
コーエーテクモゲームスが手掛ける「アトリエ」シリーズ最新作、『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~(以下、ユミアのアトリエ)』。本作は錬金術が禁忌になった世界を描く「オープンフィールド(公称)」のRPGであり、「アトリエ」シリーズの中でもかなりシリアスな世界観を感じる作品になりそうです。
そんな本作は、1月23日から26日まで開催される「台北ゲームショウ」にて世界初となる試遊版をプレイすることが可能です。今回はその試遊版(PS5版)を先行プレイさせて頂きました。試遊版にはストーリーはそれほど含まれていなかったものの、ゲームの基本的な遊びはしっかり堪能できました。それではご覧下さい。

◆オープンフィールドを探索する楽しみ
今回の試遊版では、主人公たちが調査団としてとある地域を探索するところから始まりました。魔物の掃討や拠点の建設といったようなミッションを任され、ひとまず拠点の建設を選択します。

場面はオープンフィールドに移動し、ゲームスタートです。
鮮やかな草原を歩き回り、「アトリエ」シリーズらしく素材を採取していきます。草を摘み取り、岩を叩いていくと、どんどん素材が集まっていきます。気の向くままに進めていくだけで無限に素材が増えていくのが楽しいですね。

フィールドにはさまざまなギミックが点在しています。遠くまで一気に運んでくれる「ジップライン」や、探索中に繰り返し発生する「ランダムイベント」、簡単なパズルを解くことでキャラクターを強化できるポイントなど、オープンフィールドゲームに欠かせない要素がしっかりと網羅されていました。

OPTIONボタンでメニュー画面を開くと、仲間キャラクターが毎回違ったポーズを見せてくれます。集合写真みたいで素敵ですね。
もちろん、道中でもフルボイスで幾度となく語りかけてくれます。筆者の推しは、胸元のホクロがセクシーな褐色美女の「ニーナ」さんです!

さて、RPGの重要なフィーチャーといえば戦闘ですよね。『ユミアのアトリエ』では前衛に設定した3人が戦闘を繰り広げていきます。なお、後衛の3人とも戦闘中に自由に入れ替えることができました。
基本的には(PS5版では)、△・□・〇ボタンに攻撃が割り振られており、リアルタイムで進行していきます。それぞれの技にはクールタイムが設定されており、ただ闇雲に押していけばいいわけではないようです。

戦闘中は敵との距離に応じて異なるスキルを使うことができます。接近戦のインレンジと中距離戦のアウトレンジの使い分けもポイントです。さらに調合で作り出したアイテムも戦闘で活躍します。

要所要所で操作キャラクターを交代したりレンジを変更する戦闘はほどよく忙しく、独自の面白さがありました。

また、別のクエストでは、施設を調査するという名目で、遺構とよばれる朽ちた建物を冒険する遊びも用意されていました。
こちらは物を運んだり、敵を倒したりすることで扉が開閉されるいわゆるダンジョン探索系のクエストとなっており、RPGらしい王道の楽しさが感じられます。

◆思い通りの拠点を作れるハウジング要素
と、ここでメインクエストに戻ります。拠点の建設のために目的地に移動すると、そこには空き地があり、自由に拠点を作ることができました。
L1ボタンでハウジングメニューを呼び出すと、サバイバルクラフトゲームでおなじみのUIが登場します。

丘や木などの自然物から、家の外観・内装までかなりこだわることができます。

設置物によって快適度も変わってきます。仲間キャラクターが自分の作った建築物のなかでくつろいでるのが良いですね。ハウジング大好きな人も楽しめるゲームになっていました。
◆「アトリエ」シリーズと言えば、調合!
「アトリエ」シリーズの伝統であり、ゲームの中心とも言えるのが調合です。今回の試遊ではそこまでディープには触れませんでしたが、その一端だけでもお伝えさせてください。

調合のシステムはシリーズによって難易度や複雑さに違いがありますが、『ユミアのアトリエ』は結構シンプルな印象を受けました。
まず、レシピを選びます。今回は風の攻撃アイテムをチョイス。

その次に、アトラスコアという核となるものがあり、そこに特定の素材を投入してアトラスコアを活性化させていくことになります。
その上で、アトラスコアの活性化に成功すると、周囲に出現するアトラススロットにフィールドで手に入れた素材を注ぎ込んでいきます。素材のグレードが高ければ、アイテムの品質も上がるようです。

材料を投入すると「共鳴範囲」と呼ばれるものが発生し、この円が他のスロットや、マナ(黄色く表示されている結晶)をたくさん巻き込むことでより品質の良いアイテムをつくることができるようです。直感的ながら、とてもこだわり甲斐のあるシステムになっているようでした。

『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』は、PS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam向けに2025年3月21日発売予定。価格はPS4/ニンテンドースイッチ/Xbox One版が8,580円(税込)、PS5/Xbox Series X|S/Steam版が9,680円(税込)です。
※画面は開発中のものです。
©コーエーテクモゲームス All rights reserved.