カンファレンス以外は前日と同じなので省略します。
好きなゲームはゼルダ、堀井雄二が福岡に登場
2日目のカンファレンスの目玉として堀井雄二氏と浜村弘一氏を迎えて「ゲームクリエイター堀井雄二 徹底解剖」が開催されました。「過去 堀井雄二ができるまで」・「現在 最先端ゲームクリエイターの作家ライフ」・「未来 ゲームの置かれている状況の変化」という3部構成で行われました。過去では、上京して漫画を持ち込んでアシスタントにしてもらおうとしたがあっさり断られた話や、セブンティーンに寄稿していたというエピソードが語られました。またエニックスのコンクールは取材のついでに「出すつもりはなかった自作のゲームを出していたら、表彰式の取材の時に自分のゲームが飾られていた」というエピソードも。現在では、『1』ではたった64kbだったのが、『7』ではシナリオだけで1万ページを超えていたという話もなされました。
浜村氏の「ゲームは遊ぶんですか」という問いにはゼルダシリーズが好きと言ってディスクシステムの初代や『時のオカリナ』の名前を挙げていました。またつまった時などには『ファミコンウォーズ』をすると「すっきりして眠れる」という話も飛び出していました。今はGBASPでGBCの『ゲームボーイウォーズ』を遊んでいるのだとか。他にもオンラインゲームの『FF11』を1人で遊んでいるそうな。パーティを組むと3〜4時間掛かるので暇がないそうです。それでもかなり頑張って1人でレベル上げしているのですが、「トンボにも負けて経験値が減ってしまう」と話していました。そこで浜村氏「トンボのせいでゲームが完成するのが遅くなるんですね。削除してもらったほうが(笑)」と最前列に居たスクウェアエニックスの社員さんに。苦笑しながらうなずいてました。
未来では「1時間くらいで遊べるオンラインゲームを作りたい」という言葉もありました。「(今のオンラインゲームは)廃人でないと駄目」ときつーい浜村氏の言葉の後に堀井氏は「オンラインゲームと現実の英雄が反比例してる」と、とどめの一撃。会場からは拍手も起こってました。
「昔のゲームは本当にどうしようもないゲームが多くて、今のゲームはそれなりに時間を掛けて遊べる物が多い」でも「昔は"暇つぶし"と"本当に面白いゲームを楽しむ"というスタイルがあったけど今は暇つぶしは携帯やインターネットに奪われた」、「手に取って遊んで貰うまでが大変」というような話もありました。
全体になごやかな、両氏とも笑顔が多かったトークライブでした。
トゥルーファンタジーライブオンラインを実演
レベルファイブが開発中のオンラインRPG、『トゥルーファンタジーライブオンライン』の実演が行われました。最新の最新のロムを使ったもので、「何時止まるか分らない、今日だけで2回パッチを当てた」というぶっつけ本番に近いものでしたが無事に最後まで実演されました。
実演ではキャラクターメイキングから酒場で仲間を集めて、城下町を歩いて、洞窟に入って戦闘をするというゲームの一連の流れを辿っていきました。ゲームは戦闘だけでなく生活というものを大きく取り上げていて、食事を食べれば太ったり、食料にするためにニワトリを倒したり(会場は爆笑でした)という風になっています。ボイス対応でにぎやかな実演会でした。
GFFアワードが発表に
主に専門学生から募集した作品を表彰するGFFアワードは特別賞2作品、最優秀賞1作品の表彰が行われました。特別賞に輝いたのは「Mission Eyes」・「ZENGO」というCG作品。最優秀賞に輝いたのは麻生情報ビジネス専門学校の3人の学生さんが開発した『怪盗レイン』というアクションゲームでした。賞金50万円とメダルが贈られました。サイバーコネクトツーの松山社長は「来年以降ももっともっと優秀な作品が出てきて欲しい」と講評していました。
来年もあるの?
最後にGFFカンファレンスの終了に際して堀井氏からは「僕らのころは東京に出て行かなければしょうがなかった。今みたいに福岡に先輩が居てゲームを作れる環境があるのは幸せなこと。もっと多くのクリエイターが出てくることを期待します」とコメント。浜村氏からは「最初に話を聞いたときはびっくりした。こういうイベントは大体パブリッシャーがやってきたもの。しかし今は不況でパブリッシャーは合併などでどんどん減ってきてこれからはパブリッシャーとデベロッパーという時代になると思う。今日は歴史的な一コマになると思う、自分もみなさんもここに居られたことを誇りに思っていいと思います」という話で締めてGFFカンファレンスは終了しました。
ちなみに来年以降もこういうイベントが開催できるように頑張っているところだそうだ、ますます熱くなる福岡のパワーにこれからも期待したいですね
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