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『それは無理だよ!オオスガさん』は、携帯電話のメール機能、カメラ機能などを使ったゲームです。プレイヤーは携帯電話の中に住み着いたオオスガさんと協力し、魔王を倒すため、様々なクエストをクリアします。そのクエストはプレイヤー自身の身の回りが題材です。例えば「好きなマンガのタイトルを教えろ」という指示を受けた場合はメールにタイトルを書いて送信します。「○○の写真を撮れ」と指示が来た場合は、そのお題に沿った写真を撮って送信します。GPSケータイ向けに「○○へ行け」というお題が出るなど、携帯電話の機能をフルに使ってクエストをクリアしていきます。
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クエストをクリアすると、サーバの画像認識エンジンや文章認識エンジンと人間のゲームマスターによって評価が与えられます。評価によって魔王と戦うアイテムや経験値が与えられ、オオスガさんが成長します。オオスガさんを強い戦士に育て上げ、毎月登場するボスと戦って勝利を目指します。
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ゲームは基本的にサーバとプレイヤーとのメールのやりとりで行われるため、かつて郵便で行われた「プレイバイメール」というロールプレイングのシステムに似ています。これに加えて『それは無理だよ!オオスガさん』では、インターネットと携帯電話の特長を活かし、他のプレイヤーとリアルタイムの交流ができる機能があります。他の人の回答を見てコメントを付けたり、ミニブログでプレイ記録を参照したりできます。「おもしろい回答にツッコミを入れる」、「ちょっとした一言を書き込んでみる」など、みんなでわいわいと楽しめます。
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昨日から始まった『それは無理だよ!オオスガさん』は、今後も機能が追加されたり、ミッションの種類が増えていくなどパワーアップを続けていくとのこと。人気が出れば企業とのタイアップミッションなども仕掛けていくようです。また、オオスガさん、魔王たちのキャラクターデザインは、玩具メーカーとのタイアップが行われる予定で、玩具量販店やゲームセンターのプライズ機の景品として発売される可能性が高いとのことでした。
『それは無理だよ!オオスガさん』は携帯電話の機能を使い切り、Flashのインターフェースを駆使します。その技術だけではなく、ゲームとプレイヤーの実生活をリンクさせるというゲームスタイルもユニークです。しかし見方を変えると「写真やテキストによって、プレイヤーやその周囲の人々のプライバシーをサーバに送信し続けるシステム」になりかねません。データは半自動的に公開されてしまうため、情報の取り扱いや禁止条項、違反した会員の対処などを明確化し「いかにユーザーに安心感を与えるか」が普及の鍵となりそうです。
ちなみにゲームタイトルとなった「オオスガさん」について、芸者東京エンターテインメント社長の田中泰生氏によると「過去に取引した会社のプロデューサーで、私たちに無理難題を言って困らせてくれた人」だそうです。大ヒットしたあかつきには、「それでいいのか、オオスガさん?」と、本人に直撃取材してみたいです。
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