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『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』先行プレイレポ! 調合・戦闘・探索・拠点づくりが楽しすぎて困ります(歓喜)

『ユミアのアトリエ』を先行プレイ!3月17日には体験版が配信予定です。

ゲーム PS5
『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』先行プレイレポ! 調合・戦闘・探索・拠点づくりが楽しすぎて困ります(歓喜)
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ガストが手がける錬金術RPG「アトリエ」シリーズの最新作、『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~(以下、ユミアのアトリエ)』が、コーエーテクモゲームスより2025年3月21日より発売予定です。

対応プラットフォームはPS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam。その中から開発中のPS5版を一足先に試遊できたので、本稿でそのプレイレポートをお届けします。

■錬金術=禁忌?! シリアスムードが漂う『ユミアのアトリエ』

『ユミアのアトリエ』の舞台は、かつて「アラディス帝国」が存在していた秘境の大陸。突然発生した謎の天変地異によってアラディス帝国が滅亡。帝国滅亡から数百年後、錬金術は「禁忌」として恐れられるようになりました。

今作は、錬金術が禁忌とされている時代を描いています

そんな状況の中、錬金術士のユミア・リースフェルトが大陸に足を踏み入れます。「アラディス調査団」の一員として、大陸調査の任務を遂行するためです。

主人公の錬金術士・ユミア

しかし、ユミアは「錬金術士=忌み嫌われる存在」なので、調査団の大半から避けられたり陰口を叩かれたりと、”冷たい歓迎”を受けることに……。

まず、前作の「秘密」シリーズと正反対の展開に驚きました。これまでの歴代「アトリエ」シリーズ作品は希望に満ち溢れていましたが、『ユミアのアトリエ』は序盤から陰鬱としているからです。悲しくてやりきれません。

調査団のメンバーに罵倒されるという……
……もう帰っていいですか?

方々から罵倒され、悲しい表情を浮かべるユミア。彼女の立場があまりにも不憫すぎて、最初はゲームを進めるのがキツかったですね……。

しょんぼりするユミア。可哀想すぎる……

しかし、調査を進めていくうちにユミアおよび錬金術への偏見が解消され、仲間との信頼関係が徐々に深まっていきます。調査団員のヴィクトル・フォン・デューラーやアイラ・フォン・デューラーなど、頼れる味方が増えていく王道的な展開に胸が熱くなりました。

調査団員の(右)ヴィクトル・フォン・デューラーと(左)アイラ・フォン・デューラーは、ユミアを監視する名目で調査に同行します。最初の仲間ですね
錬金術で調合したアイテムの力を披露して驚くヴィクトルとアイラ
ユミアの功績が評価され、調査団員から少し信頼されるように。がんばれと応援したくなりますね

序盤の掴みが素晴らしかったので、”結末が気になる症候群”になってしまいました……。製品版で物語の続きをプレイしてみようと思った次第です。

■じっくりorすばやく調合できる

「アトリエ」シリーズ恒例の「錬金術」も魅力のひとつです。『ユミアのアトリエ』ではレシピをもとに新しいアイテムを作成する「調合」と、探索中に素早く調合できる「略式調合」が用意されています。

レシピをもとにアイテムを作成する「調合」
フィールド上でアイテムを作成できる「略式調合」

調合は、「作成したいアイテムのレシピを選ぶ→アトラスコアを選ぶ→コアの活性化に必要な材料を選ぶ→アトラススロットに素材を投入→調合」といった流れになります。一見すると難しく見えますが、チュートリアルを体験すればスムーズに調合ができるようになるでしょう。

調合するにはレシピが必須。レシピを解放するには「残響片」と呼ばれるアイテムが必要です
フィールドにある素材を採取
調合は「アトリエ」で行います

アイテムの強さに関わる「アトラスコア」を「活性化」させることが肝心です。そもそもアトラスコアを活性化させないと調合は不可能。材料に宿る「マナ」を与えることで活性化でき、調合を進められるようになります。

まずは「アトラスコア」を選択
活性化に必要な材料を選択

アトラススロットに「材料」を追加すると新たな効果を付与できるほか、「共鳴」も発生します。青いサークルが「共鳴範囲」です。共鳴で獲得したマナの数と、コアとスロットが共鳴した回数が多いほど、完成品が強くなります。

そのため、強力なアイテムを調合する場合は、材料のチョイスと共鳴の数が肝心になると言っても過言ではありません。

3つのアトラススロットに材料を追加
強化条件と一致した属性の材料を選択すると、青いサークルの「共鳴範囲」が表示されます。
共鳴範囲内にあるマナは獲得できます。マナが多ければ多いほど完成品の品質もアップ
効果のアトラスコアで共鳴すればするほど、完成品の効果が強化されていきます
あとは調合を実行するだけ
完成!

調合は「アトリエ」と「拠点」でしか利用できませんが、略式調合はどこでもアイテムが作成できます。探索している最中に「〇〇を作成したい」と思ったら、インベントリ画面で「略式調合」を選び、必要な資材を消費するだけで完了です。

略式調合は作成できるアイテムが限られていますが、「このアイテムがいますぐほしい!」と思ったらすぐに作成できるため、探索がはかどると感じました。

インベントリから略式調合にアクセスできます
マナエナジーと資材を消費することでアイテムをその場で作成
マナエナジーの補給はお忘れなきよう

おなじみの調合は非常にわかりやすくなっていましたし、どこでもすぐに調合できる新機能は非常に便利でした。攻略を進めるうえで、アイテムの調合は必要不可欠です。作成したアイテムは戦闘や探索などでかなり重宝するため、積極的に調合しましょう。

■アクションゲームさながらのリアルタイムバトルを採用

「アトリエ」シリーズのもうひとつの魅力は「バトルシステム」です。

歴代「アトリエ」シリーズ作品は「コマンド式アクティブバトル」が主流でしたが、『ユミアのアトリエ』は「リアルタイムバトル」を採用。キャラクターを操作し、敵を攻撃したり回避したりと、まるでアクションゲームの感覚で戦闘を楽しめます。

『ユミアのアトリエ』はリアルタイムバトルを採用
戦闘中にキャラクターの移動が可能

基本的には、キャラクターの固有スキルを発動して戦います。スキルを使用するとクールタイムが発生し、時間経過で再び使用できるようになるといった具合です。使用回数が2回以上あるものは連続で発動できるようになっています。

キャラクターの左側に表示されている各ボタンを入力すると、スキルを発動できます

また、通常のガードはもちろんのこと、「ジャストガード」や「回避」のアクションも利用できます。敵の攻撃をタイミングよくガードしたり、範囲攻撃を示すエフェクトが表示されたら回避したりするなど、従来作よりもアクション性が高まったように感じます。

操作の難易度はあまり高くないため、アクションが苦手な方でも気軽に楽しめると思います。

ガード、もしくは回避が可能。敵の攻撃を防ぐアクションもあります
敵の範囲攻撃のエフェクトが表示されたら逃げます

もうひとつの魅力は、「レンジ」の概念です。レンジは「インレンジ」(近距離)と「アウトレンジ」(遠距離)の2種類があり、「レンジシフト」で切り替えが可能。

単純に「キャラクターと敵の距離が変わる」といったイメージで問題ありません。近距離の範囲攻撃を回避したり、後方から遠距離攻撃で仲間たちを支援したりする使い方が考えられます。

レンジ(距離)の切り替えが重要

レンジが変わるとキャラクターのスキルも変化します。たとえば、ユミアのインレンジは格闘(物理属性)、アウトレンジは射撃(魔法属性)に変化。2種類のレンジを適宜切り替えて常にアドバンテージを得ることが、勝利の秘訣かもしれません。

ユミアのインレンジは格闘
ユミアのアウトレンジは銃撃

すべての敵は、物理属性か魔法属性の「ブレイクシンボル」を持っています。表示されている属性のスキルで攻撃してシンボルを0にすると、敵は「ブレイク状態」(弱体化)に。弱体化した敵は一定時間ステータスが低下するため、形勢逆転が狙えます。これもまた、レンジ切り替えのメリットと言えるでしょう。

物理属性か魔法属性の「ブレイクシンボル」を0にすると、敵は一定時間弱体状態に

そのほか、前衛・後衛の仲間を戦闘中に入れ替えたり、「フレンドアクション」を発動したりすることも可能です。加えて、キャラクターの専用アクション「アドベント」や必殺技「マキシマイズアドベント」など、強力なスキルも用意されています。

アクションゲームの感覚でバトルが楽しめるようになったのは、正直驚きでした。大きな変化と言っていいでしょう。まさに”劇的”という言葉がふさわしいです。

バトルスタイルが一新されたことで最初は戸惑うかもしれませんが、慣れれば一味違う戦闘の爽快感が味わえるようになるはず。新たに生まれ変わったバトルシステムをぜひ体験してみてください。

■銃が便利!広大なフィールドを自由に探索

『ユミアのアトリエ』で驚いたのは、縦横に広がるオープンフィールドです。自然に満ちあふれた大陸を隅々まで探索できることもまた、今作ならではの面白さではないでしょうか。

魔物を討伐する、廃墟に隠された宝を見つける、レシピや資材を採集するなど、フィールド探索の醍醐味が詰まっています。自由度の高さに圧倒されました。

広大なフィールドを自由に探索
オープンワールドゲーム並みの大規模マップ

探索で役立つのが、ユミアが所持している銃杖です。フィールド上の敵を撃てば弱体化のデバフを付与でき、有利な状況で戦闘に臨めます。ただし、弾薬があるため、無限に撃てるというわけではありません。

ユミアは杖状の銃を所持
エンカウント前の敵に銃弾を数発当てると、相手はブレイク状態に

また、銃は高所にあるアイテムを撃って獲得したり、ハシゴを外したりする場面でも役立ちます。

はしごを外すときは銃が役立ちます

そのほか、ファストトラベルの解放やNPCのクエスト、ちょっとした謎解きなど、探索し甲斐のある要素も多々あります。アクティビティが豊富なので、オープンフィールドゲームが好きな方は心に強く刺さるかもしれませんよ。

廃墟に隠されたお宝を探す
仲間のクエスト
ファストトラベルのスポットを解放
素材採取

■拠点づくりやキャンプなどの息抜きも楽しい!

個人的に興味深いと感じた要素は、「ハウジング」と呼ばれるシステム。屋根や壁、家具などを積み木の感覚で配置することで、自分だけの拠点を建築できるというものです。

壁・床・屋根・家具などを自由に選んで建築したり、カタログから様式を選び、建築可能なエリアでアイテムを配置するだけなのでとても簡単。クエスト進行や探索に疲れたら、拠点づくりで息抜きをするのも悪くないかもしれません。

ショートカットメニューから「ハウジング」を選択
カタログから建築様式を選択
拠点の位置を決めるだけで建築完了
資材を消費してさまざまなインテリアを作成。屋根や壁などのインテリアを組み合わせれば、独自の拠点も建築できます
インテリアを配置

もうひとつの興味深い要素は「キャンプ」。略式調合で「キャンプセット」を作成すると、フィールド上にキャンプを設営できます。休息や調理、仲間との会話が可能です。なお、料理は探索や戦闘に最適な効果が得られるため、食材の確保もお忘れなく。

フィールドに「キャンプ」を設営
料理を作ることも可能です。料理を食べることで、攻略や探索に役立つ効果が得られます
良い笑顔ですね。癒されますなぁ

調合や戦闘、物語、探索だけでなく、息抜きができる要素も今作の魅力。「アトリエ」シリーズの世界にどっぷり浸れるのではないかと感じました。

■まとめ:楽しい要素が盛りだくさんのシリーズ最新作!

『ユミアのアトリエ』は、「アトリエ」シリーズの変わらぬ魅力と新たな面白さが融合した錬金術RPGです。快適かつわかりやすい調合や直感的な操作で楽しめる戦闘、探索欲をかき立てるフィールド、息抜き要素など、遊びごたえのある内容に仕上がっていると思います。

序盤の時点でかなり引き込まれましたし、「もっと遊びたい!」という欲に駆られました。久しぶりに「アトリエ」シリーズをプレイしてみたいと強く思ったほどです。

発売日の3月21日まで残りわずか。『ユミアのアトリエ』がプレイできる日まで、じっくり待ち続けようと思います。またひとつ、楽しみが増えました。

なお3月17日には製品版へのセーブデータ引き継ぎに対応した体験版が配信予定。プロローグから序盤のメインクエスト「リグナス地方の開拓」までをプレイでき、フィールドでの採取や戦闘、調合、ハウジングといった基本的な遊びを体験可能です。


『ユミアのアトリエ ~追憶の錬金術士と幻創の地~』は、PS5/PS4/ニンテンドースイッチ/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam向けに2025年3月21日発売予定。価格はPS4/ニンテンドースイッチ/Xbox One版が8,580円(税込)、PS5/Xbox Series X|S/Steam版が9,680円(税込)です。

また、早期購入特典やプレミアムボックス、スペシャルコレクションボックスなどの限定版もラインナップ。詳細は公式サイトをご確認ください。

©2025 コーエーテクモゲームス All rights reserved.

※画面は開発中のものです。


《いちえもん》

日日執筆 いちえもん

某ITメディア編集部員を経てライターに転身しました。大好物は洋ゲー全般、FPS、死にゲー、アドベンチャーゲーム、ホラーゲームなど。

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