■魔物だって借りられちゃう!
◆「ゾル」
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本作では、倒した魔物も「カリモノ」の対象になります。呼び出した後、魔物と戦ってくれる頼もしい「カリモノ」です。「ゾル」は最初に借りられる魔物なだけあって、強さ的にはもどかしいところもありますが、敵の「ゾル」1体に対して、こちらは「ゾル」を3体出して、数の暴力で圧倒するムーブなどは、利便性とは違う興奮をちょっと覚えます。
◆「キース」
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こうもりのような魔物の「キース」は空を飛んでおり、敵に向かって急降下攻撃を繰り出します。空中にいるため、戦う魔物によっては相性的に有利な立ち回りも可能です。また、「カリモノ」の魔物は持ち上げられますが、「キース」を持ち上げたまま飛び降りると少しだけ空を飛べるので、攻撃以外にも役立つ「カリモノ」です。
◆「バウンジロー」
ゼルダ姫は「カリモノ」で戦うことが多いので、アクションにどうしても1動作が入りがちです。そのため、見つけた敵に突進する「バウンジロー」のように素早い敵は、ちょっと厄介な存在ですが、「カリモノ」でその突進力を活かすことができるのは嬉しいポイント。手ごわさが「カリモノ」で頼もしさに転じる楽しさも、本作ならではでしょう。
◆「キャンゾル」
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見た目は白いゾルですが、頭の上に火をともしている「キャンゾル」。動作が遅いので、直接攻撃にはあまり向いていなさそうですが、草や木箱などを燃やすことができるのが強みのひとつ。行く手を阻む「木箱」を燃やせるのはもちろん、潜んでいる「魔物」を草むらごと焼き尽くすといった使い方もお勧めです。
◆「ロープ」
「ロープ」はヘビのような見た目をしており、攻撃時に間合いを一気に詰めてきます。「バウンジロー」同様、油断しているとダメージを食らいがちですが、「カリモノ」で複数呼び出し、一気に襲い掛からせる瞬間はなかなか爽快です。背丈が低いので、掻い潜れるのもポイントでしょう。
◆「槍モリブリン」
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他の作品で散々戦い続けてきた「槍モリブリン」も、本作なら頼もしいしもべとなります(もちろん、敵としても出てきますが)。槍を投げて攻撃するのでリーチ的にも強みがあり、高い場所にも槍が届きます。役立つのはもちろんですが、ゼルダ姫が「槍モリブリン」を使役するという絵面がなかなかに衝撃的で、一見する価値もあります。
今回紹介した「借りられるもの」と「その使い道」は、あくまでほんの一部です。「カリモノ」の対象は冒険を進めていくと次々に増えていきますし、「カリモノ」同士を組み合わせて難局を意外な方法で打破することもできます。
「王道の答え」だけでなく、自分なりの解決法が見つけられる『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』。その楽しさの一端を紹介しましたが、ちょっとでも気になるのであれば、プレイをぜひご検討ください。