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ソン･ハヨン(キム・ナムギル)は子供の頃、ボートから転落し、水中を漂う女性の遺体を発見します。それが彼と犯罪との出会いであり、死者に寄り添うという、自らの感性を自覚した瞬間でした。

時は流れ1998年、成長して刑事になったハヨンは、当時ソウル一帯の女性を恐怖に陥れていた“赤い帽子”事件の犯人を追っていました。10ヶ月に及び、12人の若い女性が赤い帽子の男に性的暴行を加えられるという事件ですが、模倣犯まで登場し、捜査は遅々として進みませんでした。そんな時、ソウル市内の住宅で、20代女性の全裸遺体が発見され、容疑者として恋人のパン･ギフンが逮捕されます。

一方、ソウル地方警察庁の鑑識班長クク･ヨンス(チン・ソンギュ)は、こういった事件に危機感を覚え、シリアルキラーや快楽殺人犯などの登場に備え、プロファイラーをそろえた犯罪行動分析チームの設置を訴えて上司に働きかけて…。

1999年8月、ソン・ハヨンは刑務所に収容された“赤い帽子”ことヤン・ヨンチョルの面談に向かいます。数回の面会拒否を経て、現金の差し入れでようやく面会がかないますが、ヤン・ヨンチョルは、チェ・ファヨン殺人事件の犯人は恋人のパン・ギフンではないと主張しました。そして真犯人は性的トラウマがあり、女性を全裸にするという習性のある者だと言います。

そんな時、ソウル市内の住宅で、ウォン・マルスクが遺体で発見されます。被害者の遺体はチェ・ファヨン同様全裸ですが、性的暴行の痕跡はありませんでした。
ハヨンは、ウォン・マルスク事件とチェ・ファヨン事件は同一犯の仕業とみて、直属の上司であるパク・デウン強力班長に真犯人捜しを訴えますが、班長は高圧的な態度で取り合いません。そんなある日、男が未成年者を連れて東部署にやってきます。

男は、その未成年者が家の鍵をこじ開け、侵入しようとしていたと訴えて…。

クク･ヨンスの熱意で新たに発足した犯罪行動分析チーム。新任の統計分析官チョン･ウジュ(リョ・ウン)も加わり、ハヨンは犯罪行動分析官として、チーム長クク･ヨンスと刑務所に通い服役囚の面談を続けます。FBIのプロファイリングを参考に犯罪者を類型分けし、心理や行動、犯罪の傾向を資料化するためでした。

そんなある日、チャンイ洞の住宅街で子供のバラバラ遺体の一部が発見されます。ニュースは近所に住む記者によって、あっという間に全国に広がり、ソウル地方警察庁の機動捜査隊が事件を担当することになります。ヨンスとハヨンは機捜隊に協力を申し出、捜査情報の共有を求めるが拒まれます。

ハヨンは、刑務所で面談したバラバラ殺人犯チャン･ドゥクホの話から遺体損壊の理由を考え、遺棄された遺体の状態や遺棄の仕方などから犯人像を推理していき…。

ハヨンは幼児バラバラ殺人犯チョ･ヒョンギルの自宅を突き止め、機捜チーム長のユン･テグ(キム・ソジン)と踏み込みますが、犯人は逃走した後でした。近くに被害児童の指が遺棄されているはずだというハヨンの言葉に、警察は付近を大々的に捜索しますが、結局見つかったのは8本だけでした。

チョ･ヒョンギルの自宅から犯行道具が見つかり、犯人と被害児童の指紋が採取されましたが、その指紋からある奇妙な事実が浮かび上がります。機捜隊のナム･イルヨンは、チョ･ヒョンギルが勤めていた精肉店を捜し出し、小切手の使用履歴からコンビニを突き止め、チョ･ヒョンギルの逮捕に成功します。

ですが、チョ･ヒョンギルの取り調べを行ったハヨンとヨンスは、共感能力に欠けるチョ･ヒョンギルの姿にやりきれなさを感じます。ファクトトゥデイの記者チェ･ユンジは、興味本位の記事を書きたてる記者たちに嫌気が差して…。

秋空の下、刑務所へと車を走らせるクク･ヨンスとソン･ハヨン。5歳の少女を乱暴し殺害した、バラバラ殺人犯チョ･ヒョンギルの心理分析を行います。チョは、ヨンスのスーツ姿と、ハヨンの自分に対する丁重な態度に気をよくし、聞き取り調査に協力的になります。

そして、犯行について後悔するかという問いかけに、公園にいた少女の間が悪かった、自分も少女もツイてなかったのだと答えます。2人は、女性を乱暴して殺害し遺体を損壊したファン･デソンの聞き取り調査も行います。一方、かつてのハヨンの上司で、ハヨンを目の敵にしているキム･ボンシクが、ソウル地方警察庁の機動捜査隊1係長として赴任します。キム･ボンシクは機捜1係2チーム長のユン･テグとも摩擦のあった人物でした。

そんなある日、江南区で、著名な経済学者夫妻が自宅で撲殺される事件が発生して…。

江南区と鍾路区で富裕層を狙った撲殺事件が連続的に発生し、社会に衝撃を与えます。捜査状況の報告会で記者たちは遅々として進まない捜査にしびれを切らし警察を非難します。
ソウル地方警察庁内部では、機捜隊と分析チームの葛藤が表面化し、ハヨンたちは現場に自由に出入りすることをとがめられます。そんな時、また新たな事件が発生し、富裕層の高齢者が自宅で惨殺されます。

ユン･テグは現場近くの防犯カメラの映像から、犯人の後ろ姿を見つけますが、ハヨンは、犯人の後ろ姿を使って公開捜査に踏み切るよう助言します。犯行を重ねるごとに大胆になっていく手口に、新たな犯行を遅らせ、捜査の時間を稼ぐためでした。

ハヨンは毎朝捜査日報を数十枚チェックするが、犯人は鳴りを潜めてなかなかシッポを出しません。
そんなある日、事件日報を見ていたハヨンの目に飛び込んだのは、帰宅中の女性がレジャーナイフで襲われ重傷を負った事件でした。

深夜、若い女性が自宅玄関前で男に刺され、重傷を負う事件が発生します。一方、富裕層連続殺人事件容疑者は、公開手配後、鳴りを潜め動きがありません。

ある日、また住宅街で女性が男に刺される事件が起きます。ハヨンは、以前捜査日報で類似案件を目にしたことを思いだし調べると、すでに2件もの類似事件が西南部地域で発生していました。捜査に乗り出す分析チーム。
ところが、機捜チーム長のユン･テグもこの事件の捜査に着手していました。西南部刺傷事件の容疑者は小柄で、富裕層連続殺人の容疑者と体格が似ており、富裕層殺人の容疑者が手口を変えて犯行に及んだものとにらんでいたからです。

そして2004年、風俗店勤務の女性が連続して疾走する事件が発生、容疑者が逮捕されますが、その男こそが、富裕層連続殺人事件容疑者ク･ヨンチュンで…。

警察の取り調べに、女性11人の遺体を近所の山に遺棄したと答えるク･ヨンチュン。供述の裏を取るために、クク･ヨンスと鑑識班が雨の降る中現場の山を掘り返します。
ところがク･ヨンチュンはウソだったと供述を覆し、取調官を翻弄します。見かねたペク･ジュンシク(イ・デヨン)刑事課長が取調室に入りますが、ハヨンがク･ヨンチュンの扱い方を説明します。

ジュンシクはベテランらしく、おだてながらク･ヨンチュンを追い詰めます。そんな時、遺棄現場から遺体発見の知らせが入ります。

ク･ヨンチュンを帯同して遺棄現場の山に急行したハヨンらソウル地方警察庁の刑事たちは、その凄惨さに言葉を失います。警察庁長は、世論の警察批判を静めるために、犯人が捕まらない西南部連続殺傷事件も、ク･ヨンチュンの犯行として発表すると言って…。

社会に恐怖と衝撃をもたらしたク･ヨンチュンによる連続殺人事件。ク･ヨンチュンの逮捕で、警察は動機なき殺人に対する対策として、新しい捜査マニュアルの作成や組織の改編を約束します。

犯罪行動分析チームは、ウジュの友人の記者チェ･ユンジのインタビューを受けますが、この記事が反響を呼び、ハヨンはプロファイラーとして注目を浴びることになります。

警察と分析チームは、西南部連続殺傷事件の犯人を追い、ハヨンは犯人になりきる方法でその心理と行動を分析しますが、クク･ヨンスは次第に疲弊していくハヨンを心配します。そんなある日、ヨンドゥンポ区のアパートに強盗が入り、居住者親子に取り押さえられる事件が発生、西南部事件との関連性が疑われて…。

過重な業務で疲弊したハヨンは交通事故を起こし、緊急手術を受けます。幸い手術が成功し危機は脱したが、クク･ヨンスは自責の念にさいなまれます。
その頃、京畿道では女性の失踪が相次いでいました。京畿地方警察庁の刑事パク･デウンは連続殺人を疑い、報告を受けた刑事課長ホ･ギルピョは、ヨンスに資料を送ります。

一方ハヨンの体は回復していきますが、疲弊した心は回復せず、ヨンスに現場には戻らないと告げます。そんなある日、ハヨンは、担当した事件の被害者の母親と再会します。病院のボランティアスタッフとして仕事をしている彼女の言葉に、ハヨンは現場に戻る気力を取り戻します。そして京畿地方警察庁の女性連続失踪事件の捜査に加わって…。

防犯カメラの映像から容疑者の車種を割り出し、容疑者を特定した捜査チーム。容疑者はマッサージ店に勤務するウ･ホソンでした。ユン･テグとナム･イルヨンが容疑者の職場に向かいますが、ウ･ホソンは終始落ち着き払った態度で応対、任意同行の求めにも翌朝出向くと返し、有利に話を進めます。

自宅に戻ったウ･ホソンは車に火を放ち、証拠隠滅を図ります。翌日テグに電話で何者かが車に火をつけたと告げます。
これがきっかけとなり家宅捜索令状が取れ、ウ･ホソンは緊急逮捕されます。ハヨンは、ウ･ホソンに息子の話をしてそのアリバイを崩していき…。