TimesOnlineによれば、NOE(任天堂オブヨーロッパ)は、汎ヨーロッパ的な不正コピー対策チームを結成。そのリーダーとしてNeil Boyd氏を任命したとのことです。Boyd氏はワーナーブラザーズからNOEに入り対策チームのリーダーになったという経歴の持ち主で、同社の法律顧問であるJonathan Tully氏及びMatthias Damm氏と共に活動を開始するそうです。
NOEの不正コピー対策シニアディレクターであるJodi Daugherty氏は「汎ヨーロッパ的な不正コピー対策チームを作ることは、任天堂が不正コピーの被害と犯人の起訴をどれだけ真剣に考えているかを示す」とコメント。不正コピーへの対策を続けていくことを強調しました。
TimesOnlineのライターであるNigel Kendall氏は「不正コピーを追求することは危険もはらむ」と警告します。
マリオは笑顔のマスコットであり、このイメージを確立するため任天堂はディズニー同様に長年を費やしてきたが、ゲーム界では違法ダウンローダーはゲームの最大のファンである傾向があり、彼らを追求することでこそファン層を遠ざける危険性が生まれ、明るいイメージをむしばむ危険性がある……と指摘します。
不正コピーの対策はなされるべきではあるものの、任天堂自身が行うものであるが故に、苛烈な追求はマリオや任天堂の明るいイメージにも影響しかねないとするのがKendall氏の主張である模様。例に挙げられているディズニーも著作権には厳しい姿勢を取ることで知られていますが、ディズニーが厳しいからといってミッキーマウスのイメージが悪くなるかというと必ずしもそうではないのではないでしょうか。
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