◆豪華キャスト陣がステージに再集結!
声優陣がステージに立ったのは、演目の2番目に披露された朗読劇「既視回想のラウンドテーブル」と、歌唱パートに続く形で15周年記念ライブのトリを飾ったトークコーナー「STEINS;GATE 15th スペシャルアクト」です。
朗読劇「既視回想のラウンドテーブル」は、本公演のために『シュタゲ』のメインシナリオライター・林直孝さんが書き下ろしたオリジナルシナリオ。動画ではなくゲームと同様にプログラムを組んだものなので、出演陣のアドリブにも柔軟に対応できます。
ストーリーは「2024年からタイムリープを繰り返して2010年に戻った岡部倫太郎が、この15年の秋葉原の変化を語る」というもの。
確かに『シュタゲ』の聖地である秋葉原ラジオ会館は2011年に建て替えが行われてその姿を変えました。あの時はあったお店が今はなくなっていることも多々あります。
もちろん「メイクイーン+ニャン2」のモデルとなったメイド&コスプレカフェ「メイリッシュ」のように、変わらず営業を続けているお店もあります。
ラボメンにはそれぞれなじみの店などがあり、その2024年のようすを知って驚いたり喜んだり……。
12年ぶりに科学アドベンチャーシリーズのライブステージに立った宮野真守さんは、本来は2019年開催の10周年イベントにも出演する予定でした。しかし台風によって公演スケジュールが変更されたことで叶わず、今回念願の出演となった経緯があります。
そのせいかステージに立った宮野さんは、あのクセの強い笑い声や言い回しをさらにパワーアップ。会場を笑いの渦に巻き込んだり、自身も共演者とのやり取りを楽しんだりしてステージを満喫しているようす。
特に橋田至役の関智一さんとは先輩後輩の間ながら名コンビで、関さんのやはりクセの強い演技に笑いをこらえきれず後ろを向く場面が、イベントを通じて何度もありました。
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本公演の最後を飾った「STEINS;GATE 15th LIVE スペシャルアクト」には、再び声優陣がステージに登場。事前にSNSで募集していた、各キャラクターの名ゼリフの発表がおこなわれました。
『シュタゲ』はラボメンそれぞれにドラマがあり、セリフのひとつひとつからもそのドラマが伝わってくるような作品です。それを声優陣が実演するとなれば会場は引き込まれないわけがありません。
涙を誘うセリフも、定番の挨拶も、すべてが胸に響きました。
朗読劇では役になりきっていた声優陣も、この時ばかりは素に戻って楽しい絡みを見せてくれます。特に印象的だったのは椎名まゆり役の花澤香菜さん。宮野さんと今井さんの間に挟まれていたこともあり、2人のやり取りに切れ味鋭いツッコミを入れます。その「成長」は宮野さんも驚くほどでした。
宮野さんと今井さんのやり取りも、宮野さんが唐突に振る名ゼリフに対して即座に名ゼリフで切り返すなど、劇中の岡部と紅莉栖そのままのやり取りに会場は拍手喝采です。変幻自在に投球されるボールをどのような体勢でも打ち返すバッターのようで、名人芸と言えるほどの息の合い方でした。
もちろん、独特のおっとりとした空気感に癒された後藤沙緒里さん、宮野さんも巻き込まれる不思議なオーラを発していた小林ゆうさんなど、かつては宮野さんと関さんの独壇場に思えていたトークステージは、クセの強いラボメンそれぞれの個性が光るものになっていました。
面白かったのは、原作者・志倉千代丸さんに触れた桃井はるこさん。志倉さんが会場に来ていることをSNSのポストで知ったと明かして、客席に呼びかけます。
実はこのやり取りは台本にはなく完全にアドリブ。志倉さんが個人のツイキャスで語った内容によると、マイクがなかったため最初は桃井さんの呼びかけに一瞬ためらったそうですが、結果として即座に反応し、関係者席からステージに何やら叫ぶことにしたそうです。
その内容はおそらく近くの人しか把握できていなかったと思いますが、どうやら早く進行するよう呼び掛けていたとのこと。
志倉さんと桃井さんはFM NACK5で放送していたラジオ番組「THE WORKS」で共演していた時期があり、今回もその名コンビぶりがうかがえるエピソードになりました。フェイリス役を担当することになったのも、その番組の空き時間に打診されたのがきっかけだったというから面白いものです。
楽曲のひとつひとつにトークコーナーでの様子、それらすべてから15年の時の流れを感じるとともに、これからも続いていく『シュタゲ』ワールドに胸がいっぱいになった本イベント。
阿万音鈴羽を演じた田村ゆかりさんは今回出演が叶いませんでしたが、次こそはラボメンが全員集合したらいいなと感じた贅沢なステージでした。
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◆協賛会社の出展も!「1日限りの大展覧会」
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「STEINS;GATE 15th LIVE - ONE WORLD -」の実施にあわせ、ライブ会場とは別に「森のホール21のレセプションホール」にて「STEINS;GATE 1日限りの大展覧会」を開催。ライブチケットを持っていなくても入場できる、特別イベントもおこなわれました。
展示内容は、タイムマシンの大型オブジェ、200点にも及ぶイラスト、15周年記念衣装に身を包んだラボメンの大型スタンディ(立ち絵パネル)など。さらに協賛各社の出展もあって、会場は入場規制になるほどの大盛況でした。
なお、協賛各社は以下の通りです。
■株式会社エム・ジー・ケイ
カフェインドリンク「まゆしぃ☆のやさしさ(もう頑張らなくてもいいからね味)」「まゆしぃ☆のビンタ 朝スッキリ味」などを販売。
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■Gatebox株式会社
牧瀬紅莉栖のデジタルフィギュアボックス(開発中)の展示。
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■株式会社トーハン
キャンバスアートの展示とミニキャンバスの販売。
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■TOPPAN株式会社
『STEINS;GATE』をモチーフとした掛け軸と扇子の展示。
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■ニューギングループ
パチンコ筐体「Pシュタインズ・ゲート ゼロ」(Pシュタゲゼロ)の展示。
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■麻雀一番街
その場で参加できる「シュタゲ世界線チャレンジ」を実施。
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■メイファ株式会社
椎名まゆり、阿万音鈴羽、牧瀬紅莉栖の水着フィギュアの展示など。
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■株式会社Re;write
メモリーキューブの体験会と新グッズの販売。
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なおライブグッズの事後通販も実施中!
https://maji-get.jp/pages/steinsgate_15th_live
展示品ひとつひとつにも思い出がありますし、過去のノベルティの展示では、パッケージ版に付属したスリッパや岡部のガラケーのモックアップ、ファミコンカセット化(プロモーション用の非売品・非配布品)など、今では実現が難しい特典もあったりして色々な想いが交錯したはず。
この15年の展開を振り返ってみればそのほかにも、数々のドラマCDがリリースされたり、各イベントではその場でしか楽しめない書き下ろしのスペシャルストーリーがあったり、2013年には舞台版の『シュタゲ』も上演されました。
舞台版の『シュタゲ』は、公演期間の約1週間で各ルート分岐も上演するという、舞台の世界でも類を見ない取り組みが行われました。ある意味実写化するということで当初は不安視されていましたが、キャストの見た目も、演技も、『シュタゲ』の世界観そのままで大好評だったことを今でも覚えています。
またアニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」の放送に先がけて再放送された「シュタインズ・ゲート」では、第23話のラストが完全新作アニメに差し替えられており、そのまま「ゼロ」のストーリーに繋がるというサプライズもおこなわれて話題になりました。
ライブイベントの最後の最後で発表された新作『STEINS;GATE RE:BOOT』が今後どのような世界線をつむいでいくのか……。
新たな『シュタゲ』のヒストリーはここからはじまる……! そんなことを思わせてくれる1日となりました。
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