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小高和剛×打越鋼太郎×メディア・ビジョンが送る“極限”と“絶望”のADV『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』体験版先行レポ―奇跡のタッグの結晶はファン待望の一作となる予感

SPRG要素も上手く組み合わさって、本編への期待が高まる内容でした。

ゲーム Nintendo Switch

アニプレックスは、2月19日から『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』の体験版を配信します。

本作はディレクション&シナリオを『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛氏と『極限脱出』シリーズの打越鋼太郎氏が担当し、ゲーム開発を『メギド72』などで知られるメディア・ビジョンが担当したADVゲームです。

体験版配信に先駆けて、一足先にプレイする機会を得たので、本稿ではそのレポートをお届けします。奇跡のタッグにより完成した先が気になるストーリー展開と、パズルチックな面白さを感じるSRPGパートがあわさった素敵な作品でした。

※ここからは『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』体験版の一部ネタバレが含まれています。少しでも情報に触れたくない方は以降の閲覧にご注意ください。

最終防衛学園を守り抜け―奇妙でスリリングな100日間の共同生活

舞台は「東京団地」というドーム型のコロニーから始まります。時折謎の避難警報が鳴るものの、人々はおおむね平和な暮らしを続けていました。

そこに住む主人公の高校生、澄野拓海(すみの・たくみ)。彼の日常は正体不明の敵に襲撃され、脆くも崩れ去ります。同時に現れた謎のマスコットキャラクター「SIREI」により、彼は「我駆力(がくりょく)」という異能に目覚め、なんとか敵を退けることに成功しました。

喜ぶ暇もなく、彼はSIREIによって「最終防衛学園」という場所に「転入」させられてしまいます。学園には拓海と同じ境遇の学生たちの姿がありました。彼らは学園に迫りくる「侵校生」から、100日間ものあいだ、この学園を守り抜かなければならないという使命を帯びます。

本作は小高氏が得意とする学園×デスゲームのテイストが前面に押し出ています。訳の分からないところに連れてこられて取り乱している学生たちに、やけに物騒でメタっぽいことばかり言うマスコットキャラクターが矢継ぎ早に状況を説明してきて、なし崩し的にミッションをこなさざるを得なくなっていくという、まさに小高氏の黄金パターンといった具合です。

敵は何者なのか? SIREIは一体どうしてこんなことをさせるのか? 東京団地はどうなってしまったのか? といったような大きな謎でストーリーを引っ張りつつ、会話を聞いているだけでどんどんキャラクターの個性や出自が見えてくる……という作りも健在で、たった数時間程度の体験版でありながら、彼らのことが大好きになってきました。

本作はそんな小高氏の十八番とも言える展開で進みながらも、打越氏が細かいところにちゃんと伏線を隠しているように感じられました。SIREIがわざと言い間違えたり、キャラクターが含みのあることを言ったりするたびに、思わずバックログを開いてしまいます(もちろん、下ネタももりもりです)。

チュートリアルも終わり「これからこのサイクルでゲームが進むんだろうな」と思った矢先に、そこは動かないだろうと思っていたポイントが早速ひっくり返って、キャラクターと同じくらい驚かされてしまいました。ジェットコースターのようなADV体験を味わいたい人はぜひ!

防衛戦に自由行動―SRPGとADVを交互に楽しむ学園生活

本作はハイテクな高校に閉じ込められた学生たちが、100日間の防衛戦を行うゲームですが、侵校生が襲ってくるまでは特にやることは決められていません。

午前と午後にそれぞれアクションを行うことができ、仲間キャラクターたちと話して「成績」というステータスを上げたり、バーチャルで戦闘訓練を行ったり、外に出て周囲を探索したりすることができます。小高氏と打越氏の今までの作風に比べると、割と開けたロケーションが多い部類に入るのではないでしょうか。

エログロナンセンスが大好きなゲーマーの飴宮怠美(あめみや・だるみ)ちゃんとエグいホラーゲームを観たり、喋りより先に手が出てしまう狂犬ヤンキーの厄師寺猛丸(やくしじ・たけまる)と一緒に体を鍛えたりと、王道の交流パートもちゃんと用意されています。ちなみに、筆者の現時点での推しは、メカニックガールでおじいちゃん子の川奈(かわな)つばさちゃんです。

と、自由行動をしばらく楽しんでいると、突如として侵校生が襲ってきます。(体験版の範囲では固定でしたが)キャラクターを選んで作戦に出撃し、侵校生を退けなければなりません。

こちらは打って変わってメディア・ビジョンの味がしっかりするコマンド選択式のSRPGでした。

キャラクターたちはそれぞれに固有の攻撃スキルを持っており、移動距離・攻撃力・攻撃範囲が決まっています。敵は貧弱な個体ばかりですが数が多く、闇雲にスキルを打つだけでは倒しきれません。

まさしくパズルゲームの要領で、それぞれの攻撃範囲と照らし合わせながら、漏れなく敵を倒していく必要があります(序盤なのである程度雑でも倒しきれましたが、この手のパズルゲームが苦手という人に向けた難易度も用意されています)。

行動ごとに溜まっていく「VOLTAGE」というゲージがMAXになると、キャラクター固有の大技「必殺我駆力」が放てます。かっこいいカットインとともに血飛沫が上がり、敵グループを一気に殲滅できるのですが、1ターンのあいだスタン状態になってしまいます。使いどころは要注意ですね。

倒すとプレイヤーの行動回数が増える敵がいたり、VOLTAGEを「我駆力アップ」という補助技に回すことができたりと、体験版の範囲でもキャラクターのやれることは増えていきましたが、現時点ではやや淡白で作業感を覚えるところもありました。ゲーム中盤以降で複雑化していってくれることを願っています。

ふざけたC級ジョークや下ネタだらけの会話の合間に、生死を問うシビアな選択や、仲間たちとの熱い絆が挟みこまれているという「ファンが待望しているADV体験が詰まったゲーム」になりそうな内容でした。本編の引き継ぎにも対応しているので、興味を持った方はこの機会にぜひとも体験版を触ってみてください。

『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』はSteam/ニンテンドースイッチにて、4月24日に発売予定です。


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