2024年9月2日にPlayStation 5本体と周辺機器の価格が改定され、いずれも値上げとなりました。上がり幅は対象機器によって違うものの、PS5本体のディスクドライブ版は79,980円(税込)、デジタル・エディション版は72,980円(税込)と、いずれも13,000円の値上げです。
円安の影響が深刻なのも分かりますが、これまで買い控えていたユーザーがさらに手を出しにくくなるのも事実。これだけの額を出すなら、安めのゲーミングPCやXbox Series X|Sなど、代替機に目を向ける選択を選ぶ人も出てくるでしょう。
確かに対応タイトルの多くは、別の機器でプレイすることも可能です。しかし、現在PS5でしか遊べない独占的なタイトルも存在します。そうしたタイトルを今遊びたいなら、PS5を買う価値は十分あります。一方、強い魅力を感じなければ、様子見するのもひとつの手でしょう。
今回、PS5でしか遊べないタイトルや、PS5ならではの体験が味わえるものの中から、4作品を厳選して紹介します。こちらのタイトルを参考に、値上げしたPS5の購入を検討するか否か、ご判断ください。
■『ファイナルファンタジーVII リバース』:2024年2月29日発売
1997年に発売され、PlayStation人気に大きく貢献した『ファイナルファンタジーVII』をベースに、3部作構成で現代向けにリメイクするシリーズが現在展開中です。本作『ファイナルファンタジーVIIリバース』は、その2作目にあたり、物語が大きく動く中盤部分を担っています。
リメイク1作目の『ファイナルファンタジーVII リメイク』をプレイして、鮮やかな3Dグラフィックや、物語とキャラクターの深掘りに惹かれた反面、ゲームプレイとして物足りなさを覚えた人もいたことでしょう。
原作と比べてバトルのアクション要素が増したため、ゲームシステムを理解しないとATBゲージをうまく使えず、手こずった人も少なくありません。また、展開的に舞台がミッドガルに限られていたため、フィールド探索はどうしても物足りなさが目立ちました。
しかし『ファイナルファンタジーVII リバース』は、前作のベースに更なる進化を遂げており、ゲーム作品としてさらなる飛躍を遂げます。戦闘は、ゲージを使わずに繰り出す「連携アクション」や、特別な効果が得られる「連携アビリティ」などが加わることで、対応の幅が広がりました。
また、世界がミッドガルの外に広がったため、探索の幅が大きくアップ。オープンワールドではありませんが、エリアごとに広大な範囲の探索が楽しめます。また、キャラクターの側面を掘り下げるサブイベントも多数あり、冒険に物語と刺激的な要素を楽しむだけで時間があっという間に溶けていくほどです。
『ファイナルファンタジーVII リメイク』はPS4版もあったため、ミッドガル脱出まで遊んでそのまま、という人も少なくないはず。そこから先に待つ『ファイナルファンタジーVII リバース』の体験は味わう価値が十分あると、本作に触れたひとりのユーザーとして実感しました。