※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『新月同行』
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10月24日、中国国内で2024年最後の期待作とされ、注目を集め続けていたスマートフォンゲーム『新月同行』が念願の正式リリースを迎えています。
本作は中国国内ゲームメディアからも大きな期待を寄せられてきたタイトルであり、これまで本特集でも度々取り上げてきました。サービス開始は公式の想定から100万人を超えた、事前登録者数400万人突破してのロケットスタート。App Store、bilibili、TapTapなどの各主要アプリプラットフォームにて堂々の1位を抑えています。
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『新月同行』は、都市で巻き起こる超常現象をテーマにしたRPG作品となっているようで、横スクロールの探索要素が特徴的です。
不思議な電話ボックスの中で目覚め、自分が何者なのかもわからない主人公が、記憶を取り戻すために勢力間の抗争や、超常現象に立ち向かっていくという、SF色の強いタイトルになっています。
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TapTapを除き、主要アプリプラットフォームでのユーザー評価はかなり高めでした。もちろん、ここからゲームの評価自体は上がりも下がりすることでしょう。
現時点で目立つ意見としては「吹き替えが素晴らしい」「アートスタイルが優れている」「難易度が低い」「ダンジョンが長過ぎる」等々。見栄えの良さに関しては、以前から情報を追っていた日本ユーザーも共感できるところだと思われます。ゲーム体験の調整部分に関しては、今度どのように運営方針を立てて改善していくのか気になるところです。
◆『火環』
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2023年12月ごろからパッタリとゲームの情報更新が途絶えていたボクセルアートのアクションRPG『火環』が、ここに来て久しぶりに動きを見せています。10月22日~26日の僅かな期間の中で、急遽βテストの参加者を募集し始めたのです。
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公式サイトもすでに公開されており、ゲームの開発状況は確実に進展しているように見受けられます。一時は本国ユーザーたちから「プロジェクトそのものが立ち消えてしまったのでは......?」と不安視する声もあったほど。
筆者は以前、Android向けに公開されていたデモ版をプレイした経験がありますが、ゲームとしての型は概ね仕上がっているようにも見受けられました。アクション性の手触り感も悪くなく、個人的にも期待しているタイトルなので、こうして再び動きが見られるのは嬉しいものです。
◆『黒神話:悟空 像素版』
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こちらは中国で歴史的な大ヒットを記録した『黒神話:悟空』の同人ゲームです。bilibiliで高い人気を誇る動画配信者、火山哥哥氏と林学学LinkLin氏が共同で開発しているとのこと。
大ヒットを記録したとはいえ、『黒神話:悟空』の発売からまだ3か月程度なのにも関わらず、原作の雰囲気をしっかり踏襲したファンメイド作品が登場するところに、まだまだ本国ファンの熱量を感じられます。
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本作はあくまで非営利目的の同人ゲームとされており、二次創作の域からは抜けないようです。それでも多くのプレイヤーたちに期待されているようで、急速に事前登録者数を伸ばし続けている様子でした。