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（画像引用元：文化庁）

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経済学部に通う大学一年生・南由夏（松井珠理奈）は妹から“死幣”の怪談を聞きます。

死幣を使ってしまった人は残酷な死を遂げるという内容でした。

ある日、経済学部教授・財津（筧利夫）のゼミに所属する由夏はしばらく連絡の取れない友人・橘郁美（西田麻衣）を心配していました。

ある夜、由夏は郁美が街頭インタビューを受けているのをテレビで見ます。由夏はその瞬間不吉なことが起こることを感じました。

急いで郁美のアパートに向かいましたが、部屋の中にはネックレスで首を吊った無残な姿の郁美がいました。

通夜の日、由夏や三浦ら財津ゼミの面々が弔問客として並ぶ中、刑事である若本猛（戸次重幸）が焼香に立ちました。

若本は親族や弔問客に向け突然事情聴取を始めると言い放ちました。そして、遺体の第一発見者である由夏に犯行の疑いをかけ…。

三浦（山田裕貴）が絶命したその夜、若本はその場に居合わせた由夏を犯人だと疑います。

ほどなくして、競技場で槍投げの練習しているゼミの先輩・川辺（白洲迅）の元を訪ねた由夏。

川辺は郁美（西田麻衣）と交際していたため、彼女の死の真相を探るべく話を聞きに行きました。

郁美の死が気がかりな由夏は再び川辺に会いに行きますが、そこには若本もいました。

そのとき、円盤投げの円盤が若本の頭に直撃する“ビジョン”を見てしまい、とっさに若本の腕を引き直撃を回避します。

由夏は若本に自分の能力について打ち明けます。

その頃、川辺は槍投げの強化合宿のメンバーに選ばれず焦っていました。

自分より成績の悪い筒井（大和孔太）が選ばれたことに納得がいかない川辺でしたが、筒井が強化合宿の費用を自己負担し参加することを知ります…。

すでに同じゼミの仲間3人、郁美、三浦、川辺が死亡しました。

それが“死幣”の呪いだと訴える由夏と若本ですが、残りのゼミメンバーはまったく聞く耳を持ちません。

そのとき、夏のゼミ合宿の写真が由夏の目に留まります。

由夏は合宿のとき郁美が、土に埋もれ焼け焦げた一万円札を拾ったことを思い出します。

その頃、由夏の親友・一恵（吉岡里帆）は自分と家族の生活費を稼ぐため、必死でアルバイトをする毎日を送っていました。

しかし、トラブルでバイトをクビになり、とうとうお金も底をついてしまいます…。

意気消沈して歩く一恵のもとに由夏が現れ“死幣”について忠告しますが、一恵は逆上してその場を去ってしまうのでした。

そんな中、一恵は残りわずかなお金をATMから引き出し帰ろうとすると、取引を終えたはずのATMから訝しげに数枚の一万円札が出てきます…。

ついに4人目の犠牲者が出て、一連の自殺や事故が“死幣”の呪いだと確信した由夏は、変なお金が届いても絶対に使わないようにと残りのゼミのメンバーに注意喚起します。

しかし、ゼミ生のある一人は、すでに“死幣”を使ってしまっていたことを由夏に打ち明けます。

そんな中、個人投資家で一億円ものお金を動かしているゼミの仲間・灰谷（葉山奨之）は、“死幣”から身を守るのは簡単だと豪語していました。

そして、財津教授の助言から“死幣”のある法則を思い出し、裏をかく何かを画策し始めていました。

呪いを止めるべく事件の謎を追う由夏と若本は、ゼミ合宿で訪れたある村で30年前、原因不明の連続事故死が起きていたことを知り、当時の事件を知る駐在・高山（菅原大吉）に話を聞くことにします…。

次々とゼミのメンバーが“死幣”の呪いで死んでいく中、由夏と若本は30年前江栗馬村で起こった事件の唯一の生き残り・紫乃（木野花）から当時の事件の全てを聞きます。

そこで分かったのはある女性の死が関係した“死幣”のルーツ。

由夏はいま起こっている死幣の呪いから何としてもゼミのみんなを守りたいと改めて決意します。

一方、そのゼミ生の一人・灰谷は2億円を運用する個人投資家で、“死幣”の裏をかくある秘策を講じました。

この方法をとれば“死幣”の呪いから逃れることができると考えた灰谷ですが…。

そんな中、新たな事実が発覚します。由夏や若本のほかに30年前の江栗馬村の事件について調べている人物がいました。

灰谷が死に、ゼミのメンバーは由夏と真理（中村ゆりか）の2人になってしまいました。

これ以上の犠牲者を増やしたくない由夏は、唯一の仲間である真理の家を訪ねます。そこにはアルバイトをしながら質素に一人暮らしをしている真理がいました。

お金を持つと人は醜くなると言う真理は、「あなたのことが嫌い」と由夏を部屋から追い出してしまうのでした。

一方、財津の行方を必死で追う若本のもとに、若本の過去を知る監察官の伊織（柚希礼音）が現れます。

伊織は若本とは旧知の仲で、このままでは過去に起こった事件の二の舞になると“死幣”の捜査をやめさせようとします。

伊織が現れたことで捜査をすることが難しくなったことと、真理の生い立ちを伝えるため由夏と小夢の家を訪ねる若本。

小夢の計らいで3人は夕飯を一緒に食べることに。そこで由夏は若本の妹の存在を知ります。翌日、ついに財津の居所を突き止めた若本。隠れ家に乗り込んで目にしたものは…！？

真理にとって財津教授は、恋人で唯一の心の拠り所でした。

真理は、財津が大病を患っておりその治療には一千万円必要だと知らされます。

真理は母・千尋（田中美奈子）にすがるものの、男のために大金を欲する真理に厳しい言葉をかけます。

どうしても愛する人のために一千万円が必要な真理は絶望の淵に立っていました。

一方、由夏と若本は、それぞれ真理と財津に接触を試みるも相手にされないでいました。捜査が行き詰った若本の前に伊織が現れ違法捜査の疑いをかけます。

若本の取調べを担当する刑事は、なんと元江栗馬村駐在・高山でした。そんな中、由夏は事故を起こした小夢のもとに駆けつけたのですが…。

真理殺害の容疑で逮捕された財津に会わせてくれと主張する若本ですが、監察官・伊織がその前に立ちはだかります…。

しかし、若本の取調べを担当している高山の協力で、由夏と若本は財津がいる留置所へ向かいます。

面会をした財津は二人を前に“死幣”の研究のために自分のゼミ生が犠牲になり、次は由夏だと語ります。

そのとき、由夏の携帯が鳴ります。電話に出た由夏の表情が一変。由夏は妹・小夢のもとへ駆けつけることに…。

留置所に残った若本は、さらに財津を問い詰めていましたが、財津は若本の思い出したくない過去に触れ挑発していきます。

逆上した若本はついに銃口を財津に向けます…。

若本が財津殺害の容疑で指名手配されてしまいました。伊織はそのことを由夏に伝え、若本の隠されていたある過去について話すことに。

その後、由夏が病室へ戻ると小夢が自分が重病であることを聞いてしまったと言い、パニックを起こし、倒れ込んでしまいます…。

病状が悪化し一刻を争う状況で、やはり治療には大金が必要であることを再認識する由夏ですが…。

一方、逃亡中の若本は江栗馬村で起きた連続事故死の生き残りの男を探していました。

その男であれば“死幣”の呪いを解く方法を知っているはずです。財津によれば彼はまだ生きているのですが、戸籍上は死亡扱い。

怪訝に思った若本は同じく生き残りで“死幣”の起源を知る紫乃のもとを再度訪ねることに。

その場で、若本は江栗馬村のみに伝わるわらべ歌を聞きます。どこか聞き覚えのあるわらべ歌…その瞬間、若本はあることに気付くのでした。