ニンテンドースイッチエミューレーター「Ryujinx」が公開されていたWebサイトのドメインを、任天堂が取得したことが判明しました。
「Ryujinx」が任天堂の要請により公開停止となったのは2024年10月2日のこと。プログラムを開発・配布するGitHubのページが閉鎖され、開発チームのDiscordチャンネルにてプロジェクトの終了が発表。公式サイトのリンクも全て無効化されていました。
エミュレーターに対し厳しい対処を見せる任天堂
同社がいつドメイン「ryujinx.org」を取得したのか、正確なタイミングは分かりませんがWHOISを見る限り、11月7日の更新時点でNintendo of Americaの名義になっています。

「Ryujinx」と共にスイッチエミュの代表格であった「Yuzu」も2024年3月、約3億6,000万円の和解金支払いに合意しサイトを閉鎖するなど、任天堂側はエミュレーターへの積極的かつ厳しい姿勢を示し、今後も任天堂による法的対応が強化されるとの見方が強まっていました。
しかし「Nintendo Life」によれば、「Ryujinx」についてはサイトが閉鎖された4週間後に「Ryujinx GitHub」上で新しいアップデートがリリースされ、「既存のRyujinxユーザーのための継続が目的」という説明書きが確認されています。このように、元々がオープンソースの場合、特定のエミュレーターの完全駆逐は難しいです。
そんな状況のなか行われた今回の任天堂によるドメイン取得について「GamesRadar」は、エミュレーター開発者あるいはその後継者らが同じドメインを使用したサイトを後から復活させ、エミュの配布を行うことがないよう措置を講じたのでは?と報じています。