ゲームクリエイター・桜井政博氏が、自身のX(旧Twitter)にて初代『星のカービィ』の「マキシムトマト」に関連する“余談”を投稿。11月下旬から販売される、トマトケチャップブランドとのコラボにちなんだ制作秘話が語られています。
◆丸い「マキシムトマト」、実は“半分”だけで描かれている!桜井政博氏がトマトケチャップコラボに言及
11月下旬より、パッケージにカービィが登場する『星のカービィ』とトマトケチャップブランド「ハインツ」とのコラボ商品が数量限定で販売されます。
そんな同コラボに関して、桜井氏はカービィが大好きな作中の回復アイテム、「マキシムトマト」の“余談”について言及しています。

初代『星のカービィ』はゲームボーイ向けのタイトルであるため、容量に厳しい制限がありました。そのため桜井氏は、グラフィックデータの片側半分だけを作成して、それを左右反転させてくっつけることで1つのシンボルにするという手法を採用。
「マキシムトマト」もそうして作られており、「MAXIM TOMATO(マキシムトマト)」という英綴りも、左右反転できると触れています。(なお、その後には「偶然ですけれども。」とも)
ちなみにこの容量削減のテクニックは桜井氏のYouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」で詳しく語られており、敵キャラ「ゴルドー」も同じ左右反転の作りであることや、「ワドルディ」「ワドルドゥ」がそっくりなのは身体半分を流用して、顔だけ変えているからという内容も紹介されています。
同動画にて、初代『星のカービィ』のROM容量は512kbit(64KB)で設計されていたと明かされています(最終的には2Mbit)。それほど小さなデータで、カービィの冒険を描いていたという事実は、今振り返っても流石というほかありません。

『星のカービィ』と「ハインツ トマトケチャップ」コラボ商品は、全国のスーパーやドラッグストアで2024年11月下旬から数量限定で発売。キャンペーンなど詳細は公式X(旧Twitter)をご確認ください。
© Nintendo / HAL Laboratory, Inc.