映画版「バイオハザード」は好評を博し、最新作「バイオハザードIV アフターライフ」も9月の北米映画興行収入ランキングでトップとなるなど快調なヒットとなっています。
シリーズを手がけたポール・W・S・アンダーソン監督は、海外メディアのインタビューに対し、ヒットの秘密をこう語っています。
「映画制作者として私は『バイオハザード』の世界に確実に没頭しています。(ゲーム版と)ストーリーをわずかに変え、何人かのキャラクターを異なった形でプロデュースすることを選んだとしても、映画はゲーム版の世界の洗礼を受けています。プロダクションデザインやコスチュームなどの部分から分かると思いますが、これは確実に元のIPをよく知る人々によって作られているものです。私は映画に『バイオハザード』の息吹を吹き込み、ファンは正統なものであると感じてくれると思います」
監督は「ハリウッドは未だにまじめにゲームに取り組んでいないと思いますか?」という質問に、「ゲームの脚色を指示する人々に関して驚かされるのは、彼らがゲームを決して遊ばないという点です。ゲームのファンの心を掴めるものを作れなくても不思議じゃないと思います。まだ見ていないんですが、映画版の「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」がビジネス的に期待はずれの結果になったことを聞いても驚きませんでした。監督のマイク・ニューウェルはゲームを遊んでいないと声高に言っていたんですから。私にとってゲームを遊ばないというのは演劇を見ずに脚本を書いたり、脚本を見ずに演劇を翻案したりするようなものです。私はこれが原作に対して失礼だと思いますし、これではベストの映画は作れないと思います」と答えています。
ゲームを映画にする際、原作と大きく異なったものになる場合があることが問題となっています。最近ではゲームの映画化も増えており、名前を借りるからには映画業界人もゲームをリスペクトすべき・・・というのが監督の意見であるようです。
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