■スイッチ『ストレイチルドレン』
ここまで紹介した個性的な作品を積み上げてきた「オニオンゲームス」の最新作が、本日12月26日にリリースした『ストレイチルドレン』です。本作は、もちろんデザインそのものは異なりますが、グラフィックのテイストや味わいが『moon』にも近く、「ゲームの世界に吸い込まれて始まる物語」という共通点もあります。
「オニオンゲームス」は、木村氏をはじめ『moon』に関わったスタッフも多く在籍しており、『moon』の精神的続編という一面も持ち合わせています。『moon』ファンから関心と期待が集まっているのも、至極当然の話でしょう。

もちろん、『ストレイチルドレン』と『moon』は全く別の作品です。『ストレイチルドレン』で主人公が辿り着くのは、「コドモの国」。そしてこの世界の「オトナ」は、“コドモを食べにくる”存在として描かれます。
『moon』と違って本作は、「オトナ」と遭遇するとバトルになり、相手は欲求不満を具現化した攻撃を放ちます。主人公の少年は「くるくるルーレット」を通して戦いますが、攻撃だけでなく「ことば」を使うという選択肢も。

選んだ「ことば」によって、相手が起こることもあれば、笑ったり拗ねたりと、様々な反応を示します。攻撃して倒すのか、「ことば」でオトナの心に触れるのか。その選択を判断するのは、ほかならぬプレイヤー自身です。
リリースされたばかりなので、『ストレイチルドレン』について詳しく語れるプレイヤーはまだいません。だからこそ、誰かに語られるよりも前に『ストレイチルドレン』の本質に触れるタイミングとも言えるでしょう。
「戦わないRPG」として話題となった『moon』の開発スタッフが、今どんな作品を生み出したのか。ちょっとビターな童話風RPG『ストレイチルドレン』の本質を、その目で直接お確かめください。

今回はスイッチで遊べる「オニオンゲームス」作品を紹介しましたが、このほかにも『MILLION ONION HOTEL』や『Romeo & Juliet』といったゲームも手がけています。ぜひ「オニオンゲームス」の公式サイトもチェックし、個性派な作品たちの一端を覗いてみてください。
¥3,457
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)