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「生成AI利用した作品のフィルタ」機能をSteamDBが実装―AI利用を開示した作品を一括で非表示に

懸念されていたAI使用の線引きについては、あくまで開発側の自己申告に基づいて自動的に行う形となっています。

ゲーム Steam

ユーザーに広く普及し進化を続けつつも、様々な物議を醸している生成AI技術。昨今ではゲーム開発に取り入れられることもあるこの技術についてはゲーマー達も大きな関心を寄せており、Steamコミュニティで2月上旬に投稿された「生成AIで作られたゲームを除外フィルタリングできる機能を求める」トピックでは、今なおコメントが付くほど議論が白熱しています。



日々論争が繰り広げられるゲーム開発における生成AIの利用について、非公式データベースサイトのSteamDBではAI生成コンテンツを開示した作品をフィルタリングできる機能が実装されました。

白熱する生成AI問題―SteamDBはフィルタリング機能を実装

PCゲーム配信プラットフォームSteamでは2024年1月に実施されたポリシー改定により、AI技術を利用した作品を配信する場合は開発中どのようにAIを使用したかを開示することが義務付けられており、その内容はストアページで「AI生成コンテンツの開示」としてユーザーにも公開されます。



今回SteamDBに実装されたフィルタリング機能はストアページに「AI生成コンテンツの開示」が記載されている作品を除外するものです。フィルタを適用した場合は生成AI利用の内容を問わず開示している作品を自動的に非表示にします。

そのため、一部のゲームアセット開発にAIを使用した表記が追加された『Call of Duty: Black Ops 6』や、チュートリアルの案内ボイスに音声読み上げソフトを利用した『SYNDUALITY Echo of Ada』、ストアページのカプセル画像にAIを用いた『Supermarket Simulator』なども一括で非表示の対象になりました。冒頭のトピックでも懸念されていたAI使用の線引きを、あくまで開発側の自己申告に基づいて自動的に行う形となっています。



多種多様な分野で顔を覗かせつつ議論の的になっている生成AIの問題について、SteamDBでAI利用を開示した作品を非表示にするフィルタリング機能が実装されたことは、ゲーマー達にとっても見過ごせない焦点となっていることの証左なのかもしれません。


《三ツ矢》
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