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現在クローズドベータテスト中の『ドデカオンライン』は、制作担当の鳥山主税氏によって紹介されました。鳥山氏は、現在のMMORPGが問題としている点について、以下のように語りました。
「既存のMMORPGはキャラクター育成に時間がかかり、ゲームのおもしろい部分に触れるまでに長時間のプレイを強いられてしまいます。当然、脱落者も多く生まれてしまいます。しかし、レベルアップを早くするとコンテンツの消費が早く、新規タイトルの開発が追いつきません」
この問題を打破するために、ガンホーはすでにサービスを行なっているMMORPGを輸入し、日本仕様に作り替える方針を取りました。数多くの候補があるなかで、すでに5年間も運営をしている韓国の『d.o. Online』が選ばれました。その理由は、「大規模なPvPバトルや生産、カジノなど、MMORPGに必要な要素をすべて実装しているから」と鳥山氏は説明。
『d.o. Online』が『ドデカオンライン』へと生まれ変わる際に行なわれたもっとも大きな変更点は、キャラクター育成の簡易化です。本作のコピーとなっている"超速レベルアップ"とは、その名の通り、キャラクターがものすごいスピードで育つことを意味しています。これによって、導入部分での脱落者を減らし、本作の醍醐味である対人戦をプレイしてもらいやすくしています。
実際に現在行なわれているクローズドベータテストでも、1日でLv45に達したプレイヤーがいたそうです。これを実証するために、発表会場内でも1時間をかけてどれくらい育つかを2台のPCで実演していました。結果はLv34と35でした。操作に慣れていない人が遊んだ場合でも、一時間でLv30程度には育ちます。現在検討されているレベル上限はLv70なので、1時間で約半分まで成長したことになります。
ちなみに、経験値獲得量はオリジナル作品『d.o. Online』の約40倍と発表されました。レベル上げが苦手でMMORPGに手を出さずにいるゲームファンにとっては、とてもうれしい措置です。新規プレイヤーが本作を始めたとしたら、2時間以内で対人戦に参加できる計算になります。『ドデカオンライン』の対人戦は数百人が入り乱れて戦う"龍派大戦"と、ギルド間で争う"ギルド血戦"があります。前者は白龍派と黒龍派による大規模バトルで、一定レベルに達したプレイヤーなら誰でも参加できます。後者のギルド血戦は、世界の各地に出現するギルドストーンの破壊を目的としたバトル。多くのギルドストーンの破壊に成功すると、ギルドメンバーの能力値が一定期間アップする特典があるそうです。このような対戦に、たったの2時間程度のキャラクター育成で参加できるのはユーザーにとってはうれしい限りです。
もうひとつの変更点は、ストーリーの構築です。オリジナルの韓国版と異なった物語を導入することで、日本人プレイヤーでも感情移入しやすいゲームに進化させています。鳥山氏は、「最強の武器"十二神器"を登場させて、プレイの目的を明確にし、ユーザーが真剣に遊べるMMORPGを目指します」と語りました。
これだけ大規模な変更を施した『ドデカオンライン』の制作は順調に進んでいるようでした。オープンベータテストは3月中を予定しており、正式サービスは4月予定です。運営後は、夏と冬の年間2回のアップデートを計画しています。正式サービス時にはキャラクターのレベル上限をLv100まで引き上げ、課金アイテムのサービスも開始予定。ゆくゆくはレベル上限を開放し、Lv130で騎乗できる動物(虎)も実装するようです。
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