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9月26日より4日間にわたって開催されている東京ゲームショウにて、メビウスがコナミブースにてプレイアブル出展したホラーアドベンチャー『アパシー 男子校であった怖い話』。そのプレイレポを紹介します。
本作は、『四八(仮)』や『学校であった怖い話』を手がけた飯島多紀哉氏によるホラーアドベンチャーゲーム。2010年に七転び八転がりから発売されたPC用同名タイトルのニンテンドースイッチ版となります。
物語の舞台は茨城県水戸市にある創立100年をこえる男子校、笹ヶ丘学園。この学校の地下には日本陸軍が隠した埋蔵金があるとの噂があります。また、行方不明者が後を絶たず、5年前には歴史部の生徒4人が忽然と姿を消す事件が起こっています。
主人公となるこの学園の1年生、守山、都築、是枝の3人は姿を消した歴史部部長が残した「狭間の部屋 探索記録」というノートを手に入れます。彼らは狭間の部屋の秘密、そして埋蔵金を探るべく学園の地下へと入っていくのでした。
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試遊では1年生3人に、3年生の凶悪コンビ宮本と斉藤、さらに天才と称される2年生の吉村に、噂をききつけた松平が加わり、7人がロープを使って地下へと進むところから始まります。基本的には、テキストを読み進めるノベルタイプのゲームとなりますが、選択肢を選ぶ場面も登場します。
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謎に満ちた地下へと足を進める一行には、独特のピりついた空気が漂い、今にも何か起こりそうな雰囲気ではありますが、今回の試遊本当にプロローグといったところで、恐ろしいことが起こりそうな予感だけを味わうものとなっていました。冷酷で人をくったような3年生の宮本健史、曲者揃いの中でほっとするような素直な性格の松平純など、個性的な男子高校生達のやり取りを楽しみつつ、体験版は終了します。
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東京ゲームショウコナミブースのステージで行われた「飯島多紀哉が語るアパシーシリーズ リブートと今後の展開」と題されたトークショウによると、本作は選択肢はあるものの基本的には1本道の長編物語を楽しむ形になっているようです。また、元となっている同名タイトルと比べるとかなりの量の書き直しをしていて、PC版をプレイしていた人が遊ぶと別物のように感じるだろう、とのことでした。多くはニンテンドースイッチで出すための規制に関わるもので、それはホラー部分の表現というよりは、男子高生徒にありそうな日常会話の下ネタがひっかかってしまったのだとか。男子高校生の生々しい日常会話を楽しみたければ、本作が発売される前に、PC版を遊んでみるのもいいかもしれません。
また、シリーズ作品でニンテンドースイッチで発売されている『アパシー 鳴神学園七不思議』のセーブデータがあると10章以上もの特典シナリオが遊べるようになっているということで、こちらも予習として遊んでもよいかもしれません。『アパシー 男子校であった怖い話』はニンテンドースイッチ用タイトルとして2024年12月19日発売予定、税込み7,678円。ホラーゲームに興味がある方は、ぜひ遊んでみてください。