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AMDでは新GPUの特徴として「スケーラビリティ」「HD(ハイディフィニション/ハイデフ)技術」「エネルギー効率のよいデザイン」をあげていて、スケーラビリティについては最大4GPUによるマルチGPU構成をとれる「CrossFireX技術」を、HD技術についてはGPUによるHDコーデック(VC-1およびH.264)処理をおこなっています。
今回からネーミング方法が変更されていて、製品名についていた「XT」や「PRO」という表記を廃し、4桁の数字で「世代」「ファミリ」「バリエーション」を表現するよう変更されました。たとえば3870の「3」が世代を、「8」がファミリを、「70」がバリエーションを示しており、このうちバリエーションは50が従来の「PRO」、70が従来の「XT」を意味しています。PROやXTといった表記が分かりづらかった部分もあり、今回の数字化によって「大きい方が上位モデル」というのがスムーズに見えるようになったことは歓迎されるでしょう。
米国での製品の価格レンジとしては、上位の『ATI Radeon HD 3870』が219ドルから、『ATI Radeon HD 3850』が179ドルからとなっています。3870は、従来の2900XTから価格レンジを下げつつ、ほとんどのベンチマークで性能を向上させており、コストパフォーマンスの面でも向上が図られています。
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製品概要:『ATI Radeon HD 3870』
メモリ 512MB(1.2GHz DDR4)
ストリームプロセッサ数 320
コアクロック 775+MHz
メモリクロック 2.25GHz
数値演算能力 497+GFLOPS
製品概要:『ATI Radeon HD 3850』
メモリ 256MB(900MHz DDR3)
ストリームプロセッサ数 320
コアクロック 670MHz
メモリクロック 1.66GHz
数値演算能力 428GFLOPS
年明けには、3870 GPUを2つ搭載した「ATI Radeon HD 3870X2」も予定されているとのことで、ハイエンドを求めるユーザはこれを待ってもいいかもしれません。
DirectX 10.1は、2008年1Qリリース予定のWindows Vista SP1に含まれる最新DirectXです。
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