■スイッチ2でも、塗って倒してまた塗りたい!『スプラトゥーン4』を切望
対戦型のTPSやFPSが大きなブームとなり、世界的な人気を獲得しました。そして、先駆者たちがシェアを広げると、同系列の後続作品はその壁に阻まれ、ライバルになれずに消えていったものも少なくありません。
そうした群雄割拠の時代に現れた『スプラトゥーン』は、相手を倒すのが最重要ではなく、陣地に塗った色の面積で勝敗が決まる「ナワバリバトル」を導入し、TPSに新たなゲーム性を加えました。
ルールが斬新だったのも無論ですが、初心者でも陣地を塗ることで勝利に貢献できるため、間口が広く遊びやすいのも大きなポイントです。そのとっつきやすさや、独特かつ愛らしいデザインもキャッチーで、TPS未経験者も取り込んだ『スプラトゥーン』はたちまち人気作へと登り詰めました。
その後、スイッチ向けにシリーズ展開を行い、最新作の『スプラトゥーン3』は1,196万本を突破(2024年3月末時点)。後続のTPS作品ながら、先駆者たちの活躍に埋もれることなく、独自の地位を見事に確立します。
他のシリーズと比べると販売実績はやや控えめですが、1,000万本超えは大ヒットレベルです。周囲が凄すぎるだけなので、『スプラトゥーン』シリーズの参戦も心強い援軍となるはず。スイッチ2に『スプラトゥーン4』が来るのか、楽しみにお待ちください。
■来るのか来ないのか、桜井氏動向次第?『スマブラ』シリーズ
任天堂の対戦系ゲームといえば、『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズを外すわけにいきません。一般的な2D対戦アクションと異なり、多人数の乱闘なので予想外になることが多く、腕前に多少の差があってもワイワイと楽しめます。
また勝利条件もユニークで、「相手の体力をゼロにする」といったポピュラーなものではなく、「相手を画面外にふっ飛ばす」だけ。ダメージが蓄積した相手を強烈な一撃でふっ飛ばす快感は、最も気持ちいい瞬間です。
『大乱闘スマッシュブラザーズ』もシリーズ展開が長く続いていますが、過去作のファイターを全員参戦させた『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』がスイッチ向けに登場しました。販売実績も3,514万本と、スイッチ史上でもベスト3に入る躍進ぶり。新作を待ち焦がれている人も多いことでしょう。
ただし、今回挙げたタイトルの中で最も読みづらいのが、この『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズです。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』はファンが望むことを次々と叶え、DLCでは『キングダム ハーツ』の「ソラ」も参戦。シリーズの集大成ともいえる作品に仕上がっており、これで区切りと言われても納得してしまう出来映えなのです。
なお、本シリーズの中心人物である桜井政博氏は、新作ゲームの企画などに携わったことを自身のYouTubeチャンネルで明かしています。これが『スマブラ』の新作なのか、全く異なるゲームなのか。今後の桜井氏の動向に関心が集まることでしょう。