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『どうぶつの森 ポケットキャンプ』買い切り版が登場! パンデミックを乗り切る勇気を与えてくれた、“どうぶつ”たちに再会しよう

スマートフォン向けアプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ』(以下『ポケ森』)が、11月にサービスを終了しました。

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『どうぶつの森 ポケットキャンプ』買い切り版が登場! パンデミックを乗り切る勇気を与えてくれた、“どうぶつ”たちに再会しよう
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スマートフォン向けアプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ(以下、『ポケ森』)』が、11月にサービスを終了しました。

それに代わる買い切り版として、『どうぶつの森 ポケットキャンプ コンプリート』が登場。セーブデータ引き継ぎ機能により、ポケ森でのプレイを継続できる仕組みのオフライン作品になっています。

ニンテンドースイッチの『あつまれ どうぶつの森(以下、『あつ森』)』と共に、『ポケ森』は「パンデミック期の人類の希望になったゲーム」とも言われています。

100年に一度のパンデミックは、人々の行動を強制的に停止させました。国によってはロックダウンのために武装警察や軍隊を投入することもあり、我々の日常生活は大きく変化してしまいました。友人にも会えない中、人々の心に寄り添ったのは画面の向こうの動物たちです。

◆都市封鎖の中で…

あつ森は、島を開拓して理想の街を作り上げるゲームです。一方、ポケ森はキャンプ場の経営者になり、様々なお客さんを迎えながらキャンプ場を発展させていくゲームになっています。

どちらも「自分にとって理想のコミュニティを作る」というのがゲームの目的で、それ故にパンデミック期ではゲーム自体が「人々の心の拠り所」になっていきました。

忘れもしない2020年2月20日、筆者はインドネシアのバリ島にいました。年明けから騒がれていた新型コロナウイルスがいよいよ拡散し、世界各国の首脳がその対応に当たっている最中です。「さすがに一度帰国したほうがいい」と筆者も思い立ち、それでも数ヶ月後には必ずインドネシアに戻ってくると決心しながら帰国便に搭乗しました。

しかし実際に筆者がインドネシアへ戻るのは、それから3年3ヶ月も後の話。その間、出国どころか地元の静岡市から容易に出られない状況に置かれてしまいました。

もちろんそれは、誰にとっても同じ話。国外に目をやると、人々は戦争が始まったかのような都市封鎖の中での生活を余儀なくされています。巣ごもり生活を政府が国民に「呼びかける」程度だった日本は、実は行動の自由度が極めて高い国だったのです。フランスでは、警察だけでなく憲兵隊が市民の移動を取り締まりました。

そんな閉塞感の中、人々が見出したのは「理想のコミュニティを作ることができるゲーム」でした。

◆人々は「まちづくり」を求めた

パンデミックのような自由な移動ができない状況になると、人々は「旅行に憧れる」と安易に連想しがちです。

現に、ジョヴァンニ・ボッカッチョの物語集『デカメロン』はペストの大流行から逃れた男女が交代で「世界各地の笑い話や恋愛物語」を語り合う内容です。狭い家から出られない人は、それ故に「自分の知らない広い世界の話」に耳を傾けます。

しかし、COVID-19のパンデミックに直面した人々は「旅行」ではなく「まちづくり」を求めました。未知の世界へ行くのではなく、自分自身が思い描くコミュニティを作るゲームに夢中になったのです。

それがあつ森とポケ森でした。

与えられた土地の中で、自分の思い立った家具や設備を配置して外からお客さんを呼ぶポケ森。無人島を開拓し、自分の家の建設だけでなく住民も呼び込んでひとつの集落を作るあつ森。どちらも、ロックダウンの閉塞感に苛まれる人々に一筋の光を与える歴史的ゲームに昇格しました。

◆人類があつ森・ポケ森から学んだこと

テクノロジーライターの間では、「パンデミックは様々な技術の普及を大きく後押しした」と言われています。

たとえば、キャッシュレス決済。もしもパンデミックがなければ、「現金決済大国」というのが定評だった日本での決済手段の進化はもっと遅れていたはずです。「2030年の光景が2020年代前半に実現した」と評するテクノロジーライターもいます。

ゲームを通じて理想のまちづくりを行うことで、それがその人にとっての生きがいになり、今までになかった形での情報交換をも実現する。そうした概念を人類に定着させたのは、あつ森とポケ森ではないでしょうか。

不自由で不甲斐ない現実世界の光景から離れ、明るく活発な動物たちの待つ島やキャンプ場へ向かう。そうした行為は、パンデミック以前は「現実逃避」と言われていました。しかし、現実世界を上回る仮想世界に接することで、むしろ現実世界でも楽しい生活を送ることができるということを人類は学びました。あつ森やポケ森にある「優しさ」が現実世界に波及し、人々は辛く長いパンデミック期をどうにか乗り切ることに成功したのです。

◆「人類の理想」を叶えた作品

COVID-19が人類の脅威ではなくなった今、しかし完全な平和が地球全体を包んでいるというわけでは決してありません。

そんな時代において、ゲームは人々に「苦境から希望へ足を踏み出す力」を与えてくれます。

あつ森やポケ森の「誰に対しても優しい雰囲気」を現実世界にも広げられるとしたら、その先にあるのは「誰にとっても暮らしやすい環境」ではないでしょうか。世界中のプレイヤーがあつ森とポケ森で経験したことを生活で実践すれば、我々の世界はより良くなるはず。お互いが持っているアイテムを譲り合って生活レベルを向上させるような、無理のない成長が見込めるのではないでしょうか。

自分自身の好みや趣向を最優先にしつつ、他の人のそれを虐げることが絶対にない世界。あつ森とポケ森は、人類が長年胸に抱いていた理想を見事に実現させたのです。


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《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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