■きみとぼくと立体。
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『きみとぼくと立体。』を手掛けたのは、『Dの食卓』や『エネミー・ゼロ』などを手掛けてきたゲームクリエイター飯野賢治さん。1999年以降はゲーム作りから離れていた飯野さんが、2005年にたまたまインターネットで岩田社長の講演(Wiiリモコンを初公開した時)を見て、「これはすごいな」と思い、気が付いたら写真を印刷して紙の自作Wiiリモコンを作ってアイディアを色々練って、任天堂にコンタクトを取り、完成したゲームが『きみとぼくと立体。』と言うわけです。
飯野さんがゲームを再び作るに当たって「斬新でシンプルで奥が深い」と言うテーマを提案。斬新さを生み出し、それをゲームの形にするのが難しい訳ですが、1度ゲームから離れたことが幸いし、「細部の面白さばかりを追求して、プレイヤーの感覚を忘れてしまいがちだったんですよ。遊んでいるうちにだんだんその世界にハマっていけるようなものが重要なんだ」と語っています。
この他には、ゲームタイトルに込められた意味や製作中の苦労話などが掲載されています。任天堂ハードではファミコン以来20年ぶりに製作した飯野さんのインタビューを是非、ご覧下さい。
■あそべる絵本 とびだスゴロク
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今月はもう1本インタビューが掲載されています。コチラは同じくWiiウェアで配信開始された『あそべる絵本 とびだスゴロク』です。開発会社であるグランディングのスタッフ4人と任天堂の田邊さんと田端さんが登場。インタビューはセリフごとに吹き出しで区切られている形式で全13ページ掲載されています。
グランディングは、元々違う会社で働きながらサークルみたいなノリで仕事の合間にときどき集まっていたメンバーが中心で2007年9月7日に設立した会社です。
プロデューサーの岡村さんが「どうせプレゼンするなら任天堂だー」と半分シャレで言ってたのが、本当にプレゼンする事になり、本社に足を踏み入れて「上の社長室へどうぞ」と言われたときは、「いきなりボス戦!?あかん、セーブしとかないと、負けたらやり直せへん!」と、面白おかしくプレゼンを持ち込んだ際の様子が語られています。
持ち込んだ結果、企画が通って、プロトタイプ(試作品)を作ることになったのですが、「法人じゃないと契約ができない」と言われて、作ったのがこのグランディングと言うわけです。
※インタビュー中に任天堂の田邊さんが「これ会社設立の経緯じゃん」と突っ込みが入っています(笑)
制作初期の頃は、すごく盛り上がったアドベンチャーRPGの企画だった様なのですが、某N社の人気アクションアドベンチャー『Z』と似ていたためプチ挫折した経緯があった中、半年掛けて制作したプロトタイプが任天堂から不合格になってしまい、会社存続の危機に陥った状況まで追い込まれてしまった中、代わりに何度でも遊べてサクッと終われるものに練り直したらどうかと任天堂の田邊さんが提案、結果的にボードゲームや!と言う流れになり、完成したのが今配信されているものになります。
本題に入るまでの過程で、ソフト完成までに色々あったのが良くわかります。もちろん、ゲーム内容に対しても語られていますので是非チェックしてみてください。
最後に『あそべる絵本』のシリーズ化や続編の予定は?と言う気になる問いに対し、「虎視眈々と狙っています(笑)」と応えています。近い将来にまた『あそべる絵本』シリーズが登場する日が来るかもしれませんね。