ngmocoはエレクトロニック・アーツで副社長などを務めたニール・ヤング氏が設立したスマートフォン向けゲームベンチャーで、主にiOS向けに『We Rule』『God Finger』といった基本無料+アイテム課金のソーシャル要素を含んだゲームを投入、人気を集めてきました。
ディー・エヌ・エーでは買収を通じて、スマートフォンでのNo.1ソーシャルゲームプラットフォームを早急に構築したいとしています。
ngmocoの持つソーシャルゲームネットワーク「plus+ Network」については今後も存続され、海外のスマートフォン向けソーシャルゲームプラットフォームとして、ディー・エヌ・エー自身や投資先のタイトルも投入していくことでラインナップ拡充を図ります。
また、ngmocoが開発中のソーシャルゲーム開発エンジン「ngGame」を拡張し、iOSやAndroidのみならず、モバゲーオープンプラットフォームに対しても、ワンソースマルチユースでタイトルを投入できるようにします(さらにplus+ Networkでも展開可能)。これにより、スマートフォンとモバゲーのクロスプラットフォーム(ディー・エヌ・エーの言葉ではX-device、X-boarder)が実現します。

「ngGame」の開発環境は2011年前半には一般のデベロッパーに解放されるとのこと。
ちなみに「plus+ Network」の競合とも言え、ディー・エヌ・エーも出資する「OpenFeint」の扱いについては発表は触れられていません。
買収金額は最大で4億300万ドル(約342億円)。クロージング時には3億300万ドルで、うち現金は約109億円です。アーンアウト(業績連動型)は最大1億ドルで、うち現金は約48億円となります。株式交換に用いる普通株式は新株の発行によって賄われ、現金については手元資金で賄われます(8月31日時点で342億円)。