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Mod非対応の有名タイトルキッカケに、ゲーマーの間で議論呼ぶ「Mod」の是非…そもそもModって何?良いもの、悪いもの?イチから解説

ModサポートのないゲームでModするのはNG?ゲーム会社はどう考えている?

ゲーム コラム

現代のゲームでは当たり前のように見るようになった「Mod」。多くのゲーマーが当たり前のようにそれらを使う一方で、公式なModサポートなしの有名タイトル向けに作られたModなどをキッカケに、SNSを中心にゲームにおける「Mod」の是非がしばしば議論されています。そこで本記事では、そもそもModとはどういったものなのか、使って良いものなのかなどを改めて考えてみましょう。

そもそも「Mod」はどういうもの?

そもそも「Mod」とは“modification”の略で、ゲームのデータを改造することを指します。ゲームに新たなコンテンツを追加するものから、一部不便な仕様を改善するもの、英語のみのゲームの言語データを日本語に翻訳したものに差し替えるものから、現行OSでは不具合の起きる古いゲームを快適に遊べるようにするものまであり、ひとくちにModといってもその種類・性質はさまざまです。

Modは、ユーザーが自由にゲームファイルを閲覧できるPCゲームでは昔から一般的なものでした。公式のModサポートの有無に関わらず数多くのModが制作され、『Counter-Strike』や『DayZ』、『PUBG』や『Dota』などが生まれるきっかけにもなりました。また、Mod制作者からゲーム開発者になる、元ゲームの開発スタッフになったという事例もみられます。





一方で、家庭用ゲーム機(コンソール)においては基本的にサードパーティによるセーブデータ改造ツールや、仕様の穴を突いた本体OSの改造などがみられましたが、いずれも非公認でグレーゾーンあるいは違法なものでした。現在は公式でModサポートを行うコンソール作品も出てきましたが、その数は限られています。

それが原因か、ゲーマーの間で公式Modサポートのない作品にModを使うことの是非について議論が起きています。議論のきっかけになったのは、オフラインのRPGについてフレームレート上限の撤廃から装備制限の解除まで様々にゲームの仕様を変えるModでした。

Modは良いもの?悪いもの?

Modといえば、『Fallout: London』などを代表に、ゲームを大きく作り変えるものが度々話題になります。こうしたModは「トータルコンバージョンMod」と言われ、すべて一から開発するよりも、アセットやシステムがある程度揃った状態から作り始められるというメリットも。現在はUnreal EngineやUnityなど気軽に始められるゲームエンジンがありますが、昔は開発のハードルが高かったということも理由として挙げられるでしょう。

成功したトータルコンバージョンModは、その後単体製品としてゲーム業界を大きく変えるキッカケになったタイトルも多く、たびたびModの代表例のように語られることがあります。しかし、こうしたトータルコンバージョンModは実際に数が多いわけではなく、世にあるModはゲームをわずかに変更するものがほとんどです。

Modへの考え方は、ゲーム会社によって異なります。ベセスダ・ソフトワークスやValve、CD PROJEKT REDなどPC向けゲームを開発してきた会社はModに寛容で、公式でサポートしたりMod制作用ツールを配布したりしています。一方で、あまりよく思っていない会社や、公式なサポートはしていないけどMod自体は受け入れているという会社もあります。

そのため、基本的にModの良し悪しは一概には語れません。例外があるとすれば、オンラインで競技性の高いタイトルやMMORPGなどでしょう。これらは規約上NGなことが多く、広義においてModと同じような動作をする、スクリプトやマクロの是非はよく議論となります。また、不正に試合を有利にするチートなどはどんなタイトルでも御法度とされています。

一方で、『GTA V』の非公式マルチプレイMod「FiveM」などは、過去にRockstar Gamesから公開停止を求められたとする(引用:Ars Technica誌)ほどに、公式と競合する上に非公式のものであったにも関わらず、その後「ストグラ」などを代表とするロールプレイサーバーの隆盛を招き、最終的には公式化した数奇な運命を辿っています。




これまで触れてきたゲームの環境などによっても、大きく変わってきそうなModへの考え方。読者の皆様は、Modの是非についてどう感じますか?ぜひコメント欄などで教えてください。

《みお》
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