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1981年に発売された初代『ドンキーコング』にて、詰みポイントとなる「キルスクリーン」を突破したユーザーが現れ話題となっています。
8秒以内にクリア?『ドンキーコング』のキルスクリーン
話題の投稿を行ったのは、YouTubeに動画投稿を行っているクリエイターのKosmic氏。一昨日アップロードされた「After 44 Years, Someone Beat the Donkey Kong Kill Screen」という動画にて、「キルスクリーン」の攻略法や発見に至るまでの経緯などを語っています。
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そもそも、『ドンキーコング』の「キルスクリーン」とは何なのでしょうか。「キルスクリーン」は昔のゲームによく見られる現象で、プログラミングの都合上発生してしまう不具合のようなもの。『ドンキーコング』ではステージをクリアするごとに難易度が上昇し、制限時間に応じてスコアが減少しますが、最終的にはシステムがオーバーフローを起こしてしまいます。
その結果として、レベル22のステージでは開始時点から残り時間がわずか数秒で、到底ゴールにたどり着くことはなくゲームオーバーになってしまいます。これが事実上の最終到達ポイント「キルスクリーン」、日本語で言えば「クリア不可能面」として考えられてきました。
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この現象は数十年前から認知されており、突破する方法はないと考えられてきましたが、最近になって研究が加速します。『スーパーマリオブラザーズ』の世界記録を樹立したことで知られる「AndrewG」ことAndrew Gardikis氏が、ステージのハシゴに着目。
「壊れたハシゴの上で特定の入力をすると、ハシゴに関係なく上に登り続けられる」というグリッチを活用することによって、素早くステージの上まで登ってクリアを目指すというアイデアが生まれました。しかし、数秒の制限時間に間に合うのでしょうか…?
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このアイデアを受け取ったKosmic氏は半信半疑ながらも、ツールを用いて実践してみることに。問題のレベル22でハシゴのグリッチを試行錯誤したところ、マリオは途中で死亡することなく最後まで登りつめてみせたのです。
また、ハシゴのグリッチだけでなく、「ドンキーコングがタルを転がすタイミング」にもカギがあり、タルを投げるペースとステージのタイマーは連動しています。つまり、タルを投げるタイミングが遅れれば、それだけ制限時間の猶予が生まれるということでもあるのです。
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そしてツールを用いたフレーム単位での調整のもと、これらの要因が重なることで40年以上突破不可能だと思われていた「キルスクリーン」を突破することができたのです。しかしこれは奇跡的な確率であり、通常のプレイでプレイヤーが出せるようなものではありません。
「キルスクリーン」の先に待ち受けていたものとは…?
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「キルスクリーン」と呼ばれていたその先には何が待ち受けていたのでしょうか。『ドンキーコング』ではタルが転がってくるステージのほか、ジャッキが降り注ぐステージ、リベットを全て取り除くステージなどマップのローテーションが組まれており、「キルスクリーン」を突破した先には別のステージが用意されていました。
「キルスクリーン」の先のジャッキのステージでも不具合が発生しており、タイマーと連動して出現するはずのジャッキの出現ペースが非常に遅くなっていました。これにより、さらなる高みへの挑戦はまだまだ続きます。
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そうして訪れたレベル22のリベットを取り除くステージ。タルによる遅延も望めず、リベットを取り除く操作に必要な時間も確保できないことから、またしてもゲームオーバーに。ここが正真正銘の「『ドンキーコング』のキルスクリーン」となりました。
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40年以上突破されなかった「キルスクリーン」を乗り越えた先にある新たな「キルスクリーン」。次なる攻略法は見つけられるのでしょうか、はたまた数十年後か…。「キルスクリーン」の詳細な解説や歴史、攻略法などが満載ののKosmic氏の動画はこちらより確認可能です。