「Scaleform GFx 3.0」ではCRI・ミドルウェアとの提携によりビデオの再生に対応したほか、より開発効率を向上させる様々な機能やパーツライブラリの追加が行われています。「3.0」のアルファバージョンは既存のユーザーに提供されているほか、来週23日より米国サンフランシスコで開催されるゲームデベロッパーズカンファレンス2009にて展示されます。
「Scaleform GFx」はFlashをオーサリングに使ったインターフェイスを作成するためのツールで、アーティストやデザイナーにとっては自由度が高いUIデザインができ、プログラマにとってはインターフェイスの開発から解放され、その他の分野に注力できるという利点があります。日本での普及はこれから拡大を目指す段階ですが、海外では『Crysis』『Mass Effect』といった大型タイトルにも実績があります。
3.0の主な特徴
■Scaleform Videoモジュール(CRI Movie for GFx)
Flashで作成したアセットにCRI・ミドルウェアの提供するCRI Movieの高画質ムービーを組み込めるようになります。ゲーム起動時のロゴから、メインメニュー、ヘッズアップディスプレイ、ゲーム空間内のテクスチャー、全画面のカットシーン、ピクセル単位のアルファ値によるムービーと背景の融合など、様々なシーンでの利用が広がります。
■Scaleform CLIK
Flash業界で著名なgskinner.comチームによって設計・高地九されたコンポーネント集で、ゲーム開発者はこれらを組み合わせることでUIのルック&フィールを簡単に構築していくことができます。
■Scaleform AMP
メモリ使用状況やパフォーマンスの監視ツールで、Flashを効率的に最適化していくことができます。
■Garbage Collection
ActionScripコードの循環参照を検知して除去してくれるツールで、ActionScripによるメモリリークに頭を悩ませることがなくなります。
■Audio再生
FlashやGFx固有のサウンドを再生する機能。