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1975年のレコード大賞は、最有力候補のヤン・ミミではなく、ティナ・ジョンが受賞しました。

ビクトリー・レコードの社長イ・ソンチュンの陰謀であることを知った明音レコードの社長イ・ヨンジュンは、抗議に行ったが口論の末、撲殺され事故死に偽装されます。

10年後、ヨンジュンの妻ミョンジャは、息子ソンジェを連れて、ソンチュンと再婚しました。

ある年、ソンジェは、児童養護施設で姉妹同様のヨンスとセナに出会うのです。

CDの万引き事件により、思いがけない再会を果たしたヨンスとセナ。

しかし、ヨンスに裏切られたと思っているセナは、言葉も交さず立ち去ります。

ヨンスは、ミンチョルが「天使の家」であったソンジェだと思い込んでいました。

心を閉ざしていたミンチョルは次第にヨンスの優しさに惹かれていきます。

ビクトリー・レコードの人事権を譲り受けたミンチョルは、新人オーディションを受けに来たセナを酷評します。

ヨンスは、ミンチョルに、セナを歌手にしてくれと頼み込みます。

ミンチョルはセナが歌った曲の作曲者・覆面歌手ZEROに興味を持っていました。

ミンチョル・ミンジとミョンジャの間に、親子の感情が生まれることはなかったのです。

家族らしいつながりを求めてミンチョルを頼ろうとするが拒否されます。

そんなソンジェの気分を晴らしてくれるのは、偶然出会ったセナでした。

「ピカソ」にミンジが友達のクムスクと一緒にやって来たのです。

ミンチョルはヨンスに、セナを歌手にするチャンスを与えるかわりに、ミンジの家庭教師になってほしいと提案します。

ヨンスは火事の弁償金として自身の学費で肩代わりし、住み込みでミンジの家庭教師を引き受けることにしました。

セナは、自分の惨めな気持ちを怒りに変えることしかできません。寒さと空腹に耐えかね、セナはソンジェに助けを求めました。

強がるセナに優しく接するソンジェ。そこへビクトリー・レコードからセナに朗報が届きます。

ビクトリーでのレッスンに励むセナ。しかし、安ホテル住まいと貧乏がたたって倒れてしまいます。

セナの病室で顔を合わせたヨンスとソンジェ。

ナレはセナを自分のアパートに連れていき、面倒を見るから成功したらマネージャにしてくれと交換条件を申し出ます。

一方、ミンチョル・ミンジの母の命日。

かつての妻など気にもかけないソンチュンは、華やかなパーティーを開き、その席でミンチョルに財界人の娘と見合いをさせようと目論みました。

ミンチョルとヨンスは、家の近くで酔いつぶれたソンジェに会いました。ソンジェはヨンスに心を開くようになります。

それをうれしく思うヨンスですが、同時に謎めいたミンチョルに心惹かれるのも事実でした。

ソンジェはセナと話しているうちに、2人は幼い頃「天使の家」で出会っていることを知ります。

その時、絵をプレゼントしてくれた少女がヨンスであることも。ヨンスは、ミンジに似顔絵描きのアルバイトをさせることに成功します。

ZEROをおびき出すための記事を出し、難病の少女チュウンの病室の前でZEROを待つミンチョル。

先輩の医師を訪ねてきたというソンジェに会いましたが、ZEROは現れませんでした。

一方、ファンクラブのイベントに、セナは前座として出演します。

張り切って出場したセナですが、クムスクの策略で出番はかすんでしまい、落胆して泣き崩れます。

そんなセナを慰めるヨンス。セナとヨンスの間のわだかまりが、少し解けかけたかに見えました。

ソンジェは、次第にヨンスに惹かれていきました。新人歌手のデビュー候補の一人にセナが選ばれます。

セナは、お祝いをするとビクトリーのレッスン室にヨンスとソンジェを呼び寄せました。ソンジェとの親密さをヨンスに見せつけようという作戦です。

ヨンスは企画室で仮眠をとっていたミンチョルを見つけます。

その時、ミンチョルがヨンスに与えた2人専用の携帯が鳴りました。

電話の相手はソンジェ。ミンチョルは激怒し、ヨンスは泣きながら走り去ります。

ヨンスは、2人専用の携帯をミンチョルに返します。

ソンジェがヨンスに送ったメールを見たミンチョルは、強引にヨンスを車に乗せました。

車を降りたヨンスですが、孤独なミンチョルを残して帰ることはできず、その夜2人は一夜を伴にします。

一方、待ち合わせ場所に現れなかったヨンスを、ソンジェは一晩中捜し回りました。翌朝、戻ってきたヨンスに愛を告白します。

しかし、ヨンスはミンチョルを愛していると告げたのです。

ミョンジャはソンジェに本当の父はイ・ヨンジュンだと告げました。

ミューズにヤン・ミミを訪ねたソンジェは、ヨンジュンが明音レコードの社長だったことを知らされます。

一方、ミンチョルはヨンスの心をつなぎとめるため、セナとの契約を決めるのです。

しかし、セナは契約にすぐ応じようとはしません。旅行に出るというソンジェを見送りにヨンスは駅まで同行します。

約束を破ったヨンスへの怒りが止まらず、徹底的に冷たい態度をとるミンチョル。ヨンスは家庭教師の仕事を辞め、家を出ることを決意します。

一方、セナはミューズの歌謡祭の本選出場の権利を得ました。ミミはかつての自分とセナを重ねます。

ソンジェは送別会だと言って、ヨンスを汝矣島に連れ出しました。

ソンジェはミンチョルに電話をかけ「8時までに来なければ、ヨンスさんを諦めたのだと理解し、僕はもう遠慮はしない」と告げたのです。

父のライバルだったソンチュンとなぜ再婚したのかと、ソンジェはミョンジャを責め立て、家を出ます。

ソンジェの父親がヨンジュンだと知ったミンチョルも驚きました。腹違いの兄弟だと思っていたからです。

一方、セナは、ミューズ歌謡祭で優勝します。それはZEROを自社に引き入れるためのミミの策略でした。

ミミはソンジェと一緒でなければセナのデビューはないと条件を出します。ソンジェは、ヨンスのためにミミの依頼を受け入れました。

ソンジェとミンチョルはプロデューサーという立場で対決することになりました。それぞれに、期待の新人歌手としてセナとクムスクを売り出します。

一方、ソンチュンがヨンジュンを殺害した時、現場に居合わせたチャン・ポンダルは社長のソンチュンからも煙たがられるようになり孤立していました。

そこにヤン・ミミが現れてボンダルを取り込むことに成功します。

ミミは、セナのデビューに先立ち、報道関係者を対象にした船上コンサートを企画するのです。

ZEROの正体について、ソンジェ自身が公に認めたことで、ミンチョルとの対立は一層強まります。

ミンチョルとヨンスの関係を知ったソンチュンは、家を出ていくようにヨンスに命じました。その夜、ミンジに別れを告げて家を出ます。

追ってきたミンチョルは、父への怒りが限界に達し、ミンジと一緒に家を出て、ヨンスと結婚すると決心します。

ヨンスはミンチョルのプロポーズを受け入れたのです。

ソンジェは、婚約をやめてほしいとヨンスに懇願しますが、ヨンスの固い意志は崩れません。

ミンチョルとヨンスの婚約パーティー当日、ミンチョルはポンダルに疑念を抱き、問い詰めました。

そして父スンチョンの衝撃的な過去を知ることになるのです。否定する父の態度で、ミンチョルは真実だと確信します。

これまで御曹司だとちやほやされてきた自分は、殺人者の息子だったのです。

理由もわからず別れを告げられたヨンスですが、ミンチョルへの思いは揺るぎません。しかし、ヨンスはショックのあまり衰弱していきます。

その頃、ポンダルはソンチュンとのやり取りを録音し、ヤン・ミミに助けを求めました。

テープを聞いて驚いたヤン・ミミから、ソンジェに、そしてセナに、セナからヨンスに伝わります。

ミンチョルは真相が世間に広まる前にミンジを連れて、外国へ旅立つ準備をはじめました。

ソンチュンが実の父親を殺害したことを知ったソンジェ。ミンチョルはミンジだけには黙っていてくれとソンジェに懇願します。

一方、ソンジェに問い詰められたソンチュンはしらを切りました。激憤したソンジェは、ソウル地検に訴状を出し、ミョンジャに真実を語ります。

ミンチョルたちの出発の日。ナレは、気晴らしだと言ってヨンスを連れ出し、空港に連れていきました。

ソンジェの母ミョンジャが自殺してしまいます。

ビクトリーの株は暴落、所属歌手は次々と移籍し、倒産は必至の状況にありました。

ミンチョルは韓国にとどまり、ミンジとソンチュンを連れてアパートに身を潜めます。

悲しみに溺れるソンジェは心の癒しをヨンスに求めました。しかし、ヨンスの心はミンチョルにありました。

ミンチョルもヨンスへの思いを絶ち切れず、ヨンスの前に姿を現します。しかし、2人の溝は簡単には埋まりません。