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時は紀元前1世紀、朝鮮は漢帝国の支配を受け、多くの流民が朝鮮民族の小国群に保護を求めて逃げ込む状況が続いていました。そのひとつに扶余国があります。

同国のヘブル王は漢との関係構築に腐心していました。

しかし、皇太子クムワ（チョン・グァンリョル）は、反乱軍の指導者で盟友のヘモス（ホ・ジュノ）と、武術大会の参加者を装って漢軍の要衝ヒョント城に潜入し、囚われていた流民を救出します。

悪賢い参謀プドゥクプルはクムワの様子に疑いの目を向けました。

鉄騎軍にヘモスをかくまったことを知られてしまったハベク族は殺され、ユファ（オ・ヨンス）はヒョント城へ連行されるが、クムワが彼女を助け、プヨ国の宮殿へ連れ帰ります。
一方、ヘモスはハベク族が皆殺しにされたことを貿易商のヨンタバルから聞かされショックを受けます。彼は、せめてユファだけでも助けたいと思い、漢の要衝ヒョント城まで同行を申し出ました。
その後クムワは、各部族の力を結集させて漢との決戦に挑もうとしていたのです。

父へブル王の裏切りを知ったクムワはヘモス救出に向かうが、結局ヘモスは逃げ切れず、敵の弓を受けて崖から転落し、帰らぬ人となります。

ユファはヘモスの死に絶望するが、男児を出産しました。

クムワはその子を我が子として引き取ると告げるが、プヨ国を恨むユファはこれを受け入れません。

プヨの将来を案じた大使者プドゥクプルは大将軍チョクチに赤ん坊を殺せと命じるが、危険を察したユファはすでに山中へと逃げていました…。

テソ（キム・スンス）とヨンポは首尾よく森で底なし泥沼に落ちたチュモン（ソン・イルグク）を見捨てます。
しかし、チュモンは危ういところで、ヨンタバルの娘ソソノ（ハン・ヘジン）が率いる貿易団の一行に救われました。
商団はソソノがチュモンを縛り上げて連れまわすなか、ヘンイン国の将軍と取引が決裂して危機一髪となります。
しかし、忠実な部下ウテの活躍でなんとか危機は免れました。
ソソノは、助けた無礼な若者がチュモンがプヨの王子とも知らぬまま解放して別れます。

ヘモスから「助けてくれ」と哀願される夢を見たクムワは、ヘモスのために祭事を行いたいとヨミウルに告げます。
プドゥクプルはクムワがいつまでもヘモスにこだわることに腹を立てるが、ヨミウルからヘモスがまだ生きている、という思いがけない話を聞き驚愕しました。
ユファの直感は正しかったのです。スミ山の洞くつの奥深くに幽閉されている囚人は、間違いなくヘモスでした。

ヨミウルと共に監獄を訪れたプドゥクプルはヘモスを見て驚き、何も語りかけぬままその場を去ります。
一方、頻繁に宮殿の外へ出かけるチュモンを不審に思ったテソは、稽古をつけてやると言い、前回の手合わせの借りを返すかのように圧倒的な強さを見せつけました。
負けたチュモンは鉄器工房の親方に決して折れない剣が欲しいと懇願し、彼の指南のもと、工房にこもり剣作りを始めます。
しかし、これがとんでもない事件を招きました。

チュモンを大事に思うクムワは、実子のテソを皇太子に指名する決断を避け、それを不満に思う王妃たちはチュモンの元へ刺客を派遣します。
殺されかけたチュモンはクムワがひそかに付けた護衛に救われました。
瀕死のけがで倒れていたところを助けたのは、チュモンの宝石を盗ったマリ達、そして解放してくれたのは、宮殿を追われたプヨンだったのです。
回復したチュモンはプヨンに謝罪し、彼女の手下として働き始めます。

かつて助けてもらったソソノを救おうとするチュモン。
そんな彼を信じられず躊躇するソソノだったが、結局チュモンを信じ逃げます。
殺されそうになったチュモンを見かねたプヨンは暴行をやめさせるために、チュモンがプヨの王子であることを明かします。
マリたちはソソノを逃がしてしまったことでトチに殺されるよりは、王子のチュモンに恩を売ったほうがマシだと考え、チュモンを助けて一緒に逃走しました。

襲撃から逃れたチュモンとヘモスは平原の小屋に身を隠し、マリたちの助けとプヨンのおかげで、ヘモスの傷は次第に癒えていきます。
そんな中、命の恩人チュモンにソソノは、身を保護するから商団へ入らないかとチュモンを誘うが、チュモンは今は無理だと辞退します。
日が過ぎてヘモスは、朱蒙と野原で語らうまでに回復しました。
しかし、ここでヘモスは、チュモンが盟友クムワの三男であることを知って顔色を変えます。

ヘモスと共に剣の練習に励むチュモンの様子を見にきたソソノは、偶然、チュモンがプヨンを抱きしめる場面を目撃し、複雑な気持ちになります。
その後、ソソノの元を訪れたチュモンはマリ達が商団で働けるよう頼み込みます。
マリ達は自分を拉致した輩！最初は断ったものの、結局はチュモンのために雇うことを承諾し、商団の護衛兵として働くことになりました。
丁度その時、傷が癒えて商団に来訪したテソと顔を合わせてしまいます…。

チュモンは、師匠の死が、自分と関わったせいだと自暴自棄になり、酒と女と博打に溺れていきます。そんなチュモンの様子を伝え聞くクムワ。。
そんなある日、博打からの帰り道にチュモンを見つけたトチの手下ハンダンが大勢で襲撃をしてきました。
しかし、師匠に鍛えられたチュモンは依然と違い、見事に応戦します。
街へチュモンを捜しにやってきたクムワは、その戦いぶりを密かに見つめていました。

襲われているチュモンを、クムワの護衛が助けようとするが、これを止め成り行きを見守るクムワ。
撃退するのを見届けたクムワは、チュモンに病床の母を看病しろと諭し、宮殿へ戻ります。
さらにクムワはテソ、ヨンポ、チュモンの3人を呼び寄せ「兄弟3人に手柄を競わせ最も優れた者を世継ぎに選ぶ」と宣言したため、ますます緊張が高まります。
その決定について相談を受けなかったヨミウルは、クムワへの敵対心を深めました。

テソは漢との交易問題を解決するためにヒョント城へ赴くが、ヤンジョンはクムワが来ないと交渉しないという姿勢を崩しません。
悩んだ結果、テソは極秘にプヨへ戻り、墓から取り出した首をヤンジョンに贈り、自分が次期王になれば漢との関係も保たれるといいます。
仇敵であるヘモスの首を取ったとなれば、ヤンジョンの地位は大いに上がります。
喜んだヤンジョンはテソに力を貸すことを約束したのです。

チュモンの応援とヨンタバルに乗せられたモパルモは、ついに会心の一刀を完成させます。
ところが、チュモンにその剣を見せようと夜道を急ぐ途中、テソの手下たちに襲われてしまうのです。
しかし、チュモンが送り込んでおいた用心棒ムソンのおかげで難を逃れます。
モパルモの殺害計画を知ったチュモンはテソとヨンポのもとを訪れ、重罪を重ね、責任者であるモパルモをも殺したらどんな罪が下されるかわからないと脅しました。

ソソノを想うテソは何度も商団を訪れるが、彼女がチュモンと一緒に旅立ったことを知り心穏やかではありません。
さらに、ヨンポがタムル弓の件をヨミウルに白状してしまったことを知って激怒します。
一方、タムル弓を折ったのが別人だと知ったヨミウルは、不吉な前兆をクムワに訴えるが、クムワは今後一切政治に口を出すなと厳命します。
これにヨミウルは怒り、サチュルトの巫女たちと神前で掟破りの祭儀を執り行いました。

プヨ国では、ヒョント城の太守ヤンジョンに難題を突き付けられ、クムワ王が頭を悩ませていました。
その難題とは、辺境を荒らすセイナンイ族との戦を控えている漢の皇帝がプヨに兵1万の援軍を要請してきたのです。
それを断れば両国の関係悪化は免れません。しかしクムワは依然として強気です。
その頃には、ヨミウルの進言を完全に無視し、神殿との亀裂も決定的となってしまいました。

武力では敵わないと知ったソソノは、商人としてぺマンに交渉を持ちかけます。
自分たちの目的が“コサン国の塩の山”であることを話し、塩の山を見つけることができればぺマンも大もうけができると持ちかけたのです。
案の定ペマンはソソノの話に乗り、チュモンたちを解放した上に、コサンまで商団を護衛してくれることになりました。

チュモンは今回の手柄が母とソソノのおかげといい、ソソノは自分の命を2回も助けてくれたと母に紹介します。
そんな息子を見てユファは息子の恋心をそれとなく察しました。
一方、クムワへの恨みを抱くヨミウルは宴の出席を拒否します。
なんとか王と神殿を和解させようとプドゥクプルはさりげなくクムワを諭すが、クムワの反応ははかばかしくありません。