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1970年のある日、12歳のイ・ガンモは、密輸した金塊の存在を知り父親のデスに教えます。デスは軍の保安隊班長であるチョ・ピリョンにその事実を報告します。

そこでピリョンは金塊を奪う計画を立て、金策に奔走する万宝建設社長ファン・テソプを誘い込みます。

運転手を殺して金塊を奪うように指示されたテソプでしたが、実行の日に、その運転手が親友のデスだとわかり殺すことができませんでした。

しかし駆けつけたピリョンは、ためらうことなくデスを銃殺したのです。

ガンモは同い年の少女ジョンヨンと出会い、彼女の生き別れの母親捜しを手伝うことになります。

その頃偶然にもガンモらがいる旅館に同宿していたギョンオクは、ガンモの母やジョンヨンの財布を盗みます。

しかしギョンオクは盗んだ財布の中に入っていた写真を見て、ジョンヨンが自分の娘だと知るのでした。

そして彼らの宿代を払い、部屋に暖房を入れるように宿の主人に頼みます。

ところが、暖房の練炭でガンモの母とギョンオクは一酸化炭素中毒になってしまい病院に運ばれ、ガンモの母は亡くなってしまうのでした。

奪った金塊を金に換え政府に上納して出世を目論むピリョンは、共和党議員オ・ビョンタクからベトナム戦争に関する米軍の機密文書を奪うように指示されます。

そのため、ハンプトン准将を基地に訪ねます。

そこでソンモは父の仇であるピリョンと遭遇します。ところがピリョンは彼に気がつきません。

その頃、母を亡くして、幼い妹ミジュと生まれたばかりの弟ジュンモを抱えたガンモは、親切な夫婦の世話になります。

そして、兄と別れ際に約束した「ソウルで一番高いビルの前で月末に会おう」と言う言葉を支えに暮らしていました。

ミジュとジュンモを食堂に預けて、約束の31ビルの前でガンモが兄を待っていましたが、ミジュがソンモに似た青年の後をついて行ってしまい、迷子になります。

ガンモはジュンモを背負い、世話になった夫婦の家に戻り、そこで弟を自分で育てると言い張りますが、施設に預けなければならず、泣く泣くジュンモを手放すのでした。

その頃ソンモはハンプトン准将のスパイとなり、ピリョンの信頼を得るように言われるのですが・・・。

テソプを救ったガンモは、埋め立てのための土砂が不足しているせいで工事が進められない事を知り、使用済みの練炭の灰を土砂として使うことをテソプに提案します。

初めは相手にしないテソプでしたが、ガンモの提案についての検査を地質学研究所に依頼することにします。

しかし工事は依然として中断したまま万宝建設は倒産の危機に瀕し、さらに家も差し押さえられてしまうのでした。

押し寄せる債権者から逃げたテソプは、ガンモやパク・ソテら靴磨きの少年たちのもとに潜伏するのですが・・・。

機密文書は基地の慰問公演のある日に盗み出すことになり、ソンモは軍医の協力を得て計画を実行に移します。

ところが、脱出しようとした時に、軍医が米軍に撃たれ命を落とし、ソンモは一人助かりました。

ピリョンはソンモから受け取った文書をオ議員に渡すことで、中央情報部の幹部へと出世します。

ソンモはピリョンへの復讐心を胸に秘めながら、彼の家で暮らし始めるのでした。

同じ頃、工事の権利が万宝建設から大陸建設に移譲されようとしていました。

しかしが、検査の結果により練炭の灰が埋め立てに使えることが証明され、テソプは難を逃れることができました。

ガンモは入学早々、クラスを牛耳るチョ・ミヌという生徒と対立してしまいます。

常にトップの成績で、親が多額の寄付をしているという、彼の傲慢な態度に腹を立てた彼は、全校で1位になると誓うのでした。

一方、ミヌの父はピリョンだと発覚します。

その頃、ピリョンにより中央情報部に推薦されたソンモですが、ピリョンを恨む上司のミン・ホンギが反対してきます。

そこでピリョンの忠実な部下ジェチュンと共にテストを受けることになるのですが・・・。

試験の日、ジョンシクにより部屋に閉じ込められたガンモでしたが、なんとか外に出ると、担任教師の計らいで別室で受験する事ができました。

そして見事にミヌと同じく1位を取りますが、校長の横槍で試験が無効となってしまいます。

またミヌの不正を暴露したガンモは、10日間の停学を言い渡され、それに憤った担任は辞表を提出するのでした。

一方、ソンモは不屈の精神力で苛酷なテストをくぐり抜け、情報部の要員になったのです。

1979年成長したガンモは、万宝建設でファン・テソプ会長の裏の仕事を手伝いながら、ジョンヨンに対して影のように仕えていました。

ジョンヨンは大学卒業後に、父から実力が伴えば後継者にすると言われ、平社員として万宝建設に入社し、企画室長として一足先に入社していたミヌの部下になります。

一方、テソプはソウル市地下鉄工事の入札に加わるために、ガンモの働きにより、建設代表協会の会員になることに成功します。

また、ソンモはテソプを後押しするピリョンの忠実な部下として働いていました。

ジョンヨンはガンモの助けにより、下請け会社の談合問題を解決して、父に認められます。

そしてテソプから再入札に備えて、大陸建設の入札価格を調べるように命じられ、ガンモはソテを訪ね、協力を頼みます。

一方、ミヌは兄のように慕うソンモに助けを求めます。表向きは協力を約束するのですが、ソンモはホン会長と秘密裏に接触します。

ホン会長は家政婦のミジュに、入札書類を公園のポストに投函させます。

そこでガンモは、書類を取りにきたソンモを襲い、書類を奪って逃げますが、追いついたソンモに銃を突きつけられて、結局は奪い返されてしまうのでした。

ソンモはミヌの口から入札価格を聞き出して、ホン会長に価格のヒントを伝えます。

そしてガンモはテソプとともに、ピリョン、ソンモ、ミヌが集う酒席に出席しますが、互いに兄弟だと気がつかぬまま、二人は敵意をもって対峙します。

その頃ソンモは、ガンモはすでに勤務先の工場の火事で死んでいたと聞かされ、悲しみに暮れるのでした。

ガンモとミジュはそれぞれ、かつて約束した31ビルの前で待ちますが、結局会えないまますれ違ってしまいます。

大陸建設から工事の権利を奪うために、ピリョンはホン会長を経済的に追い込んで、工事を自発的に辞退させようと画策します。

またミヌの発案で地下鉄路線を変更したため、ホン会長は窮地に陥ってしまいます。

一方ピリョンは、テソプに子供たちの縁談を進めようと提案し、それを知ったガンモはショックを受けるのでした。

ジョンヨンもまた、ロイヤルクラブで酒を飲み、ガンモに政略結婚は嫌だと呟くのですが・・・。

ピリョンは中央情報部監察局長の職権を行使して、建設会社のトップを次々と拘束し、党への献金記録を記した帳簿を捜します。そして遂にはテソプも拘束されてしまいます。

ホン会長は拷問を受けますが、帳簿のありかを明かそうとしません。ソンモはホン会長に自分の正体を明かして、会長を説得します。

一方、テソプを救うため帳簿の行方を捜していたガンモは、家政婦のミジュが怪しいと睨みます。

その頃ジョンヨンは父を助けるために、ピリョンを訪ね、ミヌとの結婚を受け入れると告げるのですが・・・。

ソンモに腕を撃たれたガンモは負傷し、同僚で友人であるシドクに行方を知らせます。

駆けつけたジョンヨンはガンモを介抱し「自分の幸せを考えてほしい」と言いますが、「そばを離れない」とガンモは告げるのでした。

一方、ミヌとジョンヨンは両家の顔合わせを済ませますが、ジョンヨンはミヌに心を開きません。

その頃ミン・ホンギが手にした帳簿は、オ・ビョンタク議員やハン・ミョンソク都市局長の前で焼かれます。

しかし、ピリョンは帳簿のコピーがあると見抜いて、入院したホン会長を見張らせます。

バスガイドになったミジュを追い、31ビルまで来たガンモは、そこでようやく彼女が生き別れた妹だと気がつきます。

再会を果たした二人はミジュの部屋に帳簿を取りに行きますが、すでにソンモにより持ち去られた後でした。

ソンモはホン会長を訪ね、帳簿を返却します。

しかしその後、帳簿がホン会長の手に渡ったことを知ったジョンシクは、会長の別荘へ向かい、帳簿を奪おうと揉み合ううち、会長を死なせてしまいます。

咄嗟にガンモの仕業に見せかけたジョンシクは、帳簿を持ちその場から逃走するのですが・・・。

ホン会長から家政婦の家族捜しを頼まれていたソンモですが、渡された書類を見て、ミジュが自分の妹であることに気づきます。

ソンモがミジュのもとを訪ねた時、ガンモが張り込んでいた刑事に捕まるのを目にし、かつて自分が殺そうとした彼が、長年捜し求めていた弟だったことを知り、衝撃を受けます。

嘆き悲しむミジュの前に現れたソンモは、ミジュと兄妹の名乗りをして「必ずガンモを助ける」と誓うのでした。

仮病を装い留置場から病院へ移ったガンモを連れ出したソンモは、彼に兄であることを明かします。感涙にむせぶ二人ですが、ガンモには時間がありませんでした。

ソンモの手引きで密航することになり、仁川の民宿に身を寄せます。

しかしガンモの脱走を知ったジョンヨンは、ジョンシクがソテと会っているところを目撃し、兄が疑わしいと父に教えるのでした。

テソプはジョンシクが帳簿を持って来たのを見て、ホン会長殺しの真犯人が息子だったことを悟り、嘆くのですが・・・。

ジョンヨンの切実な愛を受け止めたガンモは、彼女の手を取り誰もいない教会へ連れて行きます。そして神の前で二人の愛を誓うのでした。

ミヌはジョンヨンが自分を捨て、ガンモのもとに去ったことを悟り、憤りを隠せません。

その後、CMのことでレコード会社を訪ねたミヌはオーディションを受けに来ていたミジュと顔を合わせることになります。

一方ジョンヨンと密航までの束の間の日々を楽しむガンモの前に、ソンモが現れます。

ソンモからテソプとピリョンが父の仇だと知らされ、打ちのめされたガンモは、ジョンヨンを置いて一人民宿を出るのですが・・・。