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「自分が作ったプラモデルを他人に見せたい、競わせたい」
プラモデルを製作する人ならば、少なからずそんな思いを抱いたことがあるのではないでしょうか。かつてそうしたモデラーの願望をすくいとったプラモデルバトル漫画がありました。それが『プラモ狂四郎』です。
この漫画に登場する「プラモシミュレーションマシン」は実在のプラモデルを読み取り、それを仮想空間上に再現することができる機械。このマシンを用いてプラモデル同士を戦わせるという本作の世界観は、読者であるモデラーたちを夢中にさせる一種の発明でした。
そんな『プラモ狂四郎』のような体験がゲームでできるーー2013年に発売された『ガンダムブレイカー』は、モデラーたちの長年の夢を実現させるゲームとして期待を持って迎えられ、その後もシリーズを重ねるにつれて登場ガンプラの増加やカスタマイズの拡充を行ってきました。
それから11年を迎えた今年8月29日、いよいよリリースが迫った『ガンダムブレイカー4』。本作は家庭用新作としては実に6年ぶりとなる、「ガンダム」シリーズのプラモデル“ガンプラ”をモチーフにした「ガンダムブレイカー」シリーズの最新作です。
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筆者は今回『ガンダムブレイカー4』のメディア向け先行プレイに参加。より自由になったカスタマイズや「俺ガンプラ」を魅せることに特化した新モード、過去作から変化したバトルシステムなど、「ガンダムブレイカー」シリーズがどのように復活を遂げたのかを探っていきます!
◆僕が作って!みんなと戦う!『ガンダムブレイカー4』とは
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「ガンダムブレイカー」シリーズは、自分だけのガンプラ「俺ガンプラ」を創り、敵のガンプラを壊し、仲間と共に闘う…という特徴を持つ「創壊共闘アクション」。「ガンプラ」の“ミキシングビルド”(1体のプラモデルを複数の異なるパーツを用いて製作する手法)の要素と、自分好みのパーツの入手を目指しミッションに挑むハックアンドスラッシュの要素が組み合わさった、ガンプラ製作と爽快なアクションが楽しめるゲームです。
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本作では敵ガンプラを壊すことが重要で、ダメージを与えると、プラモデルらしくパーツが弾け飛ぶ「パーツアウト」が発生。パーツを外された機体は武器や能力が一時的に使用不可になるだけでなく、撃破した際に入手できるパーツ数が増えるため、積極的にパーツアウトを狙ってプレイすることになります。
◆決められたガンプラか、改造する自由かーーFREEDOMな俺ガンプラで戦場を駆けろ
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本作に登場するガンプラは250体以上。リリース時点で最も機体数の多かった『ガンダムブレイカー3』でも150体以上で、約100体ぶん増加しています。これだけでも十分カスタマイズの幅は増えていますが、本作ではそのカスタマイズ方法もパワーアップしました。
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たとえばこれまでのシリーズでは両腕がワンセットになっていましたが、本作からは両腕を別のパーツに設定することができます。そして左右に別々の武器を装備できるため、最大で近距離武器2種類、遠距離武器2種類の合計4種類が使用可能です。
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「ビルダーズパーツ」は機体各所に取り付け可能なオプションパーツ。X・Y・Z軸、傾き、大きさが自由自在に調整でき、俺ガンプラの可能性をさらに広げます。これらは外見に作用する「飾り」だけでなく、戦闘中に武装として使えるものも用意されています。
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さらに今作からは通常のガンプラより等身の低い「SDガンダム」も操作・カスタマイズが可能になりました。通常のパーツとSDガンダムのパーツはどちらも交えて組み替えられるので、これまで以上にユニークな見た目のガンプラを製作できます。
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また「ガンダム」シリーズ劇中でおなじみのエンブレムや所属章など各種デカールも用意されているほか、ウェザリングといった汚し塗装も可能です。
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なお現在YouTubeの「ガンダムチャンネル」では『機動戦士ガンダムSEED』の主人公「キラ・ヤマト」と、彼の親友でライバル「アスラン・ザラ」による『ガンダムブレイカー4』紹介トレーラーが公開中。本作のハチャメチャなカスタマイズの自由さが、劇中のセリフやシーンを用いたパロディによって表現されています。
トレーラーでは今年劇場公開された『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』から「マイティーストライクフリーダムガンダム」が発売後の無料アップデートで配信されることが発表。トレーラーの最後にはトレーラー公開時点での登場ガンプラのリストも公開されているので、どんな俺ガンプラを作るかリストを参考に考えてみてはいかがでしょうか。
◆仲間とのRelationーー初心者ガンプラビルダーたちがクランを結成!トーナメントに挑むストーリー
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ストーリーモードの舞台はネットワーク上でガンプラを楽しめるオンラインサービス「GBBBB(ジービーフォー)」。ここではガンプラを愛する者たちが共にミッションに挑んだり、対戦を行ったりして日々しのぎを削っています。
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「GBBBB」に参加したばかりの初心者である主人公=プレイヤーは、そこでSDガンダムを愛機とする少年「タオ」や、勝気な少女「リン」と出会います。意気投合した3人は初心者同士でクランを結成、ゲーム内の一大イベント「バトルトーナメント」に挑みます。
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リンとそっくりなアバターと機体を持つ不思議な少女「リリン」とは何者なのか……といった謎が残るなか、主人公たちのクランは友情を深め、実力をつけていきます。
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ストーリーを含め、各種ミッションはメインロビーのカウンターから受注します。ここはストーリー内の架空のオンラインサービス「GBBBB」のロビーであると同時に、私たち『ガンダムブレイカー4』のプレイヤーがアクセスする場所も兼ねています。
なお、本作の時代設定は『ガンダムブレイカー3』の6年後だと公式にアナウンスされています。本作からプレイしてもストーリー上問題はありませんが、過去作をプレイした人ならばニヤリとできる部分があるかもしれません。
◆お前を壊すーーバトルシステムはより攻撃的・スピーディーに
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ミッションは基本的には3ウェーブ構成。敵の殲滅や拠点防衛といった数種類のミッションが用意されており、1ウェーブが終わると自動的に次に進むようになっています。
カスタマイズの項目でも触れた通り、本作は装備できる武器の量が増加。両手のメイン武装のほかビルダーズパーツや各パーツ固有の武装も存在し、再使用にクールタイムが必要なオプション武装「OPスキル」、戦闘中に貯まるEXゲージを消費して放つ特殊武装「EXスキル」が使用可能です。
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OPスキルは最大8種、EXスキルは最大4種まで装備可能です。本作は過去作以上にバトルスピードがアップしているため、筆者はメイン武装の合間に上記のスキルで手数を稼ぎ、コンボを繋げて敵を撃破する……といったプレイスタイルを採っていました。
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最終スコアでは各ウェーブの総合リザルトに、ミッションのクリアタイムや連続で敵を倒して繋がる「ブレイクコンボ」がボーナスとして加算されます。そのため、スコアアップとそれに伴う報酬のゲットを狙うのであれば、複数の武装を切り替えながら惜しみなく使い、敵を撃破する順番を考えて行動していくことになるでしょう。
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筆者は今年3月時点でのメディア向け先行プレイにも参加、その際のプレイレポートでは攻撃時のヒット演出が少々地味に感じると記していました。この点、製品版相当となる今回の先行プレイでは、コンボのスロー演出の切り替えがコンフィグ画面に追加されており、攻撃ヒットの手応えがしっかりと伝わるようになっていると感じました。なお、デフォルトではスロー演出はオフになっているため、筆者のようにヒットの手応えを感じたいプレイヤーは試しに切り替えてみるといいでしょう。
◆君は、俺のガンプラを見るーーフォトグラフとジオラマで世界中に作品を共有
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さて、ここで現実のプラモデルの楽しさの原点に立ち返ってみると、その醍醐味のひとつとして「飾って鑑賞すること」があります。本作ではこうした楽しみも「フォトグラフ」と「ジオラマ」というふたつのモードで実現しています。
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「フォトグラフ」は過去作から引き継がれたモードで、現在使用中の俺ガンプラに好きなポーズや背景を設定して、手軽に写真撮影が楽しめる機能です。
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「ジオラマ」では舞台や背景、エフェクトや建造物を設定し、空間上にガンプラを設置して幅広いシチュエーションを作り出せます。なお、フォトグラフとジオラマで撮影した写真は「オンラインギャラリー」で他のプレイヤーに共有ができます。
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ジオラマ用のオブジェクトやガンプラの設置はコストの許す限り複数個行えます。これらはメインロビーのショップで販売しており、ミッションの進行につれて増加していきます。
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ガンプラを何体も使った造形や宙を浮いた表現など、現実に製作すると手間もお金もかかるジオラマも、本作の中でなら実現可能。ツタやダメージ跡といった細かい小道具・テクスチャも用意されているので、かなりじっくり作りこめます。
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ジオラマ製作はミッションそっちのけで夢中になる恐れがありますが、ミッションを進めた分だけアイテムやパーツが増えていくため、次々にミッションをプレイしたくなるサイクルが生まれていました。撮影時のフレームにはガンプラパッケージ風のデザインも。「こんなガンプラあったらいいなぁ」という想像が広がりますね。
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◆強くなる方法はひとつではない。任務遂行のためにガンプラを強化!
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今回の先行プレイでは特典の主役機15機が使用可能な状態(ダウンロード版のデジタルデラックスエディション/デジタルアルティメットエディションに相当)でプレイ。基本的にはその時点で最新のミッションを一度クリアすれば装備パーツと同程度、あるいはそれ以上の能力のパーツが手に入ります。カスタマイズ面で欠乏を感じることはなく、むしろ筆者は見た目を取るか性能を取るか……と、毎回何を装備するかで悩むほどでした。
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加えて、核となるパーツに他のパーツや強化素材を消費して能力を強化する「パーツ合成」や、2種類のパーツを組み合わせて新たなパーツを作り上げる「派生合成」も用意されています。このようにカスタマイズ以外の強化・拡充方法が存在しているため、ミッションのハードルは決して高くはありません。
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パーツ数が増えてきたら、ソート機能を使って目当てのパーツを検索。
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筆者は難易度ノーマルで15時間程度プレイしましたが、ストーリーミッションで苦戦した憶えはなく、パーツ集めを主とする「クエスト」、他のプレイヤーのガンプラが敵NPCとして登場する「バウンティハンター」といったモードでも、ミッションを失敗することはありませんでした。総じてソロプレイの難易度はそれほど難しくはないといえるでしょう。
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先行プレイではまずソロプレイを進行、そのあとマルチプレイをする機会が設けられましたが、やはりひとりでプレイするのとは異なる格別の面白さがありました。他人の創ったガンプラを見て、自分にはないパーツの使い方やセンスに目を見張り「Good Build(いいね!)」を送る、みんなで共闘してパーツを分かち合う、といった体験はマルチプレイならではのもの。何より、ミッションで活躍するほどに「俺ガンプラ」をたくさんの人々に見せつけられます!
◆壊して生まれ、生まれてはまた還るーー最強のガンプラをめざして
発売に至るまで複数回に渡ってβテストを行ってきた『ガンダムブレイカー4』。今回触れてみて、過去作からのフィードバックやベータテストでのユーザーの意見を取り入れた結果、遊び心地が良くなっていると感じました。
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思い返せば初代『ガンダムブレイカー』の頃にも「BETA版」が配信されていましたが、当時、家庭用ハードかつ「ガンダム」を題材としたゲームにおいてこうした試みは珍しかったように思います。
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まさしくガンプラのようにスクラップアンドビルドを繰り返し、調整がなされてきた「ガンダムブレイカー」。
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先行プレイの時点でも「創壊」で楽しくプレイできるゲームに仕上がっている本作は、シリーズの復活を感じさせる、新しい原型といえる作品です。筆者を含めたガンプラビルダーたちは、これからまたしばらく夢中でプレイしていくことになるのでしょう。
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『ガンダムブレイカー4』は2024年8月29日にPS5/PS4,ニンテンドースイッチ,PC(Steam)で発売予定。早期購入特典としてガンダム(リサーキュレーションカラー)のパーツ一式とビルダーズパーツ6種が付属します。
またダウンロード版にはガンプラパーツの早期解放やDLCなどをセットにしたデジタルデラックスエディション/デジタルアルティメットエディションが用意されているので、こちらもチェックしてみてください。
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