プロツアー京都は世界各地の予選を勝ち抜いたプレイヤーや招待選手が集まり、本戦が行われプロツアー京都の優勝者が決定されるほか、様々な併催イベントが実施され、本戦に参加できないプレイヤーでも楽しめるイベントになっていました。ベータ版イベントにはインサイドが協賛しました。プロツアー京都の熱い戦いをレポートします。
■4万ドルを獲得するのは誰・・・?
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優勝者に与えられるのは栄光のトロフィーと4万ドル |
初心者からプロと呼ばれるレベルまで、実力に合わせて様々な大会が開催される「マジック:ザ・ギャザリング」。その中でも年間3回開催されるプロツアーと年末に開催される世界選手権はマジックプレイヤーにとっても最も重要な大会になります。これらでの成績に応じてプロポイントが与えられ、一年間で最もポイントを集めたプレイヤーが「Player of the Year」の栄冠を得ます。
日本からもPlayer of the Yearを2007年に獲得した斉藤友晴選手、2008年に獲得した中村修平選手、日本人として初のプロツアー殿堂入りを果たした藤田剛史選手ら注目のプレイヤーが参戦しました。
初日と2日目は何度かの対戦を通じての成績上位者が翌日に進む権利を得るというルールで進行し、2日目の終りまででベスト8が決定します。最終日、ベスト8の戦いはトーナメント方式となります。連日早朝から夜の8時9時まで続く戦いで、デッキ構築能力やプレイングスキルは当然のことながら、持続性や集中力も要求されるものです。
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フィーチャーエリアでプレイする山本明聖選手(左)と八十岡翔太選手(右) | 昨年のPlayer of the Year 中村修平選手 | 本戦の様子 |
■職人芸に注目
会場には目を引く展示物もありました。中でも注目を集めていたのは、マジックのカードを切り貼りして立体的にした、いわゆる「シャドーアート」(Shadow Art)と呼ばれるもの。ズラリと並んだ姿は壮観で、足を止めた人たちを楽しませていました。一般的には6枚の同じカードを重ねて作成するもの。カード集めは「地道に」とのこと。コツは「最初はシンプルなカードで、まずは完成させてみること」だそうです。細かいディティールを削って、重ねて作るカードは正にアート、職人芸を感じます。
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シャドーアートの数々 | これぞ職人芸 |
また会場にでは、「復讐のアジャ二(Ajani Vengeant)」を題材にしたトリックアートの制作も進められていました。作者の服部正志氏が筆を握り、徐々に完成に近付いていく様子が見られましたが、3日目にはすっかり出来上がっていました。トリックアートは、存在しないのに、まるでその場にいるかのように見える作品で、カメラを通して観ると更にリアルに感じることができました。
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復讐のアジャ二 | 記念撮影もできました |
■サイン会に長い行列
プロツアー京都の一つの楽しみになったのはカードのイラストを手掛けるアーティスト達によるサイン会です。トッド・ロックウッド、ジェレミー・ジャーヴィス、D. アレキサンダー・グレゴリーというマジックプレイヤーなら知らない者はいないだろうという著名アーティストのサインが貰えるチャンスということで、連日長い列ができていました。アーティストが手がけたイラストのカードにサインをもらう人、販売されていたイラストにサインをもらう人、自分のマジックグッズにもらう人、様々でしたが、滅多にない機会を楽しんでいるようでした。
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長い行列 | サインを求める人たち |
■様々なショップも
プロツアー京都の会場では、日本ではなかなか手に入らない英語版や中国語版、イタリア語版のカードや様々なアクセサリを取り扱った公式ショップと、海外からやってきたカードディーラーのコーナーが存在し、多くの人がファイルをめくりながらお目当てのカードを探していました。
様々なレアカードが存在するのがマジックの面白いところでもあります。今回出展していたショップにもレアカードはもちろん在庫されていました。5万や10万といったカードもあり、それだけでも目を引きますが、一番高価だったのは通称「ブルーハリケーン」というエラーカード。こちらは「サマーマジック」と呼ばれるエラーカードセットに含まれるもので、表示されていた価格は何と50万円!ちなみに世界に50枚しか存在しないと言われています。
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公式ショップ | 複数のカードディーラーが参加 | 値段にびっくり |
■レアカードの山に興奮!
そんなレアカードが一番ありそうなのはウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の倉庫なのかもしれません。28日の夜には「マジック・ゲームショー」として、レアカードを賭けたクイズ大会が開催、ウィザーズ社の真木孝一郎氏による"クイズミ●オネア"ばりの司会で会場は大いに盛り上がりました。ルールは簡単、マジックに関するクイズに答えていくと、1枚、2枚、4枚、8枚、、、と順々にレアカードを貰える枚数が増えていくというもの。本家と同様にフィフティフィフティやオーディエンスも使え、クイズに間違えてしまうとそれまでのカードは没収になってしまいます。そして全て正解できれば何と1000枚のレアカードが手に入ります。
出題された問題は"「マジック: ザ・ギャザリング」の略は次のうちどれ?"といった初歩的なものから始まり、カードの表記を問うもの、マジック殿堂入りした選手の名前を尋ねる難しいものまで様々。最初の挑戦者は健闘したものの、"昨年のプロツアーでベスト8に入った日本人選手の数は?"という問題に躓いてしまいました。会場から選ばれた参加者だけでなく、手を挙げて1問だけ答える方式でも色々な人が参加し、元Player of the Yearの斎藤友晴選手や中村修平選手も参加して楽しく盛り上がるイベントとなりました。
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ファイナルアンサー? | 会場参加型イベントは深夜にも関わらず大盛り上がり |
後編につづきます