日本に来る台湾の観光客が急増しています。日本政府観光局が2024年10月16日に発表した「2024年9月訪日外国人数*(推計値)」によると、台湾からの訪日外客数は2024年9月に47万600人で、前年同月比22.2%増で、1月から9月までの累計は458万5800人で、前年から54.2%の増加してています。円安の状況も後押ししていますが、インバウンドに期待する各自治体にとって、台湾人への観光誘致に力が入ります。
そんな中、11月1日(金)から4日(月)までの4日間、「2024台北国際旅行博(ITF2024)」が、台湾台北市の南港展覧館(1階・4階)で開催されました。10月31日(木)に台湾を直撃した大型台風21号の影響で、初日の来場者の動きはやや鈍かったものの、会期中の来場者数は、36万4563人(前年比105.8%)に達しました。こちらには台湾各地を始め、日本や香港、東南アジアなど海外からも観光誘致のやめに出展をしています。日本館は創意工夫を凝らした各出展者ブースや、様々な催しの特設ステージが連日盛況で、最終日の閉幕式で「Best Popularity Award(最優秀人気賞)」を受賞、さらに今年は、アニメ・コスプレの聖地「池袋・豊島区」をコンセプトとした「チーム豊島」(豊島区と区内の企業による合同出展)が出展し、「Best performance Award(最高パフォーマンス賞)」を受賞しました。
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アジア最大級の同旅行博には、アニメ・コスプレの聖地「池袋・豊島区」を世界に発信し、海外から「IKEBUKURO」へ人を呼び込むことを目的に、豊島区と賛同した民間企業10社が合同で出展しました。賛同したのは、サンシャインシティ、GENDA GiGO Entertainment、そごう・西武、ビックカメラ、アニメイト、東武百貨店、ポニーキャニオン、PARCO、ホテルメトロポリタン、Waccaの10社です。池袋には各企業の本店が多いこともアピールの要因になりました。
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豊島区内を周遊する電気バスIKEBUSの真っ赤なカラーをキーカラーとした統一的ブースを展開。各企業によるそれぞれの池袋PRに加え、訪日の際に便利な「IKEBUKURO Map」を配布し、ブース正面に設けられたステージでは、池袋の街の紹介動画を放映したり、池袋コスプレPR大使4名のコスプレイヤーによる撮影会を行ったりと、数々の企画を展開しました。
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開催3日目の11月3日(日)には、高際みゆき豊島区長も現地を訪れ、自らも『機動戦士ガンダムSEED』ラミアスのコスプレをして東京豊島区・池袋の魅力を全力でアピール。コスプレイヤー撮影会ともなれば、「チームとしま」ブースステージには多くの人だかりができ、盛り上がりを見せました。
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また、この日は会場4階に設置されたメインステージにも登壇し、コスプレをした区長自ら「東京豊島区・池袋の魅力」をPR。このステージでのPRが「Best performance Award(最高パフォーマンス賞)」を受賞するに至りました。本賞はステージ観覧者の投票によって決まるものであり、日本館からの出展者の中では「チームとしま」が唯一の受賞でした。日本に限らず、香港や東南アジアからも多くの出展がありましたが、「アニメ・コスプレ」による訴求は確認できた限り、「チームとしま」だけでした。
事実、池袋はアニメ・コスプレに縁があります。サンシャインシティではほぼ毎月コスプレイベント「acosta!」が開催されていますし、10月に開催された11年目を迎えた日本最大級のコスプレイベント「池袋ハロウィンコスプレフェス2024」では16万1千人が来場。池ハロでも登壇した区長は「コスプレするのが好きな人が人も、見るのが好きな人もコスプレ文化を愛して盛り上げてくれている。そしてマナーが良い!みんなが大事に育ててくれている感じが区としても誇りに思っています」と話していました。さらに、コスプレを題材にした「その着せ替え人形は恋をする」の舞台にもなっていますし、アニメイト本店もあります。しかし、日本に来る台湾の観光客は多いものの、まだまだ池袋が“アニメ・コスプレの聖地”であるとことが海外に周知されていない課題に向き合った「チームとしま」は、会場で強い存在感を放っていました。
黒江雫「その着せ替え人形は恋をする」/すずら(X:@suzuran_ro)、禪院真希『呪術廻戦』/桃戸もも(X:@tmmt_san)
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棪堂哉真斗「WINDBREAKER」/ズミ(X:@ZIII_FROM_ZUMI)、ティファ・ロックハート『ファイナルファンタジーVII』/しょこら(X:@Chocolat_cos0)
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