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毎年優れたデジタルコンテンツを制作した個人や団体を表彰するAMDアワードも13回目ですが、今年からはコンテンツのマルチユースを促進していくという一つの方向性を打ち出し、「イノベーティブ企画」「オリジナル企画」「クリエイティブ企画」の3つでコンテンツのマルチユースを行っている取り組みを公募しました。まずはその採択作品の発表授与が行われました。
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続いて株式会社ポケモン代表取締役社長、株式会社クリーチャーズ代表取締役会長を務める石原恒和氏に生涯功労賞が授与されました。世紀を超えて衰えを知らないポケモンの成功を称えるもので、壇上に上がった石原氏は「このような賞をいただくと随分年を取ったような気分になりますが、ポケモンもまだ誕生してから10年です。これからもどうぞよろしくお願いします」と述べました。
また発表文では「50歳にして、このような功労賞を頂けるとは思っていませんでしたので、本当に後衛です。年齢において昨年の宮本茂さんの記録を更新できたことを誇りに思っています(笑)。ありがとうございました」とコメントしています。
そして最後に年間コンテンツ賞の優秀賞に事前に発表されていた以下の9作品の中からAMD理事長賞と大賞/総務大臣賞が発表されました。
候補作品(50音順) iPod touch(アップルジャパン)、Wii Fit(任天堂)、顔ちぇき!〜誰に似てる?(ジェイマジック)きまぐれロボット(角川モバイル/NTTドコモ/アスミックエースほか)、着信御礼!ケータイ大喜利(NHK)、恋空プロジェクト(魔法のiらんど)、フジテレビ 深夜アニメ枠「ノイタミナ」(フジテレビ)、ねこ鍋(ドワンゴ/エレファント)、初音ネク(クリプトン)
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まずAMD理事長賞は「魔法のiランド」から生まれた小説「恋空」とそれに続く書籍、映画という一連のプロジェクトが選ばれ、魔法のiらんど、スターツ出版、映画「恋空」制作委員会が表彰されました。株式会社魔法のiらんど代表取締役社長の谷井玲氏は「まずは恋空を作ったMikaちゃん、そして作品を支えてくれた沢山の若いみなさんに感謝したいと思います。恋空を読んで勇気を貰ったという声を沢山聞きました。原作者の人とユーザーがキャッチボールをしながら生まれた素晴らしい作品だったと思います」とコメントしました。
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そして大賞/総務大臣賞は審査委員長の東京大学大学院の浜野保樹氏から「既に生涯功労賞も贈って、もう文化勲章くらいしかない人に贈っても仕方ないかなと思いましたが、今年も喧々諤々の議論があった中で、唯一すんなりと宮本さんの『Wii Fit』は決まりました!」と発表。大賞に選ばれたのは健康をテーマに、リビングに家族のコミュニケーションを持ち込んだ『Wii Fit』でした。任天堂開発チームを代表して専務取締役情報開発本部長の宮本茂氏が登壇しました。
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宮本茂氏のコメント
名誉ある賞に選んでいただきありがとうございます。『Wii Fit』の開発のお陰でBMIも22に突入しました。体重を気にされる方も増えたいのではないかと思います。開発では、ハードを設計するチーム、センサーを作る会社やチーム、ソフトを作るチーム、デザイナー、体重計ですから経済産業省の皆さん、病院の方、トレイナーの皆さん、大勢の方の関わっていただきました。その甲斐あって久しぶりにAMDアワードをいただくことができました。開発チームを代表して御礼を申し上げます。
本当に暗中模索、五里霧中のプロジェクトで、「本当にやるんですか?」と開発中、何度も言われました。ご相談に行くところも「そんなもの売れるんですか?」と言われて、大変な悩みの中で進んだソフトでした。それでもWiiが家庭のリビングの真ん中にあって、お父さんが皆にひやかされながら妙な家族みんなの繋がりができる、という光景を思い浮かべながら皆を励まして作っていきました。
まだ日本でしか売ってませんが、春以降に世界中に売っていきますので、ますます日本のコンテンツが、力があるということを示していきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
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