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グーグルブース外観 |
Android OSやHTML5を推進する立場からゲーム業界に対するアプローチを強めている同社。昨年から多数のスポンサードセッションを実施して、GDCに訪れるゲーム開発者に働きかけを行っていますが、ブースも初めて出展することとなりました。
ブースではAndroidを搭載したスマートフォンやタブレットをはじめとして、HTML5を用いたChromeブラウザ上でのゲーム、誰でもモデリングを楽しめるサービス「Google Sketchup」、ウェブブラウザ上で3D映像を実現する策定中の仕様「WebGL」、ホスティングサービス「Google AppEngine」そして注目の「Google TV」などが展示されていました。
「Google TV」はAndroidをベースにした技術で、インターネットに接続されたテレビにアプリケーションなどの枠組みを提供します。現在はAndroid Marketのようなアプリストアは未整備で、サードパーティ開発者が提供できるのはウェブアプリのみですが、FlashやHTML5を利用したリッチなコンテンツをリビングルームに提供できます。
筆者が通りかかると、ドイツのMOVLという企業が開発した『We.Draw.tv』というゲームが遊ばれていました。これは、誰かが書いた絵を見てそれが何であるか当てるというシンプルなゲームですが、全員が見て楽しむボードとして「Google TV」を利用し、それぞれの参加者は手元のスクリーンとしてiPhoneもしくはAndroidスマートフォンを利用するというのが特徴です(事前に「We.Draw.tv」のアプリをダウンロードする必要)。
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みんなで「We.Draw.tv」をプレイ。CTOは左端の男性 | タイトル画面 |
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手元で書いたものがテレビに反映 | ちなみにソニーのリモコン。こちらは各製造業者の裁量で設計できるとのこと |
たまたMOVLのCTOを務めるJames Queen氏が通りかかり、他の来場者と一緒に遊んでいました。単純なゲームですが、リビングで皆が集まった際にはとても楽しめる内容のようです。まだ事例は少ないですが「Google TV」をはじめとするスマートTV向けにコンテンツを提供する企業も出てきているようです。
グーグルはゲームの分野でも見過ごせない企業になっているようです。