『ゴースト・スカッド』は元はアーケードで展開されていたゲームです。Wii版には、アーケード版の移植であり2人プレイも可能な「アーケードモード」に加え、最大で4人で遊ぶことが出来る「パーティーモード」、射撃の練習が出来る「トレーニングモード」が用意されています。TGSのブースでは、「パーティーモード」の1人、または2人プレイを体験することが出来ました。もちろん、銃型のアタッチメント「Wiiザッパー」を使ってプレイできるようになっています(ガンシューティングですから!)。
ゲームとしては、ごく普通の3Dガンシューティングゲームです。途中でルートの分岐があり、「人質救出に向かう」など複数の選択肢から選ぶ事が出来るようになっています。また、通常装備であるマシンガンでなく、ライフルを用いてスナイプするといった場面があったり、ボス戦ではヘリコプターをミサイルランチャーで狙撃するといった場面があったりしました。
ポインターで狙いを定め、Bボタンで銃を撃つのが基本操作です。ポインターを画面外に外すとリロードになります。他には、イベントをスキップするなど特定の操作に使うアクションボタン(ザッパーを使うときはZボタンでした)を使うということと、やられてしまったときにコンティニューするのに+ボタンを使うということぐらいでしょうか。非常にシンプルな操作体系です。ザッパーを使わないときには、リモコンのみでの操作も可能なようです。
同じガンシューティングであるWii『バイオハザード アンブレラクロニクルズ』では、私はWiiザッパーについて「あまりフィットしていない」と書きましたが、この『ゴースト・スカッド』に関しては非常にうまくフィットしていたと私は思います。『アンブレラ』が片手でザッパーを持たなければならないのに対して、この『ゴーストスカッド』はきちんと両手で持つことが出来る、というところが個人的には大きな違いでした。操作性が上がるのか、というと疑問ですが(両手で持てるので照準が安定するという効果はあるかもしれません)、ザッパーを使うことで、銃の構えや、リロードの動きが非常にそれっぽくなるため、非常に「気持ちいい」です(これはもう気持ちの問題なのです)。
グラフィックが綺麗であるとか、技術的に凄いとか、そういったソフトでは全くないです。ですが、単純に「楽しい!」と思えるゲームだと思います。元がアーケードゲームであるということもあり、触ってすぐその楽しさが分かるようになっているというところが大きいのでしょう。演出も非常にスピーディーで、勢いにのってプレイすることが出来ます。基本的には「撃つだけ」なので操作は非常にシンプルですし、リモコンだけでもプレイできるので、パーティープレイにも適していると思います。
テンポよく敵を打ち抜くことができる、爽快感あふれるガンシューティングです。個人的には、TGSで遊んだタイトル中で1、2を争うほどのお気に入りになりました。家でじっくり遊ぶのに適しているのか、といわれれば確かに疑問ではありますが、息抜きにワンプレイしたり、多人数でわいわいとプレイするのにはぴったりのソフトなのではないでしょうか? Wii『ゴースト・スカッド』は10月25日発売予定で、価格は5040円(Wiiザッパー同梱版は6279円)となっています。
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