そうした中で今年、静かな注目を集めていたのが、alternativa platform。ブラウザ上でFlashベースの3Dゲームを動かすエンジンを提供するツールベンダーです。ブースでは「with GPU support」とロゴの入ったドライブゲームのデモを展示。カジュアルゲームベンダーとおぼしき関係者が、入れ替わり立ち替わりおとずれ、質問を繰り返していました。
筆者もプレイしてみましたが、ブラウザ上でこれだけスムーズに3Dゲームがプレイできるのには、まったく驚かされます。ウェブ界ではHTML5への移行がトレンドですが、まだ表現力に乏しいのが事実。逆にFlashの威力を見せつけられた感じです。
なんたって、これ、そのままFacebookアプリなどに、なっちゃうわけですから。ブラウザゲームも本格的な3D時代の幕開けが近づいています。
同社はロシアのウラル山脈西側に位置する、ペルミ市に拠点を置いています。エンジンだけでなく、「Tanki Online」というカジュアルゲームも展開中。Flashで動作する初の3D MMOカジュアルアクションという触れ込みです。中国でサービスインしており、一ヶ月で70万ドルの売上げを記録しています。
Alternativa 3Dの最新バージョンは8.5で、アドビFlash Playerの3D API「Molehill」をサポートしており、PCのGPU機能を活用することができます。これにより300万個のポリゴンを表示でき、バーテックスやピクセルシェーダーなどの表現も可能にするとしています。3DS Max 2010のデータをコンバートするプラグインも用意されています。