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780iシリーズは"3-Way SLI"とESA認証コンポーネントに対応します。"3-Way SLI"はNVIDIAが12月13日に発表した「Geforceシリーズのグラフィックプロセッサを3個同時に制御する技術」です。ESAはNVIDIAが11月5日に発表した「PCの冷却システムをコントロールする技術」です。このことから、「PCの最新3Dゲームファンのために強力なプロセッサの複数搭載を可能とし、それに伴う発熱の問題に配慮した」チップセットであると言えるでしょう。
nforceといえば、先代の680iシリーズはCPUやメモリのオーバークロックにおいて世界記録を持っていることで知られています。この780iシリーズも680iシリーズと同様の設計思想を元にしており、同様のオーバークロック性能が期待できそうです。
750iシリーズは2-Way SLIに対応し、ESAには対応しません。他に、USBコネクタの数、イーサネットポートの数、SLIメモリーへの対応の有無、PCI-Expressが異なり、いずれにしても780iの方が高性能となっています。このことから、780iは現状で最高のスペックを実現する高価なPCに向けたチップセットであり、750iはDirectX10に対応するゲームを手軽に楽しむための安価なPCを構成するチップセットだと言えそうです。780i/750iシリーズともに、PCI Express 2.0を採用しており、発表時点ではインテル系チップセットとして初となります。
nForce 780i/750i SLIチップセットは、日本国内ではASUS、MSI、XFXが販売する予定です。海外の多くのマザーボードメーカーが採用予定となっているため、今後は日本でも他のメーカーの製品が登場すると思われます。
なお、NVIDIAによると、AMD向けのnForce 700シリーズは来年1月初旬の発表を予定しているとのことです。