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今回は開発元のガンバリオンの山倉千賀子社長を初め、ディレクターの芳賀徹氏、同じくディレクターの入江宏文氏などが登場し、『パンドラの塔』について語ります。
そもそも、任天堂とガンバリオンの付き合いは、かつてニンテンドーDSソフト『ジャンプスーパースターズ』が始まりでした。このゲームは、ジャンプに登場する人気キャラクターが一同に集まり、対戦が楽しめるという格闘アクションゲームです。続編として、Wi-Fi対応になってキャラクターも多数追加された『ジャンプアルティメットスターズ』も発売されました。まずはこの経緯から訊いています。
これについては任天堂側からの企画だったそうで、初めて会ってから20分で頼んだので、安易にお引き受けしていいものかと、かなり悩んだと語る山倉社長。結果、「やりましょう」という話に流れ、無事世に出ました。
『ジャンプスーパースターズ』だけでなく、『ジャンプアルティメットスターズ』の話も触れつつ、『パンドラの塔』に。
『パンドラの塔』は、『ジャンプアルティメットスターズ』開発終了後に動いたプロジェクト。それまでは「ワンピース」を題材にしたゲームを多く開発していたガンバリオンですが、オリジナルタイトルを作りたい思いは兼ねてからあり、「中高生から若い20歳くらいの男性にウケるものをつくってみたい」という思いから、女の子を中心にしようと思った山倉社長。(女の子が)汚いものからきれいになっていくところを見せよう、そんなストーリーにしようと考えてたところ、戻す方法がなかなか浮かばず、新幹線で駅弁を食べてた時にアイディアが浮かびあがります。何か食べさせることで、元に戻るというアイディアは駅弁から閃いたのだそうです。
そこで、「気持ち悪いもののほうが、女の子の美しさが映える」ということで、獣の肉を食べるという現在の仕様に決まりました。ただ『パンドラの塔』の世界では肉を食べてはいけないという設定があり、これはいやいや食べている感を出したかったと語っています。
ただゲームを作るより世界観や設定を考えてから作ったようで、任天堂のタイトルでは先にゲームを作り、あとで設定を与えるゲームが主。任天堂は『ジャンプ』2タイトルを作ってもらったこともあり、「未知のことにチャレンジしてみよう」と岩田社長。
インタビューでは『パンドラの塔』の作った過程や開発秘話が語られています。ぜひチェックしてみてください。
なお、企画スタートは2006年12月とのことで、完成まで実に4年半の年月を費やしています。Wiiで発売された『ラストストーリー』は3年半(+デバッグ9ヶ月)だったので、それをさらに超えますね。
『パンドラの塔 君のもとへ帰るまで』は、5月26日に発売予定で価格は6800円(税込)です。
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