3D元年とも言われている2010年、そんな時折にバーチャルボーイが生誕15周年を迎えたので、バーチャルボーイについて振り返ってみます。
バーチャルボーイ本体には2つ画面あり、それを左右の目でそれぞれ覗き込むと立体的に見え、奥行きのあるゲームを楽しむことができるのが特徴。画面は黒と赤の2色で表示。コントローラにはグリップが付き、左右に十字キーが、LRボタンも搭載されています。非常に持ちやすく、良く出来たコントローラデザインと触ったことがある人なら思うでしょう。価格は1万5000円です。
ゲームをプレイするには、単三電池を6本用意する必要があります。当時はエネループのような充電池も主流ではなかったので、この問題は別売のACアダプタータップとファミコンかスーパーファミコンで使っているACアダプターを利用することで解消できました。
(ACアダプターのコンセントを挿す必要があるので、プレイする場所に制約ができてしまうのが難点)
将来的に通信対戦が出来るようにと通信ポートが用意されていましたが、対応ソフトは1本も発売されず終わってしまいました。
1995年の夏はスーパーファミコン成熟期。ニンテンドウ64はまだ開発中で、ゲームボーイポケットもまだ発売されておらず、『ポケットモンスター赤・緑』も世に出ていません。任天堂のタイトル的にはスーパーファミコン向けには『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』、ゲームボーイ向けには『スーパードンキーコングGB』の発売が控えていました。
当時のCM。任天堂からはバーチャルボーイの発売に合わせて『マリオズテニス』『テレロボクサー』『ギャラクティックピンボール』の3タイトルが同時に発売されました。
発売日にバーチャルボーイ本体を買った人は、『マリオズテニス』を一緒に買う人が多かったのではないでしょうか。一般的にマリオたちがテニスをプレイするゲームは『マリオテニス64』や『マリオテニスGB』がメジャー。実は『マリオズテニス』の方が先です。
(5年後の2000年7月21日に『マリオテニス64』が、2000年11月1日に『マリオテニスGB』が発売されました)
プレイヤーキャラクターは7人で、クッパは体が大きい為か登場しません。
(マリオ、ルイージ、ピーチ、ヨッシー、キノピオ、ノコノコ、ドンキーコングJr.)
発売から2ヶ月経った9月28日、任天堂から『マリオクラッシュ』が発売されました。ゲームボーイアドバンスで発売された『メイドインワリオ』のプチゲームのひとつとして登場していますが、こちらが本家になります。この頃になるとバーチャルボーイの市場は既に下火で、結果的に発売されたもののソフトの数があまり出回っておらず、バーチャルボーイを持っていたけど買えなかった人は少なくはないと思います。プレミア価格になった時期もありました。現在は中古ショップで探せば何とか手に入るかもしれません。
そして1995年12月1日、任天堂としては最後のバーチャルボーイソフト『バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝』が発売。年末シーズンに発売されたものの、殆ど店頭に出回ることがなく終わってしまいました。故に現在でも入手は困難で、定価の2倍近くの価格で現在販売しているお店を時折見かけます。ゲームとしてはゲームボーイで発売された『スーパーマリオランド3 ワリオランド』の続編で、バーチャルボーイの特性を生かした奥行きあるワリオのアクションが楽しめた幻の名作です。
なお、バーチャルボーイ対応ソフトは全部で19タイトル。そのうち任天堂から発売されたのは5タイトル。サードメーカーが14タイトルになります。
あれから15年、裸眼で3Dゲームが楽しめるニンテンドー3DSが満を持して発表。3Dゲームが手軽に遊べる時代が目の前までやってきました。しかもフルカラーです。カートリッジは切手と同じ位のサイズまで小さくなり、通信ケーブル不要で世界中のプレイヤーとも対戦出きるなんて、15年前では考えられませんでした。
そして3Dゲームはニンテンドー3DSにバトンタッチします。バーチャルボーイは結果だけをみれば失敗という形で終わってしまいましたが、決してこの時の経験は無駄ではなかったと思います。ニンテンドー3DSではどんな3Dのゲームが楽しめるか、今から楽しみです。
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