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（画像引用元：文化庁）

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山本八重（鈴木梨央）は、会津藩砲術指南役の娘として生まれ、男勝りで負けん気が強く、父・権八（松重豊）や母・佐久（風吹ジュン）も手を焼いていました。

八重が慕ってやまないのが、文武に秀でた兄・覚馬（西島秀俊）。華麗に的を撃ち抜く兄の姿を見て、八重は砲術に夢中になります。

八重は、両親から砲術への思いを断つよう厳しく諭されていました。江戸では、兄・覚馬が、黒船に対する好奇心を募らせていました。

しかし、師事する象山（奥田瑛二）が、松陰（小栗旬）の密航をそそのかしたとして捕縛。塾を失って仕方なく会津へ戻った覚馬は、大きな米俵を持ち上げて男と競争に興じる八重（綾瀬はるか）の姿を見て驚きます。

桜の木の上で砲術本を読みふける八重。毛虫に驚いた拍子に本を落としてしまいます。するとそこへ一人の青年武士が通り、本を拾い上げます。それは江戸から覚馬を支えにやって来た川崎尚之助（長谷川博己）でした。

心強い助っ人を得て蘭学所の整備にも気合いが入る覚馬。しかし、その性急さが藩の守旧派の反感を買い、禁足を命じられてしまいます。

1858年、西郷頼母（西田敏行）の松平容保（綾野剛）への働きかけが実り、覚馬の禁足が解かれ、尚之助の教授方就任もかないます。さらに、覚馬はうら（長谷川京子）という妻をめとることになり、八重も我がことのように喜びます。

一方、江戸では大老になった井伊直弼（榎木孝明）が、水戸藩主・徳川斉昭（伊吹吾郎）ら一橋派に無断で日米修好通商条約を締結し、政局が荒れていきます。

うらが、覚馬の子を身ごもりました。八重は佐久（風吹ジュン）と共に歓喜しますが、その幸せもつかの間、覚馬夫婦を思わぬ悲劇が見舞います。江戸では、かつて八重や覚馬たちとも交流のあった吉田松陰が、安政の大獄によって絶体絶命の局面に立たされます。

そして、容保と親交の深かった井伊直弼は、尊王攘夷（じょうい）派の怒りを買い、ついに暗殺されます。

八重の幼なじみ山川大蔵（玉山鉄二）の姉・二葉（市川実日子）が、藩の有望な家臣・梶原平馬（池内博之）に嫁ぐことが決まりました。

江戸では勅命を携えた薩摩が、幕府に将軍の上洛（らく）を迫ります。これを受けて幕府は、京都の治安維持にあたる京都守護職の選任に着手。政事総裁職・松平春嶽（村上弘明）は、かねて卓見で目をひいていた会津藩主・容保に白羽の矢を立てます。要請を受けた容保は、固辞します。

八重や尚之助たちと暮らす会津を離れ、覚馬は容保に追随して都へと旅立ちました。都は、攘夷（じょうい）を唱える不逞（ふてい）浪士たちによる天ちゅう騒ぎが相次ぎ、不穏な空気に覆われていました。

安寧を祈る孝明天皇（市川染五郎）は、容保を気に入り自らの御衣を特別に授けます。期待に応えたい容保は、攘夷派の浪士の言い分にも耳を貸し、説得していくという融和策を採りますが…。

攘夷派不逞（じょういはふてい）浪士の取り締まり徹底のため、会津藩は剣が立つと評判の“壬生浪士組”を召し抱えることに。危機感を持った長州派の公家たちは、会津藩を都から追い出そうと孝明天皇の名をかたり偽の勅（みことのり）を容保へ送ります。

しばらくして、からくりを知った容保は、より強硬的な取り締まりを決断。そこへ会津から頼母が駆けつけ、容保に衝撃的な言葉を発してしまいます。

文久3年、京都で警備にあたる覚馬たちの元へ薩摩から密使が送られ、倒幕をたくらむ長州を都から排除する企てに協力するよう、求められます。孝明天皇も、この動きに応じ、容保へ勅書を差し向け、「八月十八日の政変」が起こります。

そのころ、会津では照姫（稲森いずみ）の右筆選びが行われ、八重の名が最有力候補として挙げられますが…。

容保たちは都で長州軍の脅威にさらされていました。会津では、八重の弟・三郎（工藤阿須加）が、突然、都へ派遣される部隊に志願して権八（松重豊）から激怒されます。

そのころ、都では佐久間象山（奥田瑛二）が尊皇攘夷派のふてい浪士に暗殺され、覚馬は悲嘆します。そして、偵察により長州が容保の首を狙っていることを知った覚馬は、さらに怒りを募らせていきます。

1864年7月、長州が洛中へ兵を進め「蛤御門の戦い」が始まりました。

慶喜や容保が率いる幕府軍は劣勢を強いられますが、覚馬や大蔵らの活躍と西郷（吉川晃司）ら薩摩藩の援護もあり逆転勝利を収めます。

都から戻った秋月（北村有起哉）は、八重と尚之助に、覚馬からの伝言を語ります。いったん勧めた縁談を取り消し、尚之助に他藩への移籍を促すもので、尚之助は怒り、八重も動揺します。数日後、新式銃の完成を遂げた尚之助は八重に求婚し、八重もそれを受け入れます。

一方、都では、長州攻めが西郷の翻意によって中止となり、出鼻をくじかれた会津藩が、孤立への道をたどり始めます。

八重は、白無垢に身を包み、秋月に連れられて尚之助の待つ山本家の門をくぐります。八重の見違えるような美しさに目を奪われる尚之助。しかし、婚礼の祝宴では酒に弱い尚之助が酔いつぶれ、八重が担いで二人の新居に運び込みます。

部屋には、京から覚馬が送った京紅が届いていました。目を覚ました尚之助は、自らの薬指に紅を取ると、そっと八重の唇に置きました。

慶応元年、函館から密航を企てた新島七五三太（オダギリジョー）が、ボストン港に降り立ちました。都では、対立していた薩長が、龍馬の暗躍で急接近を図っていました。都での会津の立場が危うくなるにつれ、覚馬の目も悪化の一途をたどります。

会津では3年にわたって帰国の気配がない覚馬に寂しさを抑えきれないうらが、一人娘みねを厳しく叱るようになり、八重は不安を覚えます。

大火で行方不明になったみね（豊嶋花）を、三郎が見つけ出します。一方、みねを捜しに火元近くをさまよっていたうらを、尚之助が救い出します。命がけでみねを捜したうらの姿に、八重は、うらがみねを厳しく叱るようになった本当の訳を知ります。

都では、会津の願いがかない、容保の京都守護職が解かれようとしていました。ですが、その直後、喜びを打ち砕く悲報がもたらされます。

孝明天皇の崩御により、会津への帰国の機を失った容保たち。覚馬は、長崎でオランダ人医師から眼の診察を受け、近く失明することを知ります。

めげずに新式洋銃の買い付けに奔走する覚馬の情熱に打たれたドイツ人武器商が、新式銃の大量買い付けに応じ、覚馬にきずなの証しに一挺の最新式騎兵銃を贈ります。覚馬は、そのスペンサー銃を会津で帰りを待つ八重に送ります。

会津の防衛に不安を抱いた尚之助は、八重を連れて周辺諸藩見聞の旅に出ます。

二本松に立ち寄った二人は、有事に備えて熱心に砲術教練に励む少年隊士たちと出会います。

会津に戻ると、尚之助には藩から仕官の認可が下り、八重も権八や佐久と喜びを分かち合います。尚之助は早速、各地の見聞録や軍備増強策を提出し、藩内の防衛強化を唱えますが…。

1867年、慶喜は、徳川家の存亡を懸けた大政奉還を決断。知らせは会津の八重たちにも伝わり、尚之助は軍備増強策に乗り出します。都では、息を吹き返した討幕派の藩士や浪士たちが、会津藩や新選組に嫌がらせを繰り返します。

覚馬にも討幕派の浪士が襲いかかりますが、時栄（谷村美月）と名乗る女が救います。時栄は大垣屋（松方弘樹）が覚馬の視力を心配して送り込んだ下女でした。

明治27年、八重は、従軍篤志看護婦として広島陸軍予備病院で日清戦争の負傷兵たちを看護していました。院内は伝染病が発生して危険な状況でしたが、八重はひるむことなく勇敢に看護に従事し、若い看護婦たちを見事に統率します。

すると、その功績がたたえられ、皇族以外の女性で初となる宝冠章を叙勲。