![]() |
左からSMC宮尾 CEOのROBERT OHLEN氏、ChairmanのDAVID GARPENSTAHL氏、SMC鳥尾 ※クリックで拡大画面を表示 |
杉山 :Dreamhackとしては国際化したい、海外進出したいという意向があるのでしょうか。
宮尾氏:毎年の課題というか、何を頑張るか、というテーマがあるようですね。昨年の冬は1万人集めてギネスブックに載せるという目標があったわけですし、そろそろ海外との連携を盛り込みたいというところでしょう。この夏はEスポーツとの取り組みという目標があったようですよ。ESWC、CPLの予選を初めて開催したとか、World GameMaster Tournamentのスウェーデン予選も冬に引き続き開催していました。彼らにしてみれば、そろそろ海外との連携をという時期に、ちょうど私たちが来たわけですね。
杉山 :Dreamhackはすでに海外から注目されていますよね。日本だって行きたい人はいますよ。でも主催者は国内向けという認識なんですね。逆に言うと、国内で充分成功できるから、海外のことは後回しで良かったのかな。
宮尾氏:主催者も「アジアから参加希望者がいるのか。どのくらい居るのか、どうしたら来てもらえるだろう」という話が出ました。私たちは「日本にもDreamhackを知っていて、行きたい人はいる。でもまだ知名度が足りないから、大勢で参加するのは難しいと思う」と伝えました。またさらに、「日本でどう広めたらいいだろうか」という様な話もしてきました。
杉山 :難しいですね。以前noppoさんにも話を聞きましたが、どうも行ってみないとわからないくらいのインパクトらしい。それをメディアで伝えるのは…。
宮尾氏:Dreamhackの魅力ってなんだろう。そもそも1万人もパソコンを持って集まるということ自体が私たちには異常事態です(笑)。スウェーデン人はそこにどんな魅力を感じているのか。僕らは行ってみてエキサイティングな経験をしたんだけど、それを日本で伝えたい。Dreamhackのような楽しさのあるイベントを日本でもやっていきたい。そう言うと、それならDreamhackの主催者側もできることは協力するよ、と言ってもらいました。具体的ではないですが。
杉山 :かなり友好的な会談でしたね。
宮尾氏:日本でも小規模ながらLANゲームパーティを始めている人たちがいます。彼らには私たちの持っている機能や経験を活かしてもらって、早く日本のLANパーティを大きくしたい。彼らとDreamhackとの連携のお手伝いができたらいいな、とも考えています。
杉山 :楽しみですね。
宮尾氏:ただ、Dreamhack・ジャパンと銘打っても、日本でDreamhackの知名度がないので、まだまだ時間はかかるでしょう。もうちょっと手探りが続きそうですね。
杉山 :日本のゲーム文化がもっと面白くなりそう。
宮尾氏:ゲームを買ってきて遊ぶ、その次の面白さというか、日本人はもうゲームを遊び尽くしたと思っているかもしれないけれど…。今回の視察は「とんでもなく面白い遊び方を海外の人々は始めている」という思いを強くしました。
■Dreamhackの何がすごいのか