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G-blossomとGlitzVisualsが2025年夏リリースを目指してSteam/ニンテンドースイッチ向けに共同開発中している『Starry Museum』。主人公・アストンが記憶を取り戻すため、光る猫・テリアと共にギミックを解きながらステージを攻略していくホラーアドベンチャーです。
煌めく星明かりに照らされた幻想的な世界観と、印象的なグラフィックにホラー要素を織り交ぜた、独創的なテイストの作品であり、公称ジャンルは「幻想ホラーアドベンチャー」とされています。
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先日、“とある人気スマートフォンゲーム”がきっかけとなり、ひょんなことから横浜創英高等学校の学生たちが課外授業の一環で、『Starry Museum』を手掛けるG-blossomとGlitzVisualsに開発者インタビューを実施することになりました。
AAAタイトルのみならず、ハイクオリティなスマートフォンゲームの台頭に加えて、インディーゲームの熱が勢いを増しているゲーム業界の多様性のような時代。果たして2006年生まれの高校生たちは何を思い、どんな質問をクリエイター陣にぶつけていくでしょうか?
今回インサイドでは、横浜創英高等学校の高校生グループが、開発者インタビューを実際に行っているところに密着取材を決行しました。本稿でそんな様子をお届けしていきます。
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※本インタビューは2024年6月10日に行われたものです
◆企画の始まりはあのスマートフォンゲームでの繋がりから
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米岡 氏:──今回はこのような企画にご参加いただきありがとうございます。株式会社StealthWorks.代表の米岡と言います。こちらにいる坂井くんが私と同じ『ヘブンバーンズレッド』のプレイヤー同士で繋がっております。
今回の企画ですが、弊社StealthWorks.が『ヘブバン』のムービーを作成し、生放送内で取り上げられたことがコミュニティの中で広まりまして、それを機に坂井くんの通う学校の課題として「ゲーム製作の研究」にまつわる相談を受けました。
最初はシネマティックに関連するところで協力していましたが、実際のゲーム製作そのものについても知りたいということで、今回株式会社G-Blossomと、株式会社Glitz Visualsにご協力いただくことになりました。
村石 氏:株式会社G-Blossomの村石と申します。弊社はエンジニアに強みを持った会社でして、他社のゲーム開発に参画・開発協力するのを事業としています。自分自身がエンジニアとして育ち、ゲーム開発に携わって10年ほどが経過しました。
やはり自分自身でもゲームが作りたくなりまして、コアゲーマーというよりはライトユーザーや、ゲームの楽しみをまだ知らない人たちに向けて、満遍なく届けられるゲームを目指しています。今回触れてもらった『Starry Museum』も、「誰でも楽しめる」「コア過ぎない」といったところを目指して開発を進めています。
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江口 氏:Glitz Visuals代表の江口と申します。僕の会社は基本的にゲーム開発というよりかは、ゲームで使われるCG、モデリング、アニメーション、ライティングなどを主な事業としております。あとは、米岡さんのStealthWorks.が得意としている映画だったり、CGだったりムービーだったり...そのシステムのパイプラインとかを作ったりもしています。
ありがたいことに『ファイナルファンタジー』とかほかにもあまり言えない大きなタイトルとか、映像とゲームのどちらでもやらさせていただいています。あとは僕がカジノが好きでして、「テキサスホールデム」というポーカーの会社も運営しています。
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坂井くん:横浜創英高等学校3年の坂井優斗と申します。今回、米岡さんに凄くお世話になりまして、自分もこうした企画が実現できて嬉しいです。米岡さんも仰っていましたが『ヘブバン』が凄い大好きで、インサイドさんの記事も拝見していますし、ここには凄いゲームが好きな方が集まっているのかなと思います。
先ほど『Starry Museum』を試遊させていただき、コンシューマーゲームを凄く久しぶりに触りました。ああこれが本当のゲームか...みたいな感動がありました(笑)
茅野くん:横浜創英高等学校3年の茅野真大です。課外授業の一環として今日はお話を聞かせていただくのですが、自分もゲームが好きですので有意義な時間にできればと思います。よろしくお願いします。
小林くん:横浜創英高等学校3年の小林聖和と申します!最初はゲームという観点で課外授業を進めていたんですけど......。まさかここまで、こんなところまで話が大きくなるとは思っていなかったです(笑)
先ほど江口さんが携わっていらっしゃる『ファイナルファンタジー』シリーズとか大好きな作品なので、ぜひ色々な話を聞けたらいいなと思います。
香西くん:横浜創英高等学校3年の香西俊冶と申します。最初はこちらの3人で課外活動を行っていまして、僕はそこに後から参加しました。僕はゲームに限らず、漫画・アニメ・小説などいろんな媒体の「物語」を探究しています。
今回はそれをどのように表現されているのか、製作しているのかなどが気になって、今回の活動に参加させていただきました。本日は有意義な時間にしたいと思っております!
村石 氏:いやぁ......ハードル上がるなぁ(笑)
米岡 氏:坂井さんからの話がまさかここまで大きくなるとは......みたいなものはありますが、これが大人の段取り力だということを見せられたんじゃないかと思います(笑)