった日程まで企画に参加してくれました。はしゃぐ彼女の姿には思わず頬が緩んだものです。
また「ホロ鯖ハードコアマイクラ」企画で活躍したねねさんは、もともと集団で話すのが不得意で、大人数コラボに及び腰だった時期がありました。しかし2023年9月29日に実施された「ねこねこあいらんど」企画にて、ぺこらさんから助言をもらったことで意識を変え、「この企画ではいっぱい話すぞ！」と決めたそうです。
その助言とは、「誰もねねちゃんの発言を拾ってなかったら、ぺこらが拾ってあげるから安心して発言しな」という旨のアドバイス。結果として「ホロ鯖ハードコアマイクラ」を全力で遊ぶことができ、あくあさんのソロ予定も回避されることになりました。
なにかの縁で出逢った2人が別の縁を生み、巡り巡って自分を幸せにする。
「誰かのために何かをしたい！」と思える関係は本当に素敵ですし、箱企画の運営で大変だったぺこらさんをあくあさんがサポートしたり、あくあさんのためにぺこらさんが箱企画を前倒ししたり、本当に良い関係でした。
あくあさんは8月28日に卒業してしまいますが、その寂しさの裏には数えきれないほどの宝物が隠されているはず。
その宝物のひとつひとつを、湊あくあさんとの思い出とともに大切にしたいですね。
【「あくぺこ」ここ1年のおもな歩み】
2023年3月12日……『マイクラ』内で突発コラボが発生。
2023年7月16日～17日……「ぺこーら24」にて初の1対1コラボ企画を実現する。
2023年8月8日……湊あくあが「5周年凸待ち」を実施。
2023年8月15日……湊あくあが「5周年ライブ」を実施。
2023年8月16日……「兎田ぺこら Live2D ver3.0」配信。湊あくあがぺこらにハマる。
2023年8月23日……「47都道府県ご当地を食べまくる」コラボ企画を実施。
2023年12月24日……クリスマスパーティー・オフコラボ実施。
2024年1月12日……兎田ぺこらが「誕生日凸待ち」を実施。
2024年4月4日……AZKi主催の『Lethal Company』コラボに参加。このコラボをきっかけに、湊あくあとのコラボ企画が次々と兎田ぺこらの中で生まれる。
2024年5月7日～8日……『The Game of Sisyphus』並走対決コラボを実施。この企画の後に2人で食事に行き、LINE交換をするなど一気に距離が縮まる。
2024年5月13日～19日……「ホロ鯖ハードコアマイクラ」を実施。湊あくあが「ぺこらの犬」となり献身的にサポートする。
2024年5月28日……「無言マリオパーティ」コラボを実施。
2024年6月3日……『ストリートファイター6』コラボを実施。
2024年6月4日……『AmongUs』コラボに参加。
2024年6月15日～16日……『カップヘッド』クリア耐久コラボを実施。
2024年6月24日……『Chained Together』コラボを実施。
2024年6月29日……第2回『Chained Together』コラボを実施。
2024年7月3日……湊あくあが「ホロメン相関図」を配信。
2024年7月6日……第3回『Chained Together』コラボ(最終回)を実施。
2024年7月17日……兎田ぺこらが「5周年凸待ち」を実施。
2024年7月23日～31日……『ホロライブARK』を実施。
2024年8月4日……「マイクラ人狼」に参加。
2024年8月6日……湊あくあ、ホロライブからの卒業を発表。
2024年8月8日……湊あくあ「6周年凸待ち」を実施。
2024年8月10日……「大神ミオ占い企画」を実施。
2024年8月19日……「第三回ホロ小学校学力テスト対決」に参加。
2024年8月28日……湊あくあ、卒業予定。
（2024年8月20日現在）
(C) 2024 Mojang AB. TM Microsoft Corporation.
(C) 2017 Studio Wildcard. ARK: Survival Evolved is a trademark of Studio Wildcard. Created and developed by Studio Wildcard, Grove Street Games, Snail Games, Efecto Studios, Instinct Games, and Virtual Basement.
(C)2018 Nintendo
(C) 2016 COVER Corp.
