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『勝利の女神:NIKKE』コンサート、楽曲「Marian」で不意に涙……音楽が思い出を呼び起こす至福のひととき─来場者の熱意で、物販にフォトスポまで大行列【イベントレポ】

『勝利の女神:NIKKE』初のオーケストラコンサートの体験レポートをお届けします。

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『勝利の女神:NIKKE』コンサート、楽曲「Marian」で不意に涙……音楽が思い出を呼び起こす至福のひととき─来場者の熱意で、物販にフォトスポまで大行列【イベントレポ】
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■音楽が思い出を呼び起こす─オーケストラが音で描く『勝利の女神:NIKKE』

開園時間の14時を迎え、いよいよコンサートが開幕しました。まずは本イベント用のPV「MELODIES OF VICTORY」が幕開けを飾り、オーケストラの迫力ある演奏がそれに続きます。

そして、作中のタイトル画面にも流れる「The Godness Fall」、大型アップデート時にも流れる「WE RISE」の楽曲が、オーケストラの演奏で豊かに紡がれます。どちらも、『勝利の女神:NIKKE』の始まりを連想させる曲なので、コンサートの幕開けにもぴったりです。

また、今回の演奏で最も印象深い場面のひとつとなったのが、「MARIAN PART: FIRST AFFECTION」。この下りで楽曲の「Marian」とともに、作中の第1章最終盤に描かれたマリアンと指揮官の映像が、ステージ上の巨大スクリーンに映し出されます。

震えながら構える指揮官と、銃をそっと導くマリアン。その映像から伝わる情景を、重厚で繊細なオーケストラサウンドが支えます。この瞬間、コンサートにいることすら忘れさせ、プレイ当時に受けた衝撃や感情の揺さぶりが一気に蘇ってきました。

同じように感じた来場者が多かったのか、オーケストラの演奏の中に、声を抑えた泣き声や静かに鼻をすする音がかすかに混じります。音楽と映像が、思い出を蘇らせたひととき、おそらく来場者たちは同じ感情を共有していたことでしょう。

そしてこの後も、音楽が思い出の導き手となる時間が訪れます。モダニアとマリアンが並ぶビジュアルが、切なくも暖かい「Goodbye For Now」や、眩しい夏を駆け抜けた「SO PLAYFU」、紅蓮と姉の絆と思いが交錯した「Camellia」と、いずれも鮮やかな記憶に残っている楽曲ばかりです。

また、レッドフードとゴッデス部隊の繋がりと別れを紡イベントを彩った「GODDESS SQUAD READY」「Hold you tight」「THE REDHOOD」が耳を打つと、彼女がよく口にした「古いものほど、いいもんなんだ」という台詞が自然と脳裏を過ぎりました。

「OVER ZONE」や「Satellites」が流れると、ドロシーと生き残ったゴッデス部隊の過酷な防衛線と苦い顛末が昨日のことのように蘇りますし、「In Neverland」や「The Clarion Call」などが、クラウンとともに王国で過ごした時間や激戦を思い起こさせます。

このほかにも『In Neverland』をはじめとする様々な楽曲が、ここでしか聴けないオーケストラによる演奏で紡がれました。この体験もまた忘れがたい思い出として刻まれ、『勝利の女神:NIKKE』を遊んでいる時に湧き上がってくることでしょう。


始ってみればあっという間の、しかし密度の濃い1時間半の演奏は、耳だけでなく身体の奥まで染み渡るようなひとときでした。

また演奏の合間や締めくくりには、開発ディレクターのユ・ヒョンソク氏と、Cosmograph名義でも知られているサウンドディレクターのチュ・ジョンヒョン氏が登壇し、『勝利の女神:NIKKE』やコンサートへの想いなどを明かす場面もありました。

自分が作ったゲームのコンサートが行われたことについて、ユ・ヒョンソク氏は「夢のようだ」と語り、この時間を来場者と共に過ごせたことを「嬉しい」と表現。また閉幕の挨拶では、今後もプレイヤーが望むストーリーとコンテンツを作り続けると約束します。

チュ・ジョンヒョン氏は、コンサートの開催にあたり、関わってくれた全ての人々や、『勝利の女神:NIKKE』を愛してくれる来場者たちに感謝の言葉を延べ、曲作りのこだわりや思い出なども口にしました。

その中には、レッドフードに関連する楽曲を作っている時に「彼女がこの曲を聞いたらどんな感情になるのか」と想像し、泣きながらメロディーを作っていた──といったエピソードもあり、作り手の気持ちも込められた楽曲がこのコンサートを彩っていたのだと分かります。

素晴らしい楽曲と卓越した演奏を通して、作り手と受け手の様々な思い出が交差した「MELODIES OF VICTORY」。音楽で『勝利の女神:NIKKE』を表現した濃密なこのコンサートは、誰にとっても至福の時間となったことでしょう。


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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