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全て実現した自信作!『エレビッツ カイとゼロの不思議な旅』向峠プロデューサーにインタビュー

KONAMIより、ニンテンドーDSで12月11日に発売の『エレビッツ カイとゼロの不思議な旅』は、Wiiのロンチタイトルだった『Elebits(エレビッツ)』の続編で、『Dewy's Adventure 水精デューイの大冒険!!』(Wii)に続いて向峠プロデューサーが手がける作品です。インサイドでは一年半ぶりに向峠プロデューサーにお話を伺ってきました。

任天堂 DS
エレビッツ 〜カイとゼロの不思議な旅〜
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KONAMIより、ニンテンドーDSで12月11日に発売の『エレビッツ カイとゼロの不思議な旅』は、Wiiのロンチタイトルだった『Elebits(エレビッツ)』の続編で、『Dewy's Adventure 水精デューイの大冒険!!』(Wii)に続いて向峠プロデューサーが手がける作品です。インサイドでは一年半ぶりに向峠プロデューサーにお話を伺ってきました。



―――Wiiのロンチタイトルとして非常に評判の良かった『エレビッツ』の続編ということになります

向峠慎吾(以下省略): はい。『エレビッツ』は元々続編が作りたいと思っていたタイトルでした。前回のインタビューでもお話した通り、『エレビッツ』と『デューイ』は並行していたものを何とかWiiのロンチに間に合わせるために『エレビッツ』を先に作ったという経緯があって、『デューイ』か終わって一段落してから自然に作りだしたという感じですね。期間としてはちょうど1年くらいです。

―――前作はWiiリモコンを活かした作品でしたが、続編はどうしてDSになったのですか?

前作は、Wiiリモコンという新しいコントローラーを使って何か新しい企画を、ということで単純に操作の面白さを重視して作っていったのですが、『エレビッツ』『デューイ』と2作品を作ってコントローラー自体の目新しさというのは余りなくなってきたところですし、今回はもっとシナリオを入れ込んでゲームらしいゲームを作りたいと思ったんです。そうした時に、どちらかというとWiiよりはDSが適しているのではないかという判断ですね。

―――そういえば前回、RPGが作りたいとおっしゃってましたね

その頃はWiiの某ロンチタイトルがすごくいいなあというのがあって(笑)。RPGといっても、アクションRPGですね。今回はその意向はかなり反映されたと思います。

―――エレビッツを捕まえるという基本のアクションは踏襲されてますね

そうなんです。画面写真だけを見た方は「前と全然違うじゃん」と思われるようで、『エレビッツ』が全然違うゲームになってしまった、という不安の声も聞きます。ただ先日からDSステーションと『みんなのニンテンドーチャンネル』で体験版の配信を開始したのですが、実際に触っていただけると、「やっぱりエレビッツだった」というのが伝わるかと思います。

冒険しながら色々なところに隠れているエレビッツをタッチペンで捕まえていって、エネルギーである「ワット」を集めて、色々な仕掛けを動作させていくという基本のアクションは前作と変わりません。今回はそれに加えて、仲間のオメガエレビッツを探して一緒に冒険し、彼らの能力を使って様々な謎を解いていくという新しい遊びが加わっています。

―――ではアクションRPGの要素を入れようというのはすんなり決まったのですか?

とんでもないです(笑)。最初の数か月はすごく試行錯誤しました。『エレビッツ』をDSでやろうとした時に、前作とは全く違う、例えばパズルゲームだったり、エレビッツを飼う育成SLGだったり、色々な企画がありました。それで二転三転したのですが、最終的にはエレビッツを捕まえるという基本のアクションを変えてしまうと、それはもうエレビッツじゃないのでは? ということで、前作の特色を踏襲しながら新しい挑戦をしていく今のスタイルに決まりました。

―――ちなみにWikipediaによれば向峠さんはちゃぶ台返しはしない人だと・・・(笑)

あはは。今回も序盤はかなり二転三転したのですが、最初に全て決めるタイプだと思います。企画書が出来上がるまでは色々な方向性を検討しますが、一度決まれば比較的それで進む方だと思います。

―――そういえばDSを作られるのは初めてだと思うのですが、その点で苦労はありましたか?

DSならではの課題ではないと思いますが、DSらしい操作でかつ、ストレスのないアクションを実現するのは苦労しました。最後まで揉めたのはキャラクター移動の方法で、十字キーを使うのか、タッチペンを使うのか、ずっと試行錯誤しました。結局、どっち派も多いということで、どちらでも遊べて、どちらでも快適にプレイできるように調整しました。前作もそうでしたが、エレビッツを捕まえるところがゲームのキモなので、ストレスなくプレイできるようにというのは一番力を入れました。

体験版が配信中
インターネットに接続されたWiiで利用出来る『みんなのニンテンドーチャンネル』では12月3日から、全国のお店にあるDSステーションでは12月4日から体験版が配信開始されています。ゲームの序盤がプレイでき、『エレビッツ』らしいゲームであることが分かるものになっているとのこと。気になっている方は是非一度プレイしてみてください。
※『みんなのニンテンドーチャンネル』は12/16(火)配信終了となります。詳しくは「エレビッツ カイとゼロの不思議な旅」公式サイトを御確認ください。

―――謎解きの部分はいかがですか?

もちろんこれもかなり大変でした。開発中盤でも謎解きの部分に関しては毎日アイデアを練ってましたね。関連しますが、オメガエレビッツの能力をどうするかというのも、謎解きに絡む部分で、決めるまで時間がかかりました。全てがクリアするために必要だというわけではありませんが、オメガエレビッツは50種類以上が存在します。色々とやりこみ要素も盛り沢山になってます。

―――RPGを作るという野望は達成されましたか?

野望はかなり達しました、かなり満足です!(笑)。自信作ですので、体験版も配信することにしました。DSになったということで不安に思っている方も一度プレイしていただければ、「おっ、この感覚やっぱりエレビッツだ」「やっぱり面白いじゃん」と思っていただけると思います。実際にそういう声もいただいてます。

そういえばぬいぐるみも・・・。

―――この大きなぬいぐるみですね

いま、コナミスタイルのカスタムファクトリーにて、一定の受注が集まればという条件で、エレビッツとカイのぬいぐるみの予約受付をしています。

広報:この商品は定番のグリーンエレビッツと今作の重要キャラクターであるゼロを全長50cmのBIGサイズのぬいぐるみクッションにしました。まだまだ予約中ですので、ぜひ!これが貴重な一体にならないためにも!(笑)

―――とても可愛らしいぬいぐるみです。ぜひサイトをチェックしてみてください。


■ぜひ一度プレイを


―――ちなみに向峠さんは最近気に入ったゲームはありますか?

変わったゲームじゃなくて申し訳ないのですが、普通にレイトン教授をやってます(笑)。謎解き好きです。

―――気が早くて申し訳ないのですが、次に作りたいゲームなどはありますか?

前回はRPGと言って、それはかなり達成されて満足で、今特にこれを作りたいというゲームは具体的にはありません。

実際に作るかどうかは分かりませんが、今回のDSの『エレビッツ』とWiiの前作はゲーム性が異なる部分もあります。Wiiのスタイルでもまだ実現しきれなかった事も多いので、機会があればまたWiiにも挑戦したい気持ちがありますね。

ちなみにWii『エレビッツ』は12月18日に廉価版が発売予定になっています。まだプレイしたことのない方はぜひ手に取ってみてください。


廉価版で登場、Wii『Elebits』


―――今作の評判が良ければ、というやつですね(笑)。では最後に読者のみなさんに一言コメントをください

今回はやりたいことを全部やれて、自信作なので体験版も配信することにしました。ぜひ一度プレイしてもらえれば『エレビッツ』らしさが伝わると思いますし、オメガエレビッツを集めたり、謎を解いたり、前作にはなかったプラスアルファの部分も色々とあり、楽しんでもらえると思います。ぜひ体験版をプレイして、かつ製品版も購入していただければと思います。応援よろしくお願いします!

―――ありがとうございました!


KONAMI本社にて
《土本学》
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